新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

8月13日 その2 韓国の話題から離れよう

2019-08-13 14:30:00 | コラム
「勝ちに不思議あり」か?

12日は当方にとっては何の有難味がないどころか、有害でしかなかった3連休の最終日だった。しかも追い打ちをかけて本日は新聞休刊日と来た。だが、あの酷暑ではウッカリ外に出るのを躊躇わさせられるものがあって、昼間は高校野球を見て過ごしていた。最も興味深く且つ勝負の恐ろしさと面白さを味合わせて貰ったのが、智辯学園(奈良)と八戸学院光星の試合だった。野村克也が得意とする台詞の「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」を当て嵌めようと思えば、矢張り負けた智辯学園の方が弱かったという結論になる。だが、本当に勝負の怖さがまともに出た試合だった。

私の閃きでは「光星の勝ち」と出ていたが、光星が7対1と大量のリードとなったところで「6点差では不十分」と密かに心配していた。すると、果たせるかな智辯学園は1回で7点を取って反対にリードする優位な立場となった。後は光星が如何にして8回と9回に再逆転するかだけとなった。ここから先が勝負の怖いところで、9回の満塁のチャンスに出てきた打者は4番打者なのだが、代走だったかで甲子園初登場の3年生だった。その補欠選手が1球目を叩いて猛烈な一塁ゴロとした。それを一塁手が脚に当てて捕りきれずに決勝打にしてしまった。

補欠を4番に入れてしまったところが、そういう所で決勝打を放つ辺りが勝負の怖さであり、妙味があるところだ。と言う事は「光星」の方が強かったのであり、腕でツキを消さなかった事になってしまったのがあの試合での強さだったのだと思っていた。それにしても、進学校であると聞く智辯学園は和歌山も出てきているのは凄いと思う。

夜はPrime Newsまでの間、阪神に2連敗してしまった広島が、活気を取り戻した読売とどのような勝負をするかの、ただ一点の興味で見る事にしていた。ところが先発投手にアドウワを起用してきたのを見て「これはひょっとして緒方監督は捨て試合にする気か」と、興味半減以下になってしまった。そして案の定、このアドウワ投手は1回に4点取られて試合をぶち壊してしまった。一方では原監督が久しぶり使った山口俊が決して出来が良くなかったので、アドウワ君を使わざるを得なかった広島の投手日照りが敗因だった。山口は3回で引っ込められてしまった。

これは何度も指摘して来た事で、広島は丸佳浩に逃げられた空白を未だに埋め切れておらず、バチスタを使っているようでは読売を追い越せる訳には行くまいと思う。理由は簡単で「外国人はどれほど仕込んでも、言って聞かせても『自分第一』という思い込みというか思考体系から抜ける事が出来ないのだと思う。日本式の野球のテイームバッテイングとかじっくりと自分が狙っている投球が来るまで待っているという根気のよさはなく、ただひたすら投手と勝負に行ってしまうのだから、平気で打っても前に飛ばないような難しい球種にも手を出して自滅する」傾向があるのだ。

昨夜の敗因の一つに挙げても良い事は「4番打者の鈴木誠也が、ここぞという好機に元高野連会長の脇村春夫君があれほど強調していた『見逃しの三振』を2度もした事」を挙げておきたい。脇村君は「バットに当てて前に飛べば何かが起きるはずだ」と繰り返し指摘していた。昨夜も解説の槇原は当たってゴロになればフライとは違って、野手は捕球して更に投げると二重手間になるではないか」と指摘して鈴木を批判していた。こういうのをまともな解説というのだと、槇原を褒めておきたい。広島は腕で勝負運を消してしまった感が濃厚だった。


韓国が我が国に対する輸出を規制

2019-08-13 07:48:53 | コラム
文在寅大統領の何処までやるの:

韓国と文在寅大統領は本当に一風変わっていると思う。この度は明らかに報復措置である我が国向けの輸出を規制する処置を発表した。即ち、優遇国から一つ格を下げるというもの。それは我が国が輸出手続きの変更を発表した際に猛抗議をして、WTOに提訴すると息巻いた事と全く同じやり方なのである。では、我が国がWTOに提訴はしないだろうが、かかる自己矛盾を平気で犯してくる大統領であり国家なのだ。しかも、文在寅大統領は国民に「感情的にならぬよう」と呼びかけていた。

韓国の政府筋は事ここに至ればGSOMIAなどは破棄するのが当然とまで言い出した。「欽チャンの何処までやるの」を真似れば、、将に「文在寅さん、何処までやるの」だ。極端な見方をすれば「文在寅大統領は国交断絶」までを視野に入れているのか、あるいは既に指摘したように彼は来年の選挙で大勝して憲法を改正して習近平主席並みに大統領の再任を合法化しようと企んでいるかのようだ。その為には是が非でも「反日と抗日」の姿勢を維持し続けねばならないのだろう。

今回の輸出管理手続きの変更を見て、我が国の韓国からの輸入は如何なる状況かを検索してみた。18年の統計では総額81兆円の中で韓国は5位で、金額にして3,550億円で全体の4.6%を占めていた。その約半数が軽油だったのは意外だったが、これは韓国以外からの輸入は可能という意見も出ていた。なお、1位は中国で19兆円で23%を占め、アメリカが2位で9兆円で比率にして11%弱だった。最も面白いと感じた意見は「我が国はアメリカで禁輸にしている海苔を輸入しているが、この輸入の手続きに長期間を要すれば最も困るのがこれを我が国で販売している韓国の小売業者ではないか」だった。

閑話休題。テレビなどに登場される専門家の中には「対韓国問題に落とし所はあるのか」と言われる方がおられた。「ある訳がない」というのが大方の見解だ。翻って韓国側を見れば、文在寅大統領が就任以来積弊の精算などと称してここまで拗れさせておきながら、アメリカに仲裁を求めているのだ。しかもトランプ大統領は日頃の一刀両断的な表現の仕方ではなく、我が国と韓国の何れの肩を持つ事を回避されて「仲良くするように」と言うに止まっている。これではあれほど協力し支援してこられて安倍総理の顔をお立てになる意志がないとしか見えないのが残念だ。

ところで、私独特の見方では「落とし所」があるのではないかと言えるのだ。それは「我が国も韓国も輸出手続きの変更を中止して元の形に戻し、安倍総理と文在寅大統領が緊急の首脳会談を行ってこれまでの泥沼化した状況から脱出すべく65年の条約にも付いた話し合いを実行し、韓国は大法院の不当な判決を破棄して差し戻しとして、方々に違法に設置した少女像なるものを至急に撤去し、レーダー照射問題での虚言も撤回して詫びを入れる事」辺りである。こういう落とし所に文在寅大統領が賛成するだろうか。そんな事がある訳があるまい。

故に、12日夜のPrime Newsで何方かが言っておられたように「文在寅大統領の在任中には事態の好転などあり得ない」というのが非常に遺憾ながら、今日の我が国対韓国の間柄なのである。文在寅大統領の手法を見れば「損か得か」というような経済的な視点には立っていないようだ。経済的に苦境に追い込まれる事など意に介しておられない様子だ。