たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

童謡の父・石原和三郎

2022年11月02日 | 

龍王峡の続き

12時半、日光が近づいたところでいろは坂を通って帰ろうか気持ちが揺らぎましたが途切れる事の無い車列を見て気持ちが失せました。

途中、一寸した空き地に車を停め一服。面白いもので1台が停まると必ず続く車がいるものですね。停めた場所から奥を見ますと崩れかかった石垣が在るのが確認されました。結構広い敷地を支える石垣です。今は木々に埋もれ茫々としておりますが主の途絶えたそこに寂しそうに咲くムラサキシキブが印象的でした。

   

富弘美術館を過ぎた辺り童謡ふるさと館の案内板に気付きハンドルを左に切りました。ところが行けども行けども杉の林や田んぼと言った景色ばかりの細い道。帰ろうかと諦めかけた時にすぐ前に小さく童謡ふるさと館を示す小さなプレートを見つけ思い直してそこから又しばらく車を走らせます。国道が結構高い場所に作られましたので昔から在った集落は谷底の様な場所です。こうした集落と集落を結ぶ鉄道が何時か乗ってみたいと思っている渡良瀬渓谷鉄道なのですね。

   

童謡ふるさと館。こうした記念館がある事は知っておりましたが生家と思っておりましたのでまさかこんな立派な施設が在ったとは思ってもみませんでした。

   

 

   

うさぎとかめ・大黒様(いなばの白うさぎ)・浦島太郎・おおさむこさむ等々、この童謡を知らない人は居ないのではないでしょうか。それらを作ったのがこんな山村に誕生した井上和三郎だったのです。

当時、文語体の歌詞が尊重されていた中、和三郎はその価値観を打ち砕き子供の歌は子供の言葉でと数々の作品を生み出していきました。

和三郎氏が学んだ、そして校長を勤めた花輪小学校、この小学校は国の登録有形文化財となっているそうです。寄って来れば良かったですねぇ。

    

 

 

(左)カナダ・BELL社のリードオルガン。国内の現存数は極少数と言われる (中央)昭和6年に製造されたスタインウェイ社の貴重なアップライトピアノ(右)明治期には生産がストップしたウイーン式ハンマーアクションを採用して  いる数少ないピアノ。

 

   

丁度、花さかじいさんを上映しており私は最後まで観入っておりました。心はすっかり童心です。

興奮したのかちょっと喉が渇きましたのでコーヒーを注文(@200円)写真は先日、松井田の御領茶屋本陣でも見た正月用の飾り花、それに見入る私。ここでも作られていたのですね。

座った場所から正月の飾り花をみると天井のライトがまるでお月様・・・

「この地区ではこんな行事が行われているのですよ」職員さんが見せて下さった年間の風習などが纏められた写真集。何時も通り過ぎてしまっていた石原和三郎記念館。寄って良かったと思いながら家路へと向かい一泊二日のプチ旅を無事に終えたのでした。

 

コメント (8)
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