「勝ちに不思議あり」か?
12日は当方にとっては何の有難味がないどころか、有害でしかなかった3連休の最終日だった。しかも追い打ちをかけて本日は新聞休刊日と来た。だが、あの酷暑ではウッカリ外に出るのを躊躇わさせられるものがあって、昼間は高校野球を見て過ごしていた。最も興味深く且つ勝負の恐ろしさと面白さを味合わせて貰ったのが、智辯学園(奈良)と八戸学院光星の試合だった。野村克也が得意とする台詞の「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」を当て嵌めようと思えば、矢張り負けた智辯学園の方が弱かったという結論になる。だが、本当に勝負の怖さがまともに出た試合だった。
私の閃きでは「光星の勝ち」と出ていたが、光星が7対1と大量のリードとなったところで「6点差では不十分」と密かに心配していた。すると、果たせるかな智辯学園は1回で7点を取って反対にリードする優位な立場となった。後は光星が如何にして8回と9回に再逆転するかだけとなった。ここから先が勝負の怖いところで、9回の満塁のチャンスに出てきた打者は4番打者なのだが、代走だったかで甲子園初登場の3年生だった。その補欠選手が1球目を叩いて猛烈な一塁ゴロとした。それを一塁手が脚に当てて捕りきれずに決勝打にしてしまった。
補欠を4番に入れてしまったところが、そういう所で決勝打を放つ辺りが勝負の怖さであり、妙味があるところだ。と言う事は「光星」の方が強かったのであり、腕でツキを消さなかった事になってしまったのがあの試合での強さだったのだと思っていた。それにしても、進学校であると聞く智辯学園は和歌山も出てきているのは凄いと思う。
夜はPrime Newsまでの間、阪神に2連敗してしまった広島が、活気を取り戻した読売とどのような勝負をするかの、ただ一点の興味で見る事にしていた。ところが先発投手にアドウワを起用してきたのを見て「これはひょっとして緒方監督は捨て試合にする気か」と、興味半減以下になってしまった。そして案の定、このアドウワ投手は1回に4点取られて試合をぶち壊してしまった。一方では原監督が久しぶり使った山口俊が決して出来が良くなかったので、アドウワ君を使わざるを得なかった広島の投手日照りが敗因だった。山口は3回で引っ込められてしまった。
これは何度も指摘して来た事で、広島は丸佳浩に逃げられた空白を未だに埋め切れておらず、バチスタを使っているようでは読売を追い越せる訳には行くまいと思う。理由は簡単で「外国人はどれほど仕込んでも、言って聞かせても『自分第一』という思い込みというか思考体系から抜ける事が出来ないのだと思う。日本式の野球のテイームバッテイングとかじっくりと自分が狙っている投球が来るまで待っているという根気のよさはなく、ただひたすら投手と勝負に行ってしまうのだから、平気で打っても前に飛ばないような難しい球種にも手を出して自滅する」傾向があるのだ。
昨夜の敗因の一つに挙げても良い事は「4番打者の鈴木誠也が、ここぞという好機に元高野連会長の脇村春夫君があれほど強調していた『見逃しの三振』を2度もした事」を挙げておきたい。脇村君は「バットに当てて前に飛べば何かが起きるはずだ」と繰り返し指摘していた。昨夜も解説の槇原は当たってゴロになればフライとは違って、野手は捕球して更に投げると二重手間になるではないか」と指摘して鈴木を批判していた。こういうのをまともな解説というのだと、槇原を褒めておきたい。広島は腕で勝負運を消してしまった感が濃厚だった。
12日は当方にとっては何の有難味がないどころか、有害でしかなかった3連休の最終日だった。しかも追い打ちをかけて本日は新聞休刊日と来た。だが、あの酷暑ではウッカリ外に出るのを躊躇わさせられるものがあって、昼間は高校野球を見て過ごしていた。最も興味深く且つ勝負の恐ろしさと面白さを味合わせて貰ったのが、智辯学園(奈良)と八戸学院光星の試合だった。野村克也が得意とする台詞の「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」を当て嵌めようと思えば、矢張り負けた智辯学園の方が弱かったという結論になる。だが、本当に勝負の怖さがまともに出た試合だった。
私の閃きでは「光星の勝ち」と出ていたが、光星が7対1と大量のリードとなったところで「6点差では不十分」と密かに心配していた。すると、果たせるかな智辯学園は1回で7点を取って反対にリードする優位な立場となった。後は光星が如何にして8回と9回に再逆転するかだけとなった。ここから先が勝負の怖いところで、9回の満塁のチャンスに出てきた打者は4番打者なのだが、代走だったかで甲子園初登場の3年生だった。その補欠選手が1球目を叩いて猛烈な一塁ゴロとした。それを一塁手が脚に当てて捕りきれずに決勝打にしてしまった。
補欠を4番に入れてしまったところが、そういう所で決勝打を放つ辺りが勝負の怖さであり、妙味があるところだ。と言う事は「光星」の方が強かったのであり、腕でツキを消さなかった事になってしまったのがあの試合での強さだったのだと思っていた。それにしても、進学校であると聞く智辯学園は和歌山も出てきているのは凄いと思う。
夜はPrime Newsまでの間、阪神に2連敗してしまった広島が、活気を取り戻した読売とどのような勝負をするかの、ただ一点の興味で見る事にしていた。ところが先発投手にアドウワを起用してきたのを見て「これはひょっとして緒方監督は捨て試合にする気か」と、興味半減以下になってしまった。そして案の定、このアドウワ投手は1回に4点取られて試合をぶち壊してしまった。一方では原監督が久しぶり使った山口俊が決して出来が良くなかったので、アドウワ君を使わざるを得なかった広島の投手日照りが敗因だった。山口は3回で引っ込められてしまった。
これは何度も指摘して来た事で、広島は丸佳浩に逃げられた空白を未だに埋め切れておらず、バチスタを使っているようでは読売を追い越せる訳には行くまいと思う。理由は簡単で「外国人はどれほど仕込んでも、言って聞かせても『自分第一』という思い込みというか思考体系から抜ける事が出来ないのだと思う。日本式の野球のテイームバッテイングとかじっくりと自分が狙っている投球が来るまで待っているという根気のよさはなく、ただひたすら投手と勝負に行ってしまうのだから、平気で打っても前に飛ばないような難しい球種にも手を出して自滅する」傾向があるのだ。
昨夜の敗因の一つに挙げても良い事は「4番打者の鈴木誠也が、ここぞという好機に元高野連会長の脇村春夫君があれほど強調していた『見逃しの三振』を2度もした事」を挙げておきたい。脇村君は「バットに当てて前に飛べば何かが起きるはずだ」と繰り返し指摘していた。昨夜も解説の槇原は当たってゴロになればフライとは違って、野手は捕球して更に投げると二重手間になるではないか」と指摘して鈴木を批判していた。こういうのをまともな解説というのだと、槇原を褒めておきたい。広島は腕で勝負運を消してしまった感が濃厚だった。