新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月19日 その4 「気の緩み」を英語にすれば

2020-05-19 11:30:23 | コラム
“phrase”か熟語で簡単に置き換えられないと思う:

この西村大臣が非難を浴びた表現を英語にすれば、どうなるかなと考えていた。そこに先ほど採り上げたL氏のEmailの中では長い文章で説明されたいたと思う。そこで私の訳文を引用してみよう。

「我が国では多くの人々が群を為して出歩いているのは時期尚早だし、その為にその中から感染者が出た」と聞いているだろうと思う。「群を為して行動すれば、短時間で他人を感染させてしまうのだ。こちらにも無責任で事故本位な人たちはいるのだ」

となっていた。まさかこの全文を「気の緩み」とするのは無理があるかと思うので、私の年来の主張である「易しい言葉を使って、ここは言わないでも解って貰えるだろうなどと思わずに、詳細に述べること」を当て嵌めて英語にしてみた。

“So many people have gotten so tired of following the government’s sincere request of staying home and not leaving home without any necessary or urgent reasons for too long and so they became impatient. As a straight result of it, they have accumulated excessive amount of frustration. They, therefore, made up their mind like “Who cares!” and started to going outside to get rid of their frustration. Problem would be that this kind of move may be regarded as careless behavior..

私は漢字を使っている我が国の言葉には、これくらいの含蓄があると考えてきた。「英語とは日本語ほど簡単に漢字を使って物事を表現できるような言語ではない」と認識する方が無難だと信じている。

5月19日 その3 昔の同僚のL氏は言う

2020-05-19 10:44:27 | コラム
「“safe distances”を代替にするのが好ましい」と:

私は一昨17日から採り上げてきた「ソーシャルデイスタンス」と「ソーシャルデイスタンスイング」の件、を往年の同僚のL氏にも尋ねていた。返信は昨日来ていたが、高齢者は情けないことにここまで手と頭が回らずに、本日になってしまった。彼の回答を和訳してみると、下記のようになる。

>引用開始
私は“safe distances”(=安全な距離)の方が“social distance”等を代用できるとして好ましいと考えている。だが、これまでにそのような使い方を見聞していた事はなかった。2m(または6フィート)は我が国における標準になっている。そちらでも「我が国では多くの人々が群を為して出歩いているのは時期尚早だし、その為にその中から感染者が出た」と聞いているだろうと思う。「群を為して行動すれば、短時間で他人を感染させてしまうのだ。こちらにも無責任で事故本位な人たちはいるのだ」ということ。
<引用終わる

どうやら、ワシントン州にも「気が緩んだ人たち」がいたようだ。西村康稔大臣もご存じだっただろうか。ヨーロッパでも韓国でも同様に「緩んだ人たち」が出ているのだ。我が国でも一層の努力をして、自粛に耐えていかねばなるまいと思って読んだ。

5月19日 その2 テレビ局に疑問を呈したい

2020-05-19 08:59:27 | コラム
「経済を回す」と何のことか?:

この点はこれまでにも採り上げたのだが、ほとんどのテレビ局は「我が国の経済を回す」と言い出すと必ずと言って良いほど、何とか言うGSMではないスーパーマーケットの奮闘振り、飲み屋、接待を伴う飲食業、食べ物屋等々がコロナウイルス禍に苛まれ存続の危機に立たされている事を流し「さー、同情して下さい。気の毒ではありませんか」と伝えたいようだ。これらの業種に食肉、野菜、酒類を卸している業界の苦境もこれでもかと強調する。その限りではその通りだとは思わせる。「お持ち帰りに転換しても家賃にもならない。政府の給付金を待ちたいが・・・」とも言わせる。

「一寸待ってくれよ」とテレビ局言いたくもなる。彼等がまさか本気で「我が国の経済の根本にあるのが、彼等が可哀想がって見せる業種だと認識しているのではあるまいな」ということ。違うだろうと思う。精一杯皮肉を言えば「飲み屋やバー等は彼らの放課後の楽しみの場だったので、それら苦しんでもしも消滅しては困るので看過できない」とでも考えているのかとも本気疑いたくなる。確かにその業種と密接な関係にある卸売り業界も苦しんでいるのは同情はする。

だが、彼等は製造業、流通業、貿易業が正常に稼働して初めてその景気に依存してきたのではなかったか。テレビ局だった同様だ、彼等はスポンサー様があって始めて栄えることが出来たのではないのか。大体からして、私には何処で何方が言い出したのか知らない「経済を回す」という言葉が具体的に何をしろと言っているのかが良く解らない。もしかすると『回す』とは製造業を再度活性化させ、消費者が少しでも早く購買意欲を取リ戻せるように給与所得を安定さえ、加えて10万円給付等を始める補正予算を成立させるということではなかったのか」とも考えた。

ではあっても、サービス産業に属する業種では苦境に立たされるどころか、倒産と廃業が続いている。外出の自粛とデパート等の大小の規模の小売業が苦戦するのは当然で、地方では名門のデパートの廃業があったし、上場企業では予てから赤字が伝えられていたアパレルの名門レナウンが民事再生法の申請に至った。アメリかではニーマン・マーカズやJC PennyもChapter 11の保護を請願していた。以前にも採り上げたが、ANAもJALも大苦戦だ。こういう企業がこれまでにように動けるようになる為に、居酒屋やバーや食い物屋を活性化しても事が始まるのだろうか。

解除された地方都市では百貨店に「待ちわびた」と言って、私の目には多くの高齢のご婦人が入っていった。地方では未だ百貨店信仰が残っているのは結構だが、今や百貨店で買えるような商品は専門店やドンキホーテ等に行けばより経済的な価格でチャンとした物が手に入る時代になっている。私などはあらかたの買い物は某商社のファミリーフェアーで済ませてるし、下着などはユニクロ製品を経済的にも信用して依存している。

これまでに何度か引用したが日本大学危機管理学部の先崎教授も東大大学院の古田准教授は共に「コロナウイルス後の日本の社会がどうなってしまうかの予測出来ない、乃至は解らない」と言っておられた。私には勿論解る訳はないが、我が国が自分の生存中に嘗て高度成長を誇ったような形に戻れることがあるとは到底思えないのだ。ましてや、製造業がこの世の中心にあったという時代が終わっていては、AIだの何のは兎も角、このままテレウワーキングやオンライン授業が普及していったならば、どのように変化するかなど見える訳がないのだ。

テレビ局さん、如何ですか。何処の誰がどうやって経済を回すのですか。是非、解りやすく専門家等の口を借りてでも知らせるべき努力すべきでしょう。

西村康稔大臣に告げる

2020-05-19 07:46:04 | コラム
西村康稔氏に「人の使い方を初歩から学べ」と言ってやりたい:

彼は先日の国民に語りかけた談話の中で1分間に4度も「気を緩めないで」を連発した。その結果でSNSやTwitter等で猛反発を浴びたそうだ。私は彼の経歴から判断しても無理からぬ出来事だと思っている。テレビ報道ではその批判の大方は「折角、自粛でここまで懸命に耐えてきたのに、解除を言ってから『気を緩めるなとは何事か、我々の気が緩むとお言うのか』と手厳しかったそうだ。尤もであり、西村氏の心ない言い方では国民は怒りSNSも批判するのは止むを得まい。

私ならば「皆様。これまで我々の自粛要請にお応え頂いて、善くぞ今日まで耐え抜いて下さいました。お陰様でここまでやって参ることが出来ました。そのご努力とご協力に感謝申し上げます。そこで、この際敢えてもう一度お願いしたのですが、外出なさる際にその頻度を抑えて、3密にならないようにソーシャルデイスタンスを守る等々の十分な注意をお願いしたいのです」という風に言えば良かったのではないか。彼が言うべきとは、先ずは国民に感謝するところから入って行くことだったのではないのか。

彼の学歴と職歴から考えて、ある程度の組織の長として部下を指揮・指導して動かした経験がないようだったし、加えて国会議員としての経験しかなかった為に、あのような無神経な要求を人を見下した形で言ってしまったのであろう。彼が肝に銘ずべきは「丁寧な言葉(例えば無残に無意味な謙り用語と成り果てた「~させて頂きました」を連発しても、彼の言い方では寧ろ今日流行りのテレビ用語の「上から目線だ」と国民は見抜くものだ。序でに言っておけば、加藤厚労相もこの人を見下す姿勢を、丁寧だと誤解しているかの如き語法で誤魔化しているだけだと思う。