たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

(19)フランス・スイス紀行(20日間) 事件

2011年01月24日 | 旅行
朝食前、バジリカ聖堂に至る村のメインストリートを散策
 


ここはスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう巡礼者の宿泊所として栄えた所である。
当時と殆ど変らない中世の面影を残した古い造りの家々の間を歩いていると
その時代にタイムスリップしたかの様な感覚にとらわれてしまう。
坂道を上り詰めた所に立つ12世紀のサント・マドレーヌ・バジリカ聖堂はロマネスク様式の建造物で華やかさには乏しいが、それがかえって此の村に似合っていた。


     (マドレーヌとは聖書に出てくるマグダラのマリアの事で此処には彼女の遺骨が祀られているとの事だ)

朝食後、車の所に行って来ると言って出掛けた主人が「やられちゃったよ」と青い顔で戻ってきた。
オテル前が満車だったので少し離れた路上のに停めたのであるが
よくよく見れば、そこに停めた車は軒並み被害にあってしまっていた。
トランクならば大丈夫だろうとスーツケースを仕舞っておいたのだが当然のこと影も形もない。
観光客の車とレンターカーを狙いドリルでドアキーの脇に小さな穴を開けるという巧妙な手口だった。
ちょうどポリスが巡回していたので呼び止めて説明していると
私も・・僕も・・と被害者が続々集まってくる。
一応、調書はとってくれたが「こんな事件は2年間 発生していなかった、運が悪かったと諦めて下さい」とあっさり・・・
そんなトラブルがあってヴェズレーを出たのは1時を回ってしまっていた。


                         聖堂の裏手から眺めたブルゴーニュの豊かな農村

フランスの郊外に出るとロータリーが多く、そこから其々の地区へ向かう出口がある。
フランクがロータリー内をグルグル回り始めた。
後ろを走る私達も「どうしたのだろう」と思いながらも同じ様に回るしかない。
5回ほど回ってようやく出口の一つに入った。
ロータリー内では停止出来ないし間違えるととんでも無い方に向かってしまうため行き先の出口が決まるまで、ひたすら回っていなければならないのだそうだ。
そっか、なるほどね。

シャンパーニュで高速をおり歴史を語るマルス門を左にランス駅方面に左折
途中でレンタル料と情けないが免責文を支払い車を返してオテルへ。
ちょうど結婚した二人をを祝う車に出くわした。
一台の車がお祝いのクラクションを鳴らすと周りの車も一斉にクラクションを鳴らし、それに答えてサイドカーに乗る花婿がラッパで答える。
それが何時までも鳴り止まないのだ。
思いがけずフランスの微笑ましい一場面を見せて頂き嫌な事も忘れちょっぴり興奮。

今日のオテルはランスの中心街から少し外れた所にあるアジェット・カンペノワーズだ。



乳児が居るので変わりばんこで夕食をとろうという事になり私は先発隊で席に着いた。
が、どうした事でしょう、なかなか係りの人が来てくれない。
7人分のお皿がセットしてあるのでオテル側は全部が揃うのを待っているのだろうか。
途中でフランクが席をはずしてしまったので英語の教師をしているMがウエイターに話しかけたが相手に英語のヒヤリング能力が無かったのか全く状況に変化なし。
後から席に着いた人達はもう楽しそうに食事を始めている。
一体どうしたらよいのでしょう。
暫くして戻ってきたフランクが訳を話しようやく食事に有りつく事ができた。
ワインはフランクの父親の故郷であるアルザス地方のワイン
主人はメインディッシュに鳩の蒸し煮、私はオーソドックスに舌平目のムニエルを注文した。
そんな事で時間を大幅に費やし後続組とベビーシッター役を後退した。
同じく鳩の蒸し煮を注文した姉「初めの内は美味しかったが食べている内に独特の臭みがどうも・・・」

こうして今日も一日が過ぎたのである。


コメント
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