群馬にてPart2

師匠は、腕まくりしてどっぷりガソリンタンクに腕突っ込んで
タンクのゴミ取ってますが、
ある程度のとこで臭いものには蓋しちいます。
ポンプを慎重に沈めて蓋閉めてホースやらハーネス繋いで
エンジン始動！ＯＫ掛かった。

「せんぱーい、ワンズに行きますよー積車出してー」と、いったら
先輩は「あと1台車検のライン通さなくちゃなんネィから、
まだ行けねぇ」って、マジか！時間が無えよ。
んじゃ、俺たちで行くしか無いという決意と覚悟の下
見よう見まねでＦＤを積み込み、
途中で大惨事が起きないことを祈りつつ
スターフィールドを後にするのであった。
慣れない積車で、ゆっくり…慎重にワンズに到着だ。
時すでにＰＭ２：３０分、雲行きが怪しい…

１０分ほどでワンズに到着し、
見よう見真似でＦＤを積車から降ろして
お店の人に挨拶もそこそこにＦＤをシャーシダイナモに載せて
かる～く回してローラーとの軸線修正して
ワイヤーで繋いで…準備にこれまた時間がかかるわ
ＰＭ３：００時過ぎて、ようやく準備出来た感じ。
ここで、古いプラグを新品にチェンジして燃圧計つけて、
「一発目行きまーす」
予想以上にいい感触です。師匠の顔にも笑みが！

「コンピュータ外して！書き換えるわ」って、
師匠は自分で気になるところのデータを修正して
「プラグ見てみようか」ってさっきまで回してた熱々のエンジンの
プラグ外すって…しかも下側をぉぉぉ～
星野ＦＤは調整式のプレッシャレギュレータが
圧力センサのとこについてるのとスロットル手前の
エアインテークが極悪に太いので、プラグまで手が入りにくい。
エンジンルームに手突っ込んで…熱っつぃ！
なんとかプラグコード外して、手が攣りそうになりながら
”コチコチ”やってると、「まだぁぁぁ～」ってせかされて
更には、先輩からも電話かかってきて状況報告してるし、

見かねた、ワンズのメカのくさまさんが「かわりましょうか？」って
「いや～大丈夫ですよ」って言いましたが次の瞬間に
「お願いしますと…」
この間にGOPROセットして、
タコと空燃比計が撮影できるように準備しますが、
設置に手間取るわ、Wifiが繋がんないわまたしても大ピンチだｗ。

「そろそろ行くぜ～」つうことで、師匠は上機嫌です。
なんとかカメラのセットも出来たので2回目スタート
「ぱちこ～んと、きめるぜ～」って感じで、
回転数の低い方ところから、
ゆっくりとブーストかけて踏んでいきます。
空燃比計とブースト計を見比べながら緊張が走ります…
くさまさんは、
ブースト計が危険領域に達すると師匠の肩を叩く役で、
僕はダイナモのＰＣスタートさせてログとります。

ギュィーンと間近でダイナモが回ります。
すると突然踏むのをやめて、師匠の顔が曇ります。
見た目にはわかりませんでしたが、回転の上昇とともに
一瞬、空燃比が薄い方に…ほんの一瞬だけ薄くなったようです。

動画で検証するために
カメラの動画データをPCに転送することにして、
転送が終わるのを待ちます。
ようやく、転送が完了して再生してみると…
「暗くてよく見えね～」とか文句言いながら…
すげぇ、このエンジンヲタクな人の感覚は…
動画みると4500rpmくらいで、一瞬確かに薄くなってます。
「なんで薄いの…洗浄したインジェクターがタンクのゴミ噛んだのか？」
色々と検証してみますがもう時間がありません、
僕ならきっと目をつぶってこのまま次行くでしょうが、
師匠は原因が分かるまで絶対次に行きません。

残念ながら、今日はここまでです。
だから、ＡＭ１１：００にはスタートしないと出来ないって
言ってるのに～。
さっさと、積車にＦＤ積んで先輩の待つスターフィールドに戻ります。

きっと先輩は…
「なんだよ～ひでポン、まぁ～だ出来ねぇのかよ～」って
言うんだろうな
…次回に続く（出直しです、マジか）

写真がありませんが…事情ご賢察ください