ブレーキ時にハンドルに”コン”という衝撃が感じられるのが
気になったので、ステムのナットを増し締めしてみる…
最初は増し締めだけのつもりでしたが
やっぱり、ベアリングも見てみたくなる…
(↑やめときゃいいのに)
トップブリッジ外すのに、でかいソケット(27㍉)がいるので
調達して、早速分解
トップブリッジは、真中の27㍉のキャップナット
上からハンドルの位置決めをしているM6のキャップスクリュー
フロントフォークを横からはさんで締めているM8のキャップスクリュー
で固定されています。
キーシリンダーは配線外すのが面倒なので、今回は引っ張り出すだけで
配線はそのままにして作業する。
前輪をジャッキアップして、フロントフォークを揺すってみるが、
特にガタは無い…(汗)
で、トップブリッジを外すと、ステムナットが見えるので
本来はステムナットレンチで緩めるんですが、
そんな、SSTは持ってないので、マイナスドライバとハンマーで
ナットの切り欠きをたたきまくって緩める。
緩めるときは前輪は接地させておきましょう。
上げたままステムナットを外すと、当然ながらステムが抜けてしまいます。
FZRは下側のベアリングもテーパーローラでなく普通のボールなので、
衝撃でボールが脱落することもあります。
本来は、上下のベアリングを点検するといいんでしょうけど、
今回は、上だけにします。(ジャッキアップがいいかげんなので…)
そんで、ステムナット外すと水切りのカバーがあって、
その下がベアリングレースです。
レースを外すとボールが出てきます。
↑ベアリングレースとボール(洗浄後)
↑フレーム側のレース(洗浄前)
レースとボールの当たり面をよく観察して問題が無ければ
古いグリスをふき取って、あたらしいグリスを充填し
逆の手順で組立て…
グリスはウレア系の物がいいらしいが、手に入らないので
普通に二硫化モリブデン系を使う。
ステムナットの締め付けは、ステアリングが自然に切れ込むのを
阻害しない、且つガタの出ない締め具合にするのが適当らしい。
緩めた逆の手順で、ドライバーでコンコン締めこんでみたが、
一向に締まりきる気配が無いし、しまいにナットの角が
なくなりそうなので、どうして締めようかしばし悩む…
適当な大きさのフックレンチがあればいいが、
そんなもんが都合よくあるわけも無いし、フックレンチといえば
車高調整用のやつしか持ってない。
車高調整用のやつは、ダンパーの直径に合わせてあるのででかずぎる。
道具箱の物と、にらめっこして思いついたのがこれ↓
22mmのソケットをはさんでみました(汗)
ちょっと問題がありますが、これで一杯一杯締めこむと、
ステアが重くなったので、若干戻してOKとする。
試運転にちょっとだけ走りましたが、良くなったような感じ?
もうちょっと乗ってみてから、再調整か?