УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

読んだ本とこれから読む本

2010-01-07 19:13:52 | 日記

『ディア・ドクター×西川美和』


眠いなぁ~・・・
で、唐突ですが、最近読んだのが、この↑本。
映画「ディア・ドクター」の本ですが、映画のメイキングとか映画を作ってる間のドキュメンタリーというよりも、監督・西川美和とその作品「ディア・ドクター」を読み解く本、という感じでしょうか?
西川美和監督は、まだ30歳代の女性監督で、長編映画作品はこの「ディア・ドクター」で三作目。
私が見たのは、そのうちの2本「ゆれる」と「ディア・ドクター」ですが、両方とも大変見事!!な作品でした。
で、この本は、映画の脚本の一部、セリフだけではなく、状況も文書化しているのでどこが、この絵というかシーンの中で重要になってくるのか、がちょっと判る。
絵コンテもあって、絵も上手いですね~、サラサラっていう感じなれど特徴をよくとらえた判りやすい絵で、これも、映像を撮るうえでかなりイメージが伝わりやすいと思いました。
監督のお師匠の是枝監督も絵コンテを描く人、なんだそーだ。
そして、監督へのロングインタビュー、キャストへのインタビュー。
主役を演じた鶴瓶師匠のインタビューでは、邦画を歌謡曲に例えると、「古賀メロディータイプ」(ベタ系)と「服部メロディータイプ」(モダン、洗練系)があって、西川監督映画は、基本「服部系」だが、時折「古賀メロディー」がフイに入るところがとても効果的、という説明になるほど~と。
で、私がこの映画を見たときに、主役の鶴瓶師匠は、まさしくピッタリ!!で、彼以外この役は出来ないだろう~と思っていたのですが、実は、特に主役の偽医者役は鶴瓶師匠をイメージしていたわけでもなく、右往左往の結果、いろいろな縁で決まった、というのに驚きっ!!
役のイメージとして最も先に決まっていたのは、実は八千草薫さんだったという。
意外だなぁ~。
そして、いろいろ物議を醸し出した(?)ラストシーン、監督の意図というかそこに込めた思いもチラッと聞けば・・・
このまま、綺麗に終わらせられるのに、何故ここであらためて波風を立て、賛否両論つくような方向にするのか?と思った事を思い出しましたが、なんとなく監督の意図も判るなぁ~と。
この本、出来たら映画を見た後から読んだ方が、本も映画も両方楽しめるような気がします。
そーいや、前作「ゆれる」の話もあって、「ゆれる」はロシア映画「父、帰る」と似ちゃった~(真似ではなく、ニアミスで同じような感じの物になってしまった)
という話もあり、なるほど~とこちらも納得。
双方とも、普通の映画とかならその謎解きや真相追究が一番の本題になりそうな「謎」があるのですが、その「謎」を解くのではなく、その「謎」の周囲で変化する非常にミニマムな極小な人間関係、人間の心理変化を描くっていう方が実は本題、というところが共通点だと思いました。

で、今度はこれから読む本。


ニセ・ドイツ


今日、購入してきました。
この本は、今は亡き「東ドイツ」製製品の本です。
メイド・イン・東ドイツと言えば、なんといってもトラバント!!
この表紙の車です。
なんでも、この車、ボディが紙で出来ているそうなんですっ!!
「日本の家屋は木と紙で出来ている」という西洋世界の思いこみ(?)と同じようなものかと思えば、実はこちらは事実でして、紙をタールとかで幾重にも重ねてボディを作っていた・・・という時代もあったらしい(笑)
日本の張り子人形みたいなもんだろうか??
昔、「探偵!ナイトスクープ」で、「トラバントを運転したい」という依頼があって、そこで初めてこの車の存在を知りました。
しかし、この車、危険なので(爆)日本では公道を走れないそーでして。
などという、共産主義時代のいろんな商品を網羅した本らしいです。
そーいや、予断ですが、私のマトリョミンの名前は「トゥーラ」と言います。
(大体、マトリョミンオーナーは自分の楽器に名前をつけているのだ)
その名の由来が、このトラバントだったりするんですね~、トラをちょっと変化させてトゥーラにした、んですが、その後実際にロシアに「トゥーラ市」がある事を知りました(笑)
サモワール製造とか、お菓子のプリニャークの型を作るので有名な街だそーな。
ちなみに、もう一台のマトリョミンの名前はダーニャです。
ロシア語のイエス=ダーに、にゃあをくっつけただけですが(笑)
さて、ではこれから早速読んでみます。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする