たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

(16)フランス・スイス紀行 ロワール地方

2011年01月21日 | 旅行
朝食をいただき私と主人は一足先にシュノンソー城に向かった。
ルネサンス期以来、女性達によって造りあげられたこの城は非常に優美で華麗な城だがイタリアの商人メディチ家からアンリ2世に嫁いだカトリーヌ・ド・メディチの権力化
その美しさとは裏腹に血なまぐさい殺戮が行われてきた事も事実だ。


            (シェール川の上に建てられたこの回廊は純粋なルネサンス様式で装飾されている)

シュノンソーを後に15世紀シャルル8世が要塞だった城をイタリア・ルネサンス様式に大改築したアンポワーズ城に向かう。
この城はプロテスタントの大量虐殺で1600人の死体がファサードに吊り下げられるという恐ろしいアンポワーズ陰謀事件の舞台になった所だ。
以来「不吉な城」のレッテルを貼られたアンポワーズは後に牢獄として使われる様になったという。



またフランソワ1世の庇護のもと城からは地下道で結ばれているクロ・リュセで
晩年を過ごしたレオナルド・ダ・ヴィンチが研究や絵画制作に勤しんだその館もなかなか興味深い。


                          (アンポワーズ城から街を見下ろす)

ユッセに着いたのは17時少し前
アゼー・ル・リドー城で18時に姉達と待ち合わせの約束がして有るので、そうゆっくり見学できないが、この城は日本で計画を練っている時から何としても行きたいと思っていたので無理を承知で車を飛ばしてきたのだ。
何故それ程もユッセが私を引き付けたかというと写真で見た城館が子供のころ夢中で読んだ絵本の中の城その物だったからである。
ベルサイユ宮殿やフォンテーヌブローに興味が無いわけではないが西洋の城はやはり、おとぎ話の中に登場する様な城がいい。
駆け足で廻れば何とかなりそうなので入場券を購入
ところが、この城は個人所有のため勝手に見学する事はできず入場者がある一定数、集まったところで案内人と共に中に入る仕組だった。
ようやく中に入ると案内人の説明がこれまた御丁寧で一部屋一部屋、鍵の開け閉めをしては長口上を垂れるものだから先に進む事も戻る事も出来ず結局完全な缶詰状態のまま最後まで付き合う事になってしまった。


           ユッセはフランスの童話作家シャルル・ペローが「眠れる森の美女」のモデルにしたお城だ
                   まさに絵本の中から飛び出てきた様な城である

ユッセで思わぬ時間を費やしてしまい慌ててアゼー・ル・リドー城に着くと姉達も少し前に着いたところだと言う事でホッと胸を撫で下ろしたが時刻は6時半
すでに閉館で「宝石の様に美しい」と称えられる城の見学は出来なかった。

そして今宵のオテルはロワールらしくフランク夫婦がロシュコット城を予約してくれていた。




コメント
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