新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月27日 その2 外国人との意見交換に使える英語の表現

2020-05-27 09:17:22 | コラム
外国人との対話では「慣れと度胸」の他に何が必要か:

去る23日に「IOC如きに対して恐れずに発言すべし」と主張したので、外国人と英語で意見を交換し議論をする際に必要だと思うことに触れておこうと思うに至った。勿論、ある程度と言うか、それ以上の英語力は必要だが、ただ単にペラペラとしゃべれるだけでは本当の意見交換にはならないし、腹蔵なき議論は展開できないと思う。経験上も更に要求されることは、度胸とも慣れとも違う「何ものをも恐れずに言うべき事を堂々と真正面から言いきること」だと思っている。要点は「恐れずに」であって、実際に経験して見れば、腹蔵なく主張することは、馴れるまでは怖かった。

「そんなことが怖いのか」と言われそうだが、相手がどのように反応するかも言う前に考えておかねばならないのだが、「このような相手が嫌がりそうであり、怒るかも知れないこと」を言い出すのは怖かった。私の場合はそういう発言の通訳をしている場面も多かったが、通訳を通して言う方の方は通訳がどのような外国語(英語でも良いだろう)にしていたのかが解っておられない場合が多いのだから、私が言う恐怖感の如きものを味わっておられるのではないかと察していた。このような経験を積んでこそ、初めてカタカナ語で言う「タフネゴシエーター」になれるのだと思っている。

こで、思いつくままに易しい言葉を使った意見交換等に使える簡単な例文を幾つか挙げておこう。こういう場合でも難しい言葉や文語的な表現は不要だと認識して頂きたいのだ。例に挙げては失礼かも知れないが、安倍総理の通訳を務めておられるT氏はかなり文語的な言葉というか表現を多用されていると思って聞いている。思うに、一国の総理大臣がユーモア溢れる語り方をするべきではないと生真面目に考えておられるのかと勝手に推察している。

“What do you mean by saying so?”
解説)「そのように言うことで何を意味するのですか」という意味で使えると思っている。“by”から後に色々な表現を入れれば、更に変化が付けられるとも考えている。例えば“What do you mean by making a reference to your last visit with Japan?”としたら、「貴方の前回の日本訪問を持ち出す意味は何ですか」とでもなるだろうか。

“Are you serious?”
解説)「貴方は本当にやる気なのですか」とでもなるだろう。勿論「本気で言っているのですか」ともなる。要点は“serious”の発音は「シアリアス」であってカタカナ語に成り果ててしまった「シリアス」ではないことか。

“Do you really mean it?”
解説)「その気で言っているのか」、「そういう意味で言っているのか」と、やや疑わしいと思って確認している言い方。

He says what he means.”
解説)「奴はその気で言っている」か「彼が言っていることはそのまま理解すべきだ」か「彼が言っていることは本当だ」となる。英語の単語だけ見たのでは意味が取りにくい言い方だ。

“His comments are always full of implications.”
解説)「彼が言うことは何時でも意味深で(どう解釈すればと迷う)」となると思う。揚げ足を取られたくないとか、言質を与えたくない人は往々にして意味深な表現を使うものだと言うこと。“implication”は一寸難しい単語のようだが、元は“imply”という動詞で「・・・であることを暗に意味する、含意、含蓄する」とジーニアス英和に出ている。

“We exchanged our views and opinions regarding Japan/China relations without any reserve.”
解説)「我々は日本と中国の関係について腹蔵なき見解と意見を交換した」と直訳的な日本語にしてみた。ここでの要点は“without any reserve”で「腹蔵なき」を表現してみたことだ。外国人相手に腹蔵ある言い方では、中々理解させられないし、論戦に勝てないと思っていて頂きたい。彼等は「剥き出し」的な物の言い方で迫ってくると思っていて頂きたい。


韓国の「正義連」騒動

2020-05-27 08:22:00 | コラム
挺対協が正義連に変わったことすら知らなかった:

何日か前のことだったか記憶もないが、BSフジのPrime Newsだったかで、産経新聞の韓国駐在の黒田氏がこの尹美香の件を語り始めたのを聞いていた。確かに「何と言うことか」と驚愕させられたが、我が国をあれほどまでに振り回した挺対協が名称を「日本軍性奴隷問題の為の正義記憶連帯」(正義連)と名称を変えていたことすら報道されていなかったにも驚いた。だが、尹美香なる女性が横領等の悪事を働いていたことを同士だったはずの李容洙に暴かれていたことも、全く報じられていなかったのにはなお一層驚かされた。

黒田氏があの場で語られなかったら、恐らく私は他に知る機会がなかっただろうが、よく考えれば黒田氏はこのような件を我が国に向けて真っ先に報じる立場にいたのではないのかなと、やや奇異にも感じていた。聞かされた直後の感想は「これは余りにも韓国らしい悪事であり、何でも嘘で塗り固める韓国人特有の所業らしい」であって寧ろ呆れ返るだけで、大袈裟に言えば言葉を失う放心状態だった。

私はその結果で何処に向けても採り上げることを忘れていたのだった。その元挺対協に操られて慰安婦問題の解決不能状態に陥っていた韓国政府も「矢張り如何にも韓国的だな」とその体たらく振りが誠に腹立たしかった。同時に15年ほども前のことになっただろうか、水曜会で松木国俊氏が「韓国の実態」を語られた講演を思い出していた。

あれからどれほど日にちが経ったか不明だが、今となって痛感することは「恐らくそう遠からぬ将来に韓国が子分になる中国も平気で傍若無人に振る舞い、躊躇わずに暴言と虚言を吐く連中の集団だ」と実感しているのだ。その最近の例には、武漢の研究所の女性所長が「我々はウイルスを外部に漏らしていない」とヌケヌケと言っていた件がある。あの女性が間違っても「我々が漏らしました」と認める訳がないし、その虚言をそのまま報道する我が国のマスコミの腑抜け振りが情けなかった。習近平の統治下にある国で、本当のことを言える訳がないくらいは、マスメディア共が知らないはずがないだろう。

ここで話は中国に変わってしまうが、何時か採り上げた高校同期の旅行会社の常務が外国人の観光が解禁された際に、初代中国担当に任命された。そこで「中国とはどんな国だったか」尋ねると「向こうで見たり聞いたりしたことは一切語ってはいけないことになっているので、悪しからず」と答えたのだった。40年ほど前のことだったか。私も1990年代の末に行ってみて、その高圧的な態度と権高さとを我々を見下して偉そうにする中国人に接して、「なるほど、こういう国だったか」と、彼が答えられなかった理由が良く解った。

現地のガイドたちの威張り方も尋常ではなかった。当時は入管を通る際には添乗員が人数を報告して我々が縦一列に並ばせられ、番号こそ言わされなかったが、申告書と人数か合っているかを係官が数えて、正確であればパスポートに入国許可の印が捺されるという段取り。我が国はそんな国に対して未だにへこへこする政治家や議員たちが沢山がいるのだから情けない。正義連に話を戻せば、政府もマスコミも本当に尹美香が代表する挺対協の実態を知らなかったのだろうか。何かに遠慮していたのだろうか。まさか!