まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

遺伝?

2002年10月02日 23時12分00秒 | 日々雑感
古典に「虫愛ずる姫君」という話がある。

子供の頃に読んだのでてっきり今昔物語かと思っていたら

「堤中納言物語」の中のお話らしい。

これを書くためにインターネットで調べただけなので詳しいことはよく分からない。

子供の頃に読んだ話はその出どころが大人になって分かることがある。

これは、ギリシア神話だったのかとか江戸落語だったのかとか。

虫好きだったわたしは、この「虫愛ずる姫君」のお話が大好きだった。

姫は可愛い顔をしているのに「不自然だから」とお歯黒も塗らず眉毛も抜かない。

そして毛虫の観察ばかりして喜んでいる。

やっぱりこういう人、昔からいたんだ・・・

特に「可愛いのに」というくだりが気に入ったね。

わたしは自分が虫とか動物が好きなのは父に似たんだと長いこと思っていた。

ところが最近、それはちょっと違ったかなと思う出来事が。

母が青虫の観察に夢中なんである。

アゲハの幼虫がサナギになる様を毎日見ている。

一週間くらい前から居間に持ち込んで見ていたがとうとう昨日サナギになった。

そういえば子供の頃から一度も「虫を触っちゃ駄目」とか「怖い」とか聞いたことなかった。

幼児に「虫さん来るからイタズラしちゃ駄目よ」などと叱るママがいるが、どうかと思う。

虫はこっちがなにかしなければほとんどの場合、何もしはしない。

それにしても不思議なのは同じように育ったはずの妹が虫嫌いなことだ。

「虫好き」が遺伝するはずはないから、それは「環境」だろうと思っていた。

でも、妹との違いを考えるとそれは「性質」ではないか・・・と考えるようになった。

わたしは母から受けついでいるのだ、サナギの絵日記を付けるような性質を。



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