富士山は岩だらけで、植物は生えてない!と言われますが、
実はコケは結構頂上付近まで生えてたりします。
とりあえず、道すがら撮ったコケ写真でございます。
大体、コケ本とか図鑑を見るとコケって「身近でみられるコケ」と「山でみられるコケ」っていう感じに大きく分けてあるケースが多いです。
ところが、富士山で見かけたコケはその分類でいくと、圧倒的に「山でみられる・・・」じゃなくて「身近でみられる・・・」の方が多いのです。
まぁ、山って言ってもこういうコケを見るための山っていうのは屋久島とかそういう山なんだろうねぇ~。
富士山で見かけたのは、ギンゴケ、スナゴケ、ハマキゴケとか。
まぁ、富士山といってももうちょい下の方、樹海とか行けばいわゆる「山で生えるコケ」が多くなるんだろうけど。
やはり、それだけ環境的にキツイから、限られたコケしか生息出来ないんだろうなぁ、と思ったが、ふと考えると・・・
ってことは、私たちの身近な環境って結構富士山レベルで過酷なのか!?って事でした。
でもまぁ、確かにコンクリとかアスファルトで固められたほとんど土がないような場所、隅にたまった埃を土かわりにして生えるコケ、垂直なコンクリートの壁に生えてるコケ・・・
水分は限られてるし、暑さも寒さも厳しいだろうし、照り返しとかるし、車の排ガスかぶるし・・・とかって考えると、確かに富士山のゴツゴツ岩山と似たようなものなのかもしれないですねぇ~。
でも、たまたまかもしれないけど、身近でよく見かけるコケのうちの「ハイゴケ」は見かけなかったですよ~。
他の木々が生えてる環境になったらとたんにたくさん出てきたけどね、ハイゴケ。
富士山の山頂には、ギンゴケだけは生えているそうだ!と、見つけたかったけど私の目では見つけられず・・・
きっと、ギンゴケポイントがあるんだろうなぁ、どこかに・・・
で、ふと思い返すと、富士山に結果的に今回のぼる事になった一番最初のきっかけって、「コケ」だったんだなぁ、と思い出しました。
流れ的に説明すると・・・
まず図書館でたまたまこの本を借りて読んだら、すごく面白くてコケにハマった。
苔とあるく
コケから植物全体になんとなく興味がわいてきたので、高山植物の講義を受講してみた。
そこで、富士山の山頂にはギンゴケが生えている事を聞いた。
で、ちょっと見に行きたい気もしたが、なにせ全くこの当時は山登りに興味がなく、それが富士山のぼる?いやいや、そりゃないよね、で終わった。
けど、山には生きの良いコケが沢山ありそうだ、と思い、ちょっと山に登ってみたくなる。
そこで、今度は図書館で山登りの超入門書的な鈴木みきさんの本を借りてみた。
あした、山へ行こう!
で、影響されやすい流されやすいタチなので、ちょこっと近所の低山に登ってみることにした。
で、登ってみたら結構面白くて山登りにハマる。
そして、つい最近また鈴木みきさんの新刊、、
鈴木みきの富士登山ご案内
を読んで、ついに富士山に登ってしまった、んだよねぇ~。
つまり、コケが最初になかったら今回富士山には登っていなかったのでありましょう、となんだかわらしべ長者的な展開を思い起こしてみました^_^;