(続き)
女体山、男体山の鞍部に向かって10m、眼下を見下ろすとさすがに高度感が凄まじい。岩場の下りはどうも苦手だ。足場が有るには有るのだが悲しいかな、そこまで足が届かず無理やり岩の間に足を突っ込めば今度は足がスッポリ挟まってしまい抜けなくなる。
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男体山
男体山の登りは岩を右に回り込んだ所が取り付き点だ。ここも15mの壁だった。どうしようか迷った。雄さんは「タカが登っている所をカメラに収めたい」と言うし・・・意を決して鎖に手を掛ける。
足の置き場に一歩がかなり距離が有ったり岩を挟まなくてはならない所や変形した鎖の扱いづらさを何とか克服。下を見れば深い深い谷が口を開けている。
これは?? 不思議な画像!! 岩が浮いている
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行きはよいよい帰りは恐いの女体山の下り
雄さんが降りてくるのを待ち、いよいよ女体山の30mの鎖の下りに掛かった。足の置き場が有りそうで見つからない岩場を鎖にすがって一歩ずつ慎重に下った。汗が目に沁みる。下を見れば背筋がむず痒くなる様な深い谷である。
「どうやって降りたのですか?」と男性に声を掛けられたが、どうやってと言われても死にもの狂いで降りてきたのだから返答に困る。
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山靴を脱いだのは225年の歴史を持つ玉山旅館さん。かけ流しの温泉の効能は嬉しい事に疲労回復。商売っ気なしの家庭的なおもてなしも有りがたかった。(2食付一人9000円)