まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

毒々しい関係

2024年02月14日 23時17分17秒 | 日々雑感
毒という字と母という字は似ている。

似ていないか。

苺は両方に似ている。

ドラマを見ていると、父親が娘に介護のために実家に戻ってくるように命じるシーンがあり

どうしていつも娘が当たり前のように割を食うのだろうと、暗澹たる思いになった。

毒親というというと母親が言われがちだけど

父親だって毒親になるだろう。

というより、毒じゃない親なんているのだろうか。

どんないい親だって毒になるんじゃないかな。

そして、どんなひどい親に育てられても、けろりとして親を憎まないで育つ子もいるので

もう子供の資質というか、親との相性というほかない。

わたしの場合は、よく分からない理由で手をあげられたり怒鳴られたり

今なら(当時でも?)虐待という母ではあったのだが

干渉、支配、放任という毒を浴び続けたのでいい加減、耐性が付いた。

先日、同僚と反抗期はどんな風だったかという話をしていて

「うるせーくそばばーとか?」と聞くと

「そこまでは言いませんでしたけど」と笑った相手に

「え、わたし今でも言ってるけど」

そう、わたしはなかなかの毒娘なのだ。

毒親に対抗するには毒娘。

毒を持って毒を制す。
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苦行のわけは

2024年02月13日 21時21分54秒 | 日々雑感
手芸用品店で裁縫道具を見つくろっていると

「入園グッズのオーダーをお願いします」という声が聞こえた。

そうか、そういう季節だ。

懐かしい。

何年も前になるけれど、わたしも友人に頼まれて入園グッズを縫ったことがある。

オーダーのお客さんと店の人のやり取りが耳に入る。

「これとこれとこれはサイズが決まっていて、これはそこまで細かい指定はないですけど、ランチョンマットは・・・」

いまだにそうなのか。

わたしが頼まれた時も、あらゆるもののサイズがきっかり決められていた。

コップ入れ、パジャマ入れ、昼寝の布団入れ、スモック入れ、ランチョンマット。

もっといろいろ、すべてのサイズが決められている。

厳格に決められているので市販品を買う自由などない。

なぜだろう。

大体のサイズでよくないか。

そこまで決めるなら、園で規格品を売ってもいいんじゃないか。

ミシンが家にあるとも限らず、縫物の出来る人が家庭にいるとも限らず、時間があるとも限らない。

一体いつ、誰がこれを縫うというのだろう。

両親でも誰でも、縫いたい人がいるなら縫えばいいと思う。

だったら友人が縫ってもオーダーしてもいいでしょう。

わたしが請け負ったのは、自由な時間があり、家にミシンがあり、縫物が好きだったからだ。

仕事をしながら二人の子供を育て、家事も一手に担っている友人に頼まれた時は

まかせとけ!という気にさえなったものだ。

布の実費だけでよいと伝えたけれど、いくらかのお礼を頂いた。

オーダーに来た人も、小さな子を二人連れていたっけ。

それにしてもどんな理由であんなにサイズが決まっているのだろう。

その理由は、絶対に譲れないほどの理由なのだろうか。

わたしには関わりのないことでござんすが、なんとなく気になる。
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おじさん天国

2024年02月13日 13時19分48秒 | テレビの話
ドラマ「ブギウギ」を楽しみに見ている。

趣里はもう、スズ子がいるとしか思えないくらい素晴らしいのだけど

脇を固める俳優陣、特におじさま方の充実ぶりが素晴らしいのだ。

林部長役の橋本じゅん。

スズ子の楽団のマネージャーで、いかにも業界人といったうさん臭さを出していた五木役の人。

楽団のトランぺッター、一井役の人。

村山興行の坂口役の人。

村山の社長秘書役の人。

名前はよく知らない俳優さんたちの存在感と渋い演技。

現マネージャーの近藤芳正。

もう、書ききれないほどに魅力的なおじさま方が続々と。

これまで朝ドラというと、「XXロス」という言葉をNHKが意識したのかどうかは知らないけど

とにかく若いイケメンの大渋滞。

主人公の幼馴染、友人、職場の先輩、本命の恋人・・・。

誰かは気に入るでしょう?とでもいうような、水商売かと思うほどのイケメン供給過多。

中には何のために出てきたのか分からない役の人も。

それはそれで楽しむ人もいたのだろうけれど。

今期はもう、おじさま方が要所要所を締めてくれる。

基本わたしはおじさんが嫌いである。

(お前だっておばさんじゃん、という意見はさておき)

世の中には、本当に居丈高で、話が分からないくせに威張り散らすおじさんがいる。

男は無条件に女より偉いと、意識することもなく思い込んでいる。

でも実際はそんなおじさんばかりじゃなく、奥ゆかしくジェントルなおじさまだっているのだ。

現実ではなかなかお目にかかれないけど素敵なおじさまをたくさん見せてくれる「ブギウギ」。

今後の展開も楽しみです。





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それは、違う。

2024年02月10日 17時27分10秒 | 日々雑感
子供の頃は「みんな言ってる」とか「みんな持ってる」と言いがちで

みんなって誰と誰?とか何人?と聞き直されると

本当は一人か二人だったりして、みんなじゃないじゃんということがよくあった。

新聞を読んでいたら「。」ハラスメントという見出しが目に入り

なんのこっちゃと思ったら、なんのことはない。

中高年から送信されるラインの文末に「。」がついていると

若者が威圧を感じて恐怖心を抱くのだという。

恐怖心は大げさじゃないか。

「わかりました。」などと句点をつけられると距離や冷たさを感じ

『区切られてシャットダウンされているように感じる』という20代の意見まで載せて裏付けしている。

句点だから、区切られてるには違いないのだけど。

こういうとき、若者は恐怖を感じる、ではなく恐怖を感じる若者もいる、って書いてほしいなあ。

なんなら中高年だって恐怖を感じている人はいるかもしれないし。

どうして若者VS中高年にしたがるのだろう。

記事は、中高年と若者の句点に対するずれにも言及し、

長文メールが主流だった世代は分かりやすく句点を多くする傾向があるが

若者は短めのやりとりが多いので句点を使用する機会が少ないと分析。

ハラスメントと取られないためには、若者とのやり取りの際には句点を除き

代わりに(!)や絵文字をひとつ付けるとよい、とのアドバイスで締めくくられている。

それはちょっと違うんじゃないか。

ハラスメントと取られないように句点を除くんじゃなくて、

句点に深い意味はないということが分かる関係性を築くのが先じゃないのか。

めんどくさいか。

でも、そもそも仲の良い相手だったら句点など気にしないんじゃないの。

絵文字をつけたところで、!を付けたところで今度は

「おばさん構文」だの「中高年構文」だの、言う人は言うのだろう。

自分の送受信メールを調べてみた。

わたしから誰かへの送信メールは、短い文のときは句点なし。

面倒だから打たなかったのだろう。

長文の時は句点活用。

読みやすさ重視。

受信メールは、20代句点なし、30代句点あり、50代句点なし。

友人が少ないのでサンプルが少ない中、60代のメールが

長文にも関わらず、一切、句点がないことに初めて気が付いた。

どのメールも。

今まで気づかなかったなぁ。

だって句点なんか気にしたこともなかったもん。

新たな発見。

「XXさんは句点を打たない」

なんか、小説になりそう。





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なにが嫌って

2024年02月09日 23時49分28秒 | 日々雑感
推しがいる人はなぜ、推しがいることを披露したがるのだろう。

いや、誰もがそうだとは言わないけれど。

隠れて推してる人もいるだろうけど。

推し疲れなんて言葉も聞くけれど、概ね推しのいる人生はバラ色らしい。

アニメでもアイドルでもバンドでも俳優でも作家でも

推しがいたら楽しいんだろうなとは思う。

知人に、子供の話ばかりする人がいる。

子供といったってもう、中学生と高校生だ。

なんの話をしていても「うちのお姉ちゃんが」「うちの下の子が」

本当に、なんの話をしていても結びつけるので油断がならない。

うちの子の話じゃなくて、彼女が好きな音楽や映画の話を聞きたいと思っても

それらは子供と共有されているので、結局は子供の話になる。

でも、その人いい人なのだ。

いい人なんだけど、子供の話ばかりされるのが嫌で、

なにが嫌って、その人の子供の話が嫌というよりも

この程度の話が嫌だと思う自分が、なんだか偏屈で不寛容な気にさせられるのが嫌なのだ。

いっそ「子供の話、聞きたくない」と言ってみようかとさえ思ってしまう。

でも、いい人なのだ。

いい人だし、いいお母さんなのだろう。

そんな人を傷つけるのは良くない。

きっと彼女の推しは子供たちなのだ。

四六時中、推しのことを考えて、推しの話ばかりしてしまう、なんでも推しに結び付ける…

そう思えば少しは気にならなくなるかと思ったが

もともとわたしは推しの話ばかりされるのも苦手だ。
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