↑ 大池の赤牛という作品。
伊東で、池田20世紀美術館に行ってきました~。
そのエントランスにあるモニュメントというか彫刻?作品で、この近くのジオパークの構成要因の一つでもある一碧湖、ここに昔昔、赤牛が住んでいたそうだ。
実際の牛っていうよりは沼の主的な妖怪っていうか、神っていうか。
で、この赤牛が結構悪さをする(船を転覆させて人喰うとか、若い美女に化けて男を騙くらかして入水させたりとか龍に変化して人々をびっくりさせたり、とか。
で、高僧が村人からの悩みを受け、7日間この赤牛と対峙し、池の中央の祠に封じ込めたっていう伝説があるそうで。
その話をモチーフにしてるってわけで、左側が高僧、右側が赤牛を表しているらしい。
なんとなく、左は「お地蔵さん」雰囲気で、右は茶色の台所用スポンジかこんにゃくが「怒ってます!」みたいに抗議している雰囲気ですな~。
あるいは「やる気か?てめーっ!!おい、後ろ見せてるんじゃねーよっ!!」って感じでしょうか??
で、対する高僧の方は「・・・お前はすでに死んでいる・・・」って感じでしょうか??
うーむ、まさしくインスタ映えするモニュメント・・・
美術館女子にはピッタリですな(爆←まだ根に持っている)
で、この美術館。
なんとなく雰囲気は箱根にある「岡田美術館」に似ているような雰囲気・・・
出発点が「事業で成功したお金持ちの美術コレクションを披露するために美術館作りました~」ってあたりが。
ここの美術館は20世紀、とありますように20世紀の美術作品がメインの展示です。
ピカソやシャガール、ダリなんかもあったりする。
ガウディコーナーもあって、なんとガウディがデザインしたマンホールの蓋もあるっ!!!
公開していいだか不明なんで、画像は出しませんが・・・
〇〇という画家のコレクション、ではなく、20世紀美術のコレクションってわけでかなり守備範囲は広いような気もするが、基本個人の好みでのコレクションだから展示作品の雰囲気はなんとなく偏ってる気もしないでない、っていうかムードが似てるような気もする。
別にそれが悪いわけではないけどね。
20世紀美術年表なんかもあったけど、かなりカオスです^_^;;
で、今回の目当てはこちら!
縄文・祈りの造形 小川忠博写真展
縄文系の写真集とかで写真を撮ってる小川忠博氏の写真展でございます。
実物は無くてすべて写真パネルなんですがね、数はかなりありました。
土偶だけでなく、土器や副葬品、遺跡自体も。
で、結構実物を見てきた物もあり、「あ、〇〇ちゃんだ~」って愛称で呼んじゃうような土偶もいたりします。
が、写真パネルの解説はすごくシンプルで「土偶・〇〇県××遺跡出土」って感じのみで、時代区分もなく、もちろん名前もなく、って感じです。
これが博物館の展示なら「これは縄文後期の〇〇型の土器で、云々」と解説が続くんだろうけど、ここはあくまで「美術館」だというせいか「造形・美」という観点にこだわってるからなんでしょうか?
このフライヤーの「縄文のビーナス」レベルでも「土偶・長野県尖石遺跡・国宝」しか書いてないんだよ~^_^;;
あ、そう言えば国宝土偶3体縄文のビーナスと縄文の女神、仮面の女神の写真はあったが、あとの2体北海道の中空土偶と青森の合掌土偶が無かったよ~、土偶といえばこれっ!!って皆が思うであろうしゃこちゃんこと遮光器土偶も写真も無し~。
撮ってないって事はないだろから、なんかの観点から選ばれたか選ばれなかったか?ってとこなんだろうね~。
で、結構実物を現地とかで見てきた土偶や土器もあるわけなんだけど、こうやって写真パネルとしてみるとやっぱりなんか違うなぁ~って感じ。
お見合い写真というかポートレイトみたいな感じなんだよね。
その土偶や土器の一番いい表情?が見える写真、というか「こういう見方で撮ってみました」的な画像。
丸のそのものを見るのもいいけど、こういう風に一部をまたは一方面からを切り取って見るというのもなかなか面白いです。
ナマで見るのももちろんいいけど、こういう風にまとめて日本全国あちこちの土偶や土器を一同に見られるってなかなか機会ないからねぇ。
以前見て???だった、唇部分だけとか耳部分だけの土偶の部品、小さな穴が開いていてどうやらそこに紐かなんかをつけて、仮面の一部として使われていたのでは?とかっていうのもこの写真展に来なければわからなかったしね~。
実際現地の博物館に行っても、その目当ての土偶や土器が常時展示してあるとは限らないし、他所に出張中で会えなかったっていうケースもあるわけだから、こういった写真でも嬉しいでございます。
展示場の中をグルグル何週も回ってみてました。
早く、また土偶に会いに行きたいなぁ~・・・
自分土産に、迷いに迷って浅間縄文ミュージアムの土偶の土鈴。
いろんな土偶の顔があって迷いに迷って、こちらの子にいたしました。長野だから八ヶ岳系の顔です。
浅間縄文ミュージアムも行きたいとこなんだよね~。
外には、なんとなく岡本太郎的な芸術と実用を兼ねたベンチとかもあり。