新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月26日 その2 解除後の行動は現状維持を

2020-05-26 13:55:56 | コラム
主治医のH先生の指示は:

本26日は60日置きでの国立国際医療研究センター病院循環器内科の医長先生の診察の日だった。心電図、血液検査、検尿の結果にはこれといって問題はなかったとの診断だった。ただ、近頃テレビに登場する感染症専門のお医者様たちが指摘される「基礎疾患」である心不全を抱えている私にとっての最大の関心事は、BNPの数値だった。今回は240であり毎回出てくる数値の誤差の範囲内ではあるが、常識的には200以上では「入院加療を要する危険範囲内」なのである。

主治医のH先生は確かに危険な数値であるから、生活態度としては「日頃の行動範囲を逸脱した外出を避けること。マスクの着用(それも必ず鼻と顎の部分を全部覆うようなもの)、手洗い、うがい、消毒、外出後の洗顔等々は、必ずこれまで通りに続ける」の励行を指示された。私の方から公共交通機関の利用について伺って見ると「電車や列車などでの感染症例は余り聞いていない。寧ろバスの方に危険性があるのかも知れない」と言われた。

H先生は更に私の質問に答えて「緊急事態宣言が解除されたからといって、最早ウイルスを制圧できた訳ではない。油断することなく緊急事態の期間中と同様のストーイックな生活態度が必要だ」と指摘された。私も誰が何を言おうと、未だ未だ油断すべき時期ではないと見ているし、いつ何時第2波が襲ってくるかと、十分な警戒態勢を採り続けるべしと考えている。先生は私が身体の方々が痛んできているのは高齢化によるものだし、基礎疾患の問題もあるので多少厳格なことを言われたと理解している。自分と家族の為にも、その指示に従って一所懸命にやっていくほかないと、再認識して辞去した。

昨日から2日連続でバスで国際医療センター病院を往復したのだが、予約がある患者だけが来院しているとは言え、本日も何処に行っても閑散としていた。本日は初めて少し余裕が出来て、外来以外の入り口を観察すると「医師の紹介状を持参の人だけのPCR検査場」への専用のものだったと解った。何とかこの入り口に来ないで済ませたいと願うのだが、新型コロナウイルスがそう短期間に消えてしまうとは期待できないと、寧ろ諦め境地である。それだから、誰しもが自覚を持って節度ある行動をして、第2波の襲来を回避するよう、一致団結の要があると思っている。


緊急事態宣言の全面的解除

2020-05-26 08:00:52 | コラム
誠に結構なことであると思うが:

25日夜に安倍総理はマスコミの予告通りに、全面的解除を発表された。誠に結構なことで「良かったな」と思う。これぞ、我が政府と国民が一体となって自粛に耐えて励み努力した結果であって、大いに報われたと考えている。しかも世界の他国に例を見ない感染者と死者の少なさは色々と批判されてきたとは言え、見事に結果オーライだったではないか。私はとやかく批判してきた誰が選んだのかも知らない専門家会議も、西村康稔大臣の上に立って、立派にその役割を果たして下さった功績は大なのだろうとは思う。

私は西村康稔大臣は一旦は引っ込めたものの「気の緩み」の流れが今後国民の中に巻き起こるか否かが、解除後の我が国の命運を大きく左右するのではないかと懸念している。私は「気の緩み」とは言ったが、成否の鍵を握るのは「国民一人ひとりの自覚と危機意識の有無にある」と考えている。悲観論者である私は、ここまで来たことでは、この憎むべき「新型コロナウイルス」を制圧したことでも何でもなく、ウイルスどもは未だ未だ我が国の至る所に存在し、何時感染させてやろうかと機会を狙っていると見る方が自然だと思っている。

50日間も自粛の要請に耐えて外出を控え、飲みたい酒も飲まずにいたフラストレーションを発散させたいだろう気持ちは解らないでもない。デパートに飛び込んで高価な海外ブランド品を触ってみたい気持ちも理解する。だが、その代償行為をウイルスどもは、感染させる絶好のチャンスとばかりに狙っていると思うべきだ。誰か一人が車で行けば良いだろうと思って江ノ島方面に出掛ければ「そうだ、俺も海が見たいな」と思う者どもが付いていくのも不思議ではない。私はかかる行為を「自覚の欠如であり、危機意識の欠落だ」と看做すのだ。

チラと聞こえた気がするが政府は「インバウンド」とやらにも期待しているかの如きだ。この分野の業種が苦境に立たされているのは解る。だが、あれほど新型コロナウイルスによる感染が増えたのは、後難を恐れて言えば政府の中国に対する気兼ねから中国からの入国を早い時点で全面的に禁止しておきさえすれば、未然に防げなかったとしても、これほどの感染者が出ることはなかったのではなかったか。習近平主席の国賓待遇での招聘に悪影響を及ぼすことを危惧してた甘さではないのか。私はあの弱腰を非常に遺憾だと思っている。

昨夜の安倍総理に記者会見で外国人の記者が「アメリカと中国の対立が激化する折から、日本はどちら側に付くのか」と、私に言わせて貰えば「答えは一つ」のような質問をしたそうだ。私の感覚ではその場に相応しくないと外国人記者の無神経振りを非難したい思いがある。だが、総理の答えは決して「イエスかノーか」を明確にしたものではなかった。この期に至っても未だ中国と習近平に気兼ねをしておられるのかと、その気の遣い方には不満を感じた。アメリかでは中国に対してウイルスによる損害賠償の訴訟まで起こしている時だ。我が国だって甚大な損害が生じているではないか。

私は国民の間に自覚と危機意識を忘れないようにと求めたいのだが、政府に対しても「何処の国が我が国の今回のあらゆる面でも危機をもたらす原因を作ったか」を自覚して、躊躇うことなく言うべき事を真っ正面から正々堂々と伝えておくだけの覚悟を以て欲しいと願っている。これはオリンピックが来年になって開催できるか否かや、黒川検事長問題などとは次元が違う案件ではないか。安倍総理以下全閣僚に事態を良く自覚して貰いたいのだ。