売り場で、中年の男のお客さんに声をかけられた。
「女房の誕生日なんだけどね、娘がさエプロン買って来いって・・・」
やたらハイテンション。
「だけどさ、男には分かんないよねぇ。ちょっと見立ててくれる?」
こういう接客を面倒くさがる人もいるが、わたしは嫌いではない。
なんか、接客業らしくていいじゃない。
「こういうのはいかがですか」
「ああ、そういうのは駄目。あいつはもっと派手なのが好きなの」
「ああ、赤は着ないんだよ、絶対」
「短いのは着ないよ。丈の長いのが好きなんだ」
わたしが見せるのはどれもこれも気に入らないらしい。
そのうち自分で二枚ほど選び出し、
「これがいいよね?」
嬉々としてレジに向かい、レジの人にも同じ話を繰り返している。
「女房が誕生日でさぁ・・・」
「女房の誕生日なんだけどね、娘がさエプロン買って来いって・・・」
やたらハイテンション。
「だけどさ、男には分かんないよねぇ。ちょっと見立ててくれる?」
こういう接客を面倒くさがる人もいるが、わたしは嫌いではない。
なんか、接客業らしくていいじゃない。
「こういうのはいかがですか」
「ああ、そういうのは駄目。あいつはもっと派手なのが好きなの」
「ああ、赤は着ないんだよ、絶対」
「短いのは着ないよ。丈の長いのが好きなんだ」
わたしが見せるのはどれもこれも気に入らないらしい。
そのうち自分で二枚ほど選び出し、
「これがいいよね?」
嬉々としてレジに向かい、レジの人にも同じ話を繰り返している。
「女房が誕生日でさぁ・・・」