新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月8日 その2 厚生労働省は不思議なお役所

2020-05-08 14:27:52 | コラム
この際分離して厚生省だけに戻したら如何か:

この度の新型コロナウイルスの感染が始まって以来、その制圧対策の最先端に立って全体を引っ張って行っているはずの厚生労働省のやることなすことには、不可解なことが多過ぎはしないか。多くの医師たちと論客たちの非難の的となった「37.5度以上を4日連続しないと云々」というPCR検査を受けさせて頂ける条件などは、如何に病院が殺到する患者さんで崩壊状態にならない為と言っても、余りに非人情的であり、不合理だと思う。未だに改正できていないなどは将に不可解の一語。尤も、朝日等はこの制限は専門家会議の先生方がお決めになったと言っているが。

そうかと思えば、アメリカで使われ出した「レムでシビル」等は特例だと言って3日間で承認してしまった。専門家会議に所属されない医師の方々は副作用を指摘されているし、メデイアはアメリカから我が国向けにどれほどの量が出荷されるかは不明であるように報じている。こういう速効の決断もあれば、我が国の富士フイルム富山化学社製の「アビガン」(=AVIGAN)の感染症への適用は未だに承認されずに「今月一杯には」とか言われている。私には理由も根拠も解らないが、アメリカ製だと速いのは不可思議に思える。加藤厚労相は如何なる判断を下されたのだろう。

我が国のメデイアは屡々行政というか官庁間の縦割りの仕組みとか、縄張り争い等々を非難する。だが、今回の未だ嘗て経験したことがなかった新型ウイルスによる感染症などに対応する場合には、何も手一杯になっているかのようで、何らの具体的且つ斬新なこれという対応策を打ち出せないのであれば、厚労省のみで背負い込まずに医療機関のある防衛省や、国家の財政を担当している財務省や、産業界を担当する経済産業省等にも人材の割愛を依頼し総合的な本部でも設けて、総力で迅速に事に当たる態勢を作ることなどは考えなかったのか。この際には、面子も体面もないだろう。

PCR検査一つを採ってもあの遅々として改善が進まない状態を見させられては、2万件が可能などと見得を切られた総理は恥をかかされた格好だし、多くの国民は不可解と苛立っているだろうと思う。私は本来ならば西村康稔大臣と共に評価していない加藤厚労相を責めるところだ。だが、今やそのような個人攻撃よりも、一刻も早く厚生労働大臣と厚生労働省全体に目覚めて貰い、今までより一層の努力をされ、総合的に知恵を絞って「こうすれば好くなるだろう」と思うことを躊躇うこと無く実行していって欲しいと願うだけだ。アビガンが何故駄目かくらいは教えて欲しいな。


岡本行夫氏逝く

2020-05-08 09:39:18 | コラム
岡本行夫氏が新型コロナウイルスに罹って亡くなっていたとは:

今朝ほどこの訃報を新聞で見て何とも言いようがない衝撃を受けた。比較するのは非礼に当たるかも知れないが、志村けんさんや岡江久美子さんの訃報とは比較にならない「これではもしかして明日は我が身か」と痛感させられた。私は岡本氏とは一面識もないが、湘南高校のサッカー部OBの名簿で13期下の部員だったと承知していた。岡本氏が如何なる既往症を抱えておられたかなどは知る由もないが74歳だったと解るので、このウイルスの恐ろしさがイヤと言うほど87歳の私に迫ってきた。正直に言えば「折角ここまで来たのだから、ウイルスに殺されたくない」と願っている。

私は2006年の心筋梗塞による2度目の入院の際に臨死体験をしているので、如何なる状態になってしまうかは思い切り知らされた。だからと言ってそれに馴れている訳ではないし、矢張り恐ろしいのだ。岡本氏が如何なる経路で感染されたなどは知る術もないが、これから先も出来る限り注意して感染を避けていかねばなるまいかと、あらためて痛感させられた訃報だった。心からご冥福を祈りたい。

因みに、湘南高校出身者で世間的な知名度が高い人を挙げろと言われれば石原慎太郎君になるだろう。その他にはテレビやジャーナリズムの世界で活躍されている言論人に三浦瑠麗さんがおられる。