続き
山頂ヒュッテ・遊仙閣10時50分着。入山から休憩を含めて3時間50分。後方に見えるのが平成9年に建て替えられた山頂ヒュッテだ。 ここの親子(60代のお婆ちゃんと30代の息子)はよく言い合っている。前回来た時も大声でガナリ合っていたっけ。
山頂ヒュッテで先ずは登頂の乾杯をし、山小屋の脇を通り休憩場を備えた木道上にお弁当を広げた。このまま木道を辿れば以前、登り上げて来た和田小屋からのルートである。あの日、山頂は一面の雪に覆われ幾つかの池塘の脇に咲く高山植物に感激し合った事が懐かしく蘇る。今、花は何処にも見られないが秋の匂いが私達を取り巻いている。
帰路は小屋下の道から元の道に戻ったが同じ道でも行きと帰りとでは目線が違うので風景も違って見えるものだ。紅葉も光線の変化で表情を変える。感動も新たに私はカメラに何度も手を伸ばしていた。
真っ赤な実が可愛いゴゼンタチバナ
ホタルイ(苗場の由来はこのホタルイが苗に似ている事から付けられたそうだ)
山頂から1時間、湿原の終わりまでやって来た。私達は別れを惜しむかの様にここで15分の休憩、何時の間にか霧が出て遠くの景色が霞む。
湿原の終わりから40分、6合目まで来ると更に霧は濃くなるがこれもまた山のもう一つの景色だ。駐車場の有る3合目までは後1時間。私達の足では1時間15分は見た方が良いかもしれない。山の夕暮れは早い。10分の休憩を取りザックを背負った。
前日、蕎麦何処・大野が定休日だったため「せきざわ蕎麦店」へ。そして今日、山の帰りは湯沢のへぎ蕎麦(本日、いい旅夢気分の取材で元横綱の曙が来店したとの事) 翌日はどうしても大野の蕎麦が食べてみたいと言うので結局3日間、夕食は蕎麦三昧。そして3泊4日の滞在を終えY夫婦は九州へと戻られた。