新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月12日 その3 安倍総理までもが

2020-05-12 13:54:20 | コラム
「専門家会議の意見を聞いてから」とは何事:

安倍総理は予算委員会(?)で第二次補正予算を何時立てるかと質問され「14日前ではなく専門家会議に訊いてからで、今国会中には」と答えられたのには驚愕したし「まさか、殿ご乱心」ではあるまいなとすら一瞬考えた。私自身は何度も専門家会議への西村康稔大臣等の過度の依存を批判してきたし、この会議を政治的判断の場に押し出すことが不適切であると、指摘して来た。更に言えば、医学と疫学の専門家ばかりで構成されたこの会議そのものへの疑問も唱えてきた。加藤厚労相は誤解論の主張に続けて「専門家が決めた」と逃げ口上に使った。

政治や経済の専門家に訊くまでもなく、補正予算立案についてこの専門家会議に諮問することなどあり得ないと思うが、総理はそう言われた。私は総理も余程お疲れかとも一瞬考えた。だが、総理の指揮下にはご自身で選ばれた閣僚がいるし、特措法担当(なのだろう)の西村大臣もいれば、麻生副総理がおられる。それでも専門家会議と言われるのであれば、私は総理は余程閣僚も官僚も頼むに足らずとでも諦めておられるのかと疑いたくなった。

この専門家会議には今月2日だったかに尾身茂副座長が「我々は経済面の専門家集団ではない以上、エコノミストを加えて頂きたい」と願い出て了承されたと語っていた。だが、私は寡聞にして何処の何方が経済面の担当で選任されたという報道は知らない。精一杯総理に敬意を表して考えれば、総理は既に何名かの経済の専門家の選任案を側近にでも聞かせておられるので、その点が頭の中にあって、あの「専門家会議云々」と言われたのかと解釈もできる。

私は何れにせよ、専門家会議の人員構成の再検討が必要だし、過度の依存も排除願いたいのだ。この難局を乗り切る事を主導すべきは政治であり、国民の負託を受けた政治家であるべきだと声を大にして主張するのだ。「餅は餅屋」という古き言い慣わしがあるが、お医者様を政治の場に引き出してどうする。安倍総理、宜しくお願いします。

5月12日 その2 「誤解だ」で済まそうというのか

2020-05-12 08:15:43 | コラム
加藤勝信厚労相は「誤解だ」と:

昨11日の午後には日テレ、TBS、フジテレビが挙って、この加藤勝信厚労相の「誤解だ」と「専門家が決めた目安だ」との発言を批判する論調を展開していた。この加藤大臣の発言は私は既に彼の責任感の問題として批判してあったし、彼が次期総理候補の一人ではとても我慢ならないとまで述べてあった。東国原英夫等はこれを以てしても、最早加藤勝信氏は候補から脱落とまで決めつけていた。これほどまでに多くのテレビ局の論調が一致していたのは珍しい現象だと思った。

近頃はめっきり記憶力が衰えたので何処の局だったか失念したが、その「37.5度、4日連続云々」の基準(加藤大臣が目安であり、再三訂正したが誤解されたと表現したこと)を守って、PCR検査を受けずに自宅療養を続けた結果で手遅れになって亡くなった父親の死を嘆かれるお嬢さんの手記には、本当に胸をうたれた。「何と言うことだ」と怒りすら感じた。この手記を加藤大臣がご承知かどうかは知らないが、「誤解だ」などと言い、「専門家が決めた」と責任を転嫁する姿勢を誰が許すのだろう。まさか、安倍総理は看過されるお積もりではないだろうなと期待している。

その「目安」を遵守した保健所等々の為に検査を受けられずに自宅療養された為に亡くなった方は、1人や2人ではないと報じられている。それでも、厚労相も厚生労働省も一切の我が国の文化である謝罪的な発言はなかったと思う。その挙げ句の果てが「誤解だ」で済まそうとしか見えない加藤氏の姿勢には限りない疑問を感じる。このような責任回避の姿勢も問題だが、私は加藤大臣が言われたような改正があったのならば、その旨をより広く遍く国中に知れ渡るような広報活動が必要だと思う。まさか「厚労省のホームページを参照せよ」とでも言う気ではあるまいな。

温暖の季節にマスクとは

2020-05-12 07:44:34 | コラム
これからの季節にマスク着用には問題ないか:

私は大袈裟に言えば新型コロナウイルス対策の為に、我々は言わば未知の世界である「夏場にマスク」という状態に入っていくのだと恐れている。報道によれば、中国ではマスクをして1 km走をした生徒が亡くなっていたのだそうだ。私は先月既に天気が良く暖かい日に屋外で一寸長めの距離を歩いていた際に、何となく息苦しくなってきて「さてはウイルスにでもやられたか」と慌てた経験をしていたし、昨日もあの30度に迫る暑さの中では僅か300 mほど歩いて「マスク着用では保たないか」と感じたほど息苦しさを覚えた。老化現象だけのことではあるまいと思う。

良く考えるまでもないことだが、これまではマスクというものは、冬場にインフルエンザや風邪に対する防御策で着用してきたのではなかったか。尤も、老化が進んだ私は冬場にはマスクを防寒具としても重宝に使っていたが。ところが、未だに新型コロナウイルスを制圧できていない現時点では、気温が25度を突破する季節になっても、マスクの着用は義務というか当然のこととなっている。その暑さの中でのマスク着用には、どのような注意が必要なのか、あるいは夏場用のマスクを開発すべきかどうかを、是非とも担当閣僚と、かの専門家会議の権威者にお願いしたいものだ。

如何でしょうか、加藤勝信厚労相、西村康稔大臣、尾身副座長、脇田龍字座長。是非とも目安をお示し下さい。