УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

『ザ・ウォーク』

2016-02-01 11:09:29 | 映画
これから、また雨っぽいお天気です。
たぶん、今日も(笑)雨であろう・・・


で、昨日見てきました。

映画『ザ・ウォーク』予告1 2016年1月23日(土)公開


数年前に、「マン・オン・ワイヤー」というドキュメンタリー映画があったけど、多分元ネタは同じだと思う、っというのは「マン・・・」は見損ねたからさ~。
NYのツインタワーの間で綱渡りをした、という人が本当にいて、その話の映画化でございます。
3Dもあったけど、2Dでみました(笑)
いや、でも、題材が題材的に3D向きなんだろうなぁ、とは思った、けどまぁ2Dでもいっか、と。
でも、なんかこれは3Dで見たかったような気もするなぁ、2Dでも満足感は高い作品だけど。
っていうのは、いかにも「高所」の映像を3D化で見せてやろう、というそういうアトラクション目的な映画ではないから。
しっかり、そもそもの映画としてのできもいいので、2Dで見ても十分いい作品だけど、それがさらに3Dでの効果がどう出るか?っていう観点から見てみたい気もするけど・・・
まぁ、やめておこう^_^;
物語は1974年に、当時、世界でもっとも高いビルであったこの二つのビル、ツインタワーが舞台なんだけど、その間を綱渡りしたパフォーマーのフィリップの視点からまとめた感じ。
彼がよく聞かれる「何故、そんな事をするのか?」「死ぬのが怖くないのか?」という質問。
多分、誰もが同じ事を思うだろうし、聞いてみたいんだと思う。
その答えは・・・「死ではなく生だから。」という事。
この映画の作りは、彼の回想、という形式をとっているし、そもそもが実話だから結末もすでに知っているわけですな、観客の我々は。
最初に、この質問を受け、その答えから始まり、その後は彼の生い立ち、何故綱渡りに魅せられたのか?などが描かれていくんだよね。
正直、最初の答「死ではなくて生だから。」っていうのはその時点ではよく解らない、言葉遊びみたいな感じにも思えました。
でも、最後まで見ると、彼の言いたいことが判る、何故「生」なのか?
それが伝わってくる物語でございました。
監督はロバート・ゼニキスで、代表作は「フォレストガンプ」とか「キャストアウェイ」とかと語られる場合が多いけど、他の作品だと「リアル・スティール」とか「ポーラ・エクスプレス」とかとか・・・
っていうと、なんとなくこの作品ともつながる「傾向と対策」みたいなのも見えてくるような気もしました。
なんつうか、現実世界を舞台にしていても、どこか架空の物語的、反対に架空を描いていてもどこかリアル、という感じ。
この映画の場合は、主人公の回想という形式を取っている事もありますが、彼の脳裏の映像っていう事で、現実ではありえない映像をCGとかで描くっていうのもあるけど、それは基本はありえないのではなく、彼の脳内では現実の世界である、その感じを見えるのが上手い映像作りでした。
クライマックスの地上400mでの綱渡り映像ももちろんそうなんだけど、「あざとさ」があまり感じないっていうかね~。
それまでの映像、物語を見ていたからこそ、納得できるその映像という感じでございました。
また、途中での仲間というか共犯者たちとの違法行為、不法侵入とかね~、そういうドタバタも面白い。
途中で「ニクソンはしょうもないよな!!」的会話があって、それをネタに作業監督を丸め込んだりして、
「あー、そうだな、この頃って『ウォーターゲート事件』の頃なんだなぁ~」とかって思い出したよ。
最後、警察に連行される彼を拍手で作業員たちが迎えるのも、なんかこういう時代背景的もあるのかもなぁ~と思ったりして。
そして、それまで無機質、圧迫感、美しくないと地元民の目から見られていたツインタワー、確かに最近の構想ビルというかそういうのってデザイン的にもおしゃれだもんねぇ。
その「巨大な書類ケース」だったツインタワーが、彼が綱渡りをした事で、皆から愛される立場になった、まさしく「生」ですよね~。
で、期限なし、永遠にツインタワーの展望台への入場券をプレゼントされた主人公、彼が
もう一つのアメリカの象徴でもある「自由の女神」、この上からツインタワーに投げかける眼差しがとても良かったですね・・・T^T
彼が命を賭けた、そして命を吹き込んだツインタワー・・・
「永遠」に思えたそれは、もう今は無いのですから・・・
と、なんとも切なさと同時に、満足感もあり、明日からの日常生活に少しだけ「冒険心」をプラスしてくみたくなるような映画でした。
コメント
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