まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

切り裂かれたスカート

2002年12月22日 23時08分00秒 | 日々雑感
クリスマスが近付くと思い出す『事件』がある。

あの日、中学生だったわたしは友達とクリスマスの街並みを見るために出かける約束をしていた。

少し前に買ってもらったスカートをはいて鏡の前に立っていた。

今時の子はオシャレだろうから、いや、あの頃だってオシャレな子は親が買った服なんて着なかったんだろうけど

洋服に全く興味の無かったわたしは親が買ってくれる服を素直に着ていた。

服を買ってもらうこと自体、珍しかったのだが、そのスカートは母にしては洒落たデザインだった。

ところが、鏡の前のわたしを見て母の顔色が変わった。

「それで出かける気?」声が怒気を含んでいる。

自分が買った服なのに・・・?長過ぎる、と言うのだ。

自分で買ったくせに・・・。

買う時にそんなに長いとは思わなかったらしい。

昔はスカートが長いのが不良だった。

母の頭の中には長いスカート=不良&だらしない、という図式が出来上がっていた。

絶対にそんな格好で出かけさせない、と言う母と、出かけると言い張るわたしは大喧嘩。

言い争った末にらちがあかず、母は裁ちバサミを持ち出しスカートを切り裂いてしまった。

母の反則勝ちだ。悔しいやら腹が立つやら。

しかしもうこのスカートをはいては出かけられない。

代わりに何を着て行ったか、どんな風に家を出たか全く覚えていない。

その後、高校生になり服は自分のバイトしたお金で好きな物を買うようになったが長いスカートだけは買わなかった。

あてつけのようにミニスカートばかり買った。

母はどんなにスカートが短くても気にならないらしかった。

ロングスカートをはくようになったのは二十歳を超えてからである。

それにしても、昔も今も激しく無茶な母である。

・・・・・後記・・・・・エッチそうな題にそそられてワクワクした方、ごめんなさいねぇ。ひっかけでございます(^^)
コメント
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