まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

身軽

2002年10月05日 18時04分00秒 | 日々雑感
どうもわたしは、仕事に持って行く荷物が多くなりがちだ。

しかもすべて仕事に関係のないものばかり。

それでも今はだいぶ減った。以前は一泊出来そうなくらい持って行っていた。

なぜかといえば、心配性だからだ。

「急にXXになったら・・・」と不測の事態に備えていろいろな物を用意してしまう。

だけど今時、どこにだってコンビニがあり、なんだって買えるんである。

それでちょっとずつ荷物は減った。

これが旅行になると案外、荷物が小さいんだ。

重いものを持ち歩くのがイヤで必死で減らすから。

いるよね、一泊の旅行に世界一周みたいな荷物持って来る人。

こういうのは旅慣れてないみたいでちょっとカッコ悪い。

「旅慣れている」というと思い出すのが前に勤めていた店の店長だ。

四十歳くらいで背が小さくて頭頂部が薄かったんだけど

飄々というか淡々というか、あまり喋ったりしないくせに不意に変な駄洒落を口にして

それが受けても受けなくても気にしない・・・

そんな人柄が好きだった。

この人の奥さんは森尾由美似で、しかも一回りも年下だった。

わたしは気になって聞いたことがある。

「店長、奥さんと知り合ったときはもうハゲてたんですか」

「そうだよ」

淡々と答えられて感動した。

社員旅行のとき、なぜか店長だけ手ぶらで集合場所にやってきた。

一泊だからみんな、そこそこのバッグを持って来ているのに・・・

「店長、手ぶらでどうしたんですか?」

「ん?・・・パンツ、歯ブラシ」

彼は左右のポケットからそれぞれ取り出してみせた。

やっぱカッコいい。

わたしは感動したのだった。










コメント
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