新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月24日 その2 翁長沖縄県知事よ、身の程を弁えよ

2016-05-24 17:05:34 | コラム
翁長知事の思い上がりを改めさせよ:

本日の産経によれば翁長沖縄県知事は安倍総理との会談で「オバマ大統領に会わせよ」と要求したとあった。この要求には0.1分ほどの理があるかも知れないが、全く身の程知らぬ言い分であるだけではなく、一国の総理に向かって地方の一首長が「貴方経由ではオバマ大統領に伝わるか否か信頼ならぬから、自分に直接言わせてくれ」と言ったのと同様な、失礼極まりない要求である事が解っていないようだ。

彼が沖縄県民の総意を代表してアメリカに「普天間の辺野古移転を許さないどころではなく、基地を全て撤去させアメリカ軍を沖縄から一掃せよ」と言いたいのだろう。だが、それが我が国とアメリカの安全保障上では途方もない暴論で、中国の思う壺となってしまうことは既に指摘した。疑えばキリがないが、翁長知事にとっては沖縄の独立か中国の属国となるのか、またはその野心に溢れた中国の領土の一部となる事も辞さないのだろうと、私は真剣に疑っている。

私はこれ以上翁長知事の暴走と言うべきか、現実を直視しない沖縄県における施政方針を続けさせてはならないと思う。安倍総理も菅官房長官も彼に対して真っ向からその誤りを指摘されたいない様子なので、彼は我が道を行くことが我が国の現在と近未来にとって一大障害となっているという認識がないのだろう。もう彼の暴走を看過する時期は過ぎたと思う。安倍内閣のみならず、マスコミも産経のみが翁長知事の批判をしているのでは生ぬるいのだと、自覚すべきではないのか。

とは言っても、朝日や毎日が前非を悔いて報道の姿勢を直ちに改めてくるとはとても期待できない。政府も世論を如何に変えていくかの工夫も必要になってきたとすら私は考えている。これまででも翁長知事を真っ向から批判する新聞記事もテレビ報道にも接した記憶がない。笑点の新司会者に決まった春風亭昇太の決まり文句ではないが「それじゃ、駄目じゃん」なのだ。翁長知事のみならず、マスコミの反省も求めたい。

本日の産経にもありますがと、畏メル友尾形美明氏はこのままアメリカ軍が翁長知事が希望し、トランプの言うが如くに我が国から撤退し、

<日米同盟が解体すれば、自主防衛のコストは24兆円も掛かるのです。繰り返しになりますが、何よりも、日本人の覚悟が問われるのです。その覚悟無しの、「平和憲法守れ!」なのです。>

と指摘された。その通りではないか。

トランプ大統領が出現しても良いのか

2016-05-24 08:32:48 | コラム
続・トランプ占い:

昨日採り上げた「トランプがクリントンに勝ってしまうかも知れない危機」論は、私のブログでは近来希に見るアクセス数の少なさだった。私の表現が拙劣だったかどうかという議論をさて措かせて貰えば、読者の方々はトランプ大統領の出現を歓迎しておられるのか、アメリカの大統領にはさほど関心をお持ちでないかの何れかと思わせられた。トランプ大統領の出現となれば中国がどう出てくるか等は櫻井よしこさんが既に週刊新潮で詳しく解説しておられたし、今朝の産経にも阪大の坂元一哉教授も論じておられた。内容の引用など無用だろう。

また、畏友佐藤一氏はアメリカABCの調査を基に「クリントン対トランプ、現在44対46でトランプが逆転しています。これは18~29歳がクリントン64→45、トランプ25→42と大きく変わったことが主因です。また、50~64歳と65歳~がトランプに+5pと上げていることも逆転の要因となりました。また、白人がトランプを+8pとあげ、中間層+12p、リベラル+8p、保守+5pと各層共にあげています。リベラルも+8pとは驚きです。」と知らせて下さっている。

産経はワシントンポストの記事を引用して「どちらもイヤだ」と題する囲み記事を掲載した。そこにはトランプもクリントンも「好ましくない」では同紙の調査ではともに57%を得ており、「今日が投票日ならばどちらに投票するか」ではクリントンが44%、トランプは46%という回答になっていたと報じている。但し、何れが勝つかという問いにはクリントンが49%で、トランプは41%だったとある。要するに拮抗しているようだ。

私はもしもトランプ大統領となってしまった場合では、一部にある希望的観測のような「キャンペーン中の日米安保条約の存在と現実を無視したようなアメリカ軍の引き上げとか、その費用を全額負担せよといった主張を翻すことに賭ける気はしていない。そんなことに賭けるのはではなく、もしも新大統領となった場合には彼に真っ向から対峙するか、またはその他の手段が方法があるかどうかは別にして「殿、貴方は間違っています」と説得することを考えておくべき時期が迫った気がする。

その説得にはただ単にTOEICの点数が稼げる程度に英語が出来るくらいでは済まない、とてつもない困難を伴うだろう。余程優れた論旨を構築して準備して「論争と対立を恐れない」姿勢で臨む勇気を持たないことには、逆に論破されてしまう危険性が高いと、経験上も考えている。彼はペンシルベニア大学ウオートン校のMBAであるインテリである事を忘れてはなるまい。

何度でも言うが、アメリカには民主党を支持してきたような決して上流とか良識派とは言えない層があり、その層の人口が増えつつあるのだから、アメリカ人の良識に期待するなどと悠長なことを言っていられない事態が迫りつつあると、私は危惧しているのだ。端的に言えば「中国にこれ以上やりたい放題を許す気なのか。それが我が国の為になるのか。なるはずがない」ということ。


トランプ占い

2016-05-23 17:11:50 | コラム
トランプは当選するのか:

私は今日までにアメリカの友人知己たちにに来たるべきアメリカ大統領選挙がどうなってしまうかを繰り返して問い合わせてきた。また、国内での物知りの方々のご意見も注意を払って拝見してきた。その結果として、私は「トランプが共和党の候補者の指名を獲得しないとは断定できない」との意見に乗ってきたし、最近では「トランプが民主党の指名を獲得するだろうヒラリー・クリントンを破ってしまうことも否定できなくなった」という説も故なしとはしないという気がしてきている。

そもそも、トランプの悪口雑言キャンペーンが徐々に功を奏して、指名を獲得しかねない勢いとなってきた頃に、一部の有識者が「アメリカ人の良識に期待したい」と唱えていたのには多少違和感を覚えていた。それはトランプ支持に回った連中は決して従来から共和党を支持してきたような体制派でも知識階層でもない労働者であり少数民族であり、恵まれていない「プーア・ホワイト」等であったりするのだからだ。即ち、本来は民主党支持であるべき連中がオバマ頼るに足らずとその鬱憤晴らしのはけ口をトランプに求めていたと、私は認識しているということ。

このトランプ支持層を別な角度から見れば、徐々に3億2,000万人超ともいわれるアメリカの人口の半分近くに少数民族(minoritiesと複数で表現されている)が増加し、その層に属する連中の多くがトランプ支持に回りかねない危険性を秘めつつあると考えれば、トランプがヒラリー・クリントンの票を食うどころか、その票を奪っていくことも考えられる事態が迫ってきたとも言えるのだ。

また、アメリカとは何時何処で何が起きるか解らないという説もあれば、アメリカという国ではこれまでにもあったことで、一度国家が極端な方向に振れた後ではその失敗に懲りて反対方向の極端に振れて行ってしまったのだという解説もある。即ち、”Yes, we can.”と”Change”に惹かれてオバマ大統領に2期も国を任せてしまった後である以上、反動的に今回は民主党政権ではなく”Let’s make America great again.”と”America first”に靡いていくかも知れないという意味だ。

私は最早事態はこういう極端から極端に振れることが起きないと断言できない事態が迫っているという見方も成り立つのではないかと、心中密かに憂いている次第だ。いくら何でも、これまで事トランプに関しては動きが鈍かった外務省も万が一の事態に備えて対策おさおさ怠りないと期待している。兎に角、良識派ではない連中が如何なる方向にぶれるか、どれほどの共和党支持であるべきだった者たちが棄権するかなどは予測できる性質ではない辺りが、来たるべき選挙の予測などを到底許さないものにしていると、私は考えている。

でも、私は第一次クリントン政権の頃を思い浮かべれば、仮令トランプでも共和党政権の方がいくらかましではないのかと僅かな僅かな希望は捨て切れない。ではあっても、トランプがいざ大統領に就任すれば、普通の政治家にはならないまでもクリントン時代の「ジャパンパッシング」や「ジャパンナッシング」を再現するとは思いたくないというはかない望みを捨てきれないのだ。だが、実はこれは甘いかも知れないと、私自身がぶれているのだ。


5月22日 その2 5月21日のスポーツ

2016-05-22 13:26:45 | コラム
スポーツのテレビ観戦で多忙だった:

野球:
昼間は巨人が中日に引っ繰り返されて負けるのを楽しんだ。今年の巨人もまた不思議な現象で投手にはろくな奴がいないし、打つ方でも坂本主将が一人で気を吐いている以外は不振な者ばかり。それでも何とか首位を確保しているのだから、他の五球団が弱すぎるという結論に達する。しかも弱いだけではなく、お互いに食い合って巨人を助けてしまうのだから始末が悪い。ここまでのところでは高橋由伸を無理矢理に監督にしてしまったことが吉か凶かの結論を出せない。

ヴァレーボール:
野球如きはこれくらいで良いだろう。夜になってからの女子のヴァレーボールの五輪最終予選がなかなかの見物だった。しかし、同じ時間帯にスーパーラグビーとJリーグのサッカーもあったので、適当にチャンネルを変えて熱心に観戦した。女子のヴァレーボールが五輪出場権を確保したのは誠に結構だった。だが、イタリアを相手に勝敗を争うのではなく、2セットを取れるか否かが決め手だったのは良く解らないままに見ていた。

それにつけても気の毒だったのが、4位に終わって出場権を逃したタイ国だった。我が国との対戦では決して負けていなかったと見えたし、寧ろ第5セットでは10対4だったかの大量のリードを審判の判断でレッドカードを二度も出されて2点を失ってしまったのはいくら「勝ちに不思議あり、負けに不思議なし」の大原則があっても、タイ国の側では納得できなかっただろう。しかし、規定の変更について行けなかった監督がいたことが「弱かったのだ」と断じるのは不条理な気がする。マスコミは「勝った、勝った」と大騒ぎだし、勝った代表の気力を褒め称えるが「タイ国に同情したらいけないのか」とすら感じた。だが、先ずは「お目出度う」と言っておく。

次はラグビー:
既に「kazk様」で述べてしまったが、確かに寄せ集めの日替わりクラブではあっても、確実にラグビーそのものは進歩しており、体格・体重・身体能力に勝る外国人に対して戦うソフトウエアが整いつつあると見た。残された課題は彼らと似たような戦法というか展開だけではなく、我が国独特のフォーメーションを編み出して、それを支える身体能力の強化を進めることかと思ってみていた。今年中は勝った負けたを騒ぎ立てるのは当たらないと思う。

一言言っておけば、マスコミは大野のような38歳の宿将(ベテランの訳語だ)を何時までも使っていることを褒めるのを即刻止めるべきだ。それは彼が居座っては何時まで経っても後進への道が開かないことになってしまうからだ。マスコミは高年齢と子供が出ることを過剰に褒め称えるのを何時も苦々しい思いで見ている。かく申す私は、80歳まで仕事をしていたが、何度か「貴方がやり続けていることは立派だが、それでは若い者に仕事が回ってこないと知るべきではないか」と批判された。その通りだとは思うが、「俺をしのぐ者が出てこないことを何と思うか」と心中では叫んでいた。大野は何と言うだろうか。

サッカーにも触れておく:
如何せんJリーグのサッカーには見ていて興奮と感動がないのか残念だ。決して下手ではないし、上手くなっているとは認めるが、ラグビーや昨夜の女子のヴァレーボールで木村沙織が見せたような迫力と懸命さが乏しい気がするのはひが目か。いや、何故かな。だから、見ていた時間が最も短かったし、言うべきことはあまりない。


kazk様

2016-05-22 04:54:29 | コラム
kazk様

昨夜はヴァレーボールを主体にテレビ観戦しておりましたので、スーパーラグビーは後半からの観戦となりました。サッカーもありました。結論から先に申し上げますと「あれは日本人選手も入っているクラブが世界の強豪クラブが参加するリーグ戦に加盟して善戦健闘しているのだ」と解釈することで、私がこれまで批判的だった「純粋の日本代表ではない」事から脱却することにしました。言い換えれば「あのクラブを日本代表とは見なさないことにする」のです。

しかし、昨夜も見ておりますと、TBのパスの形に色々と変化が出てきて、従来のように(と言うか何十年以前のように)アナウンサーが「スクラムからヒールアウトされました。そこでスクラムハーフからスタンドオフ、スタンドオフからセンター、センターからウイングに」という決まり切った形からかなり頭を使ったと言うべきか、それぞれが視野が広くなって単純な展開ではなくなってきた様子が見えたと思います。これはあのような強い相手との経験を重ねることで進歩したと考えたいのです。

フットボール経験者と語り合うと、「何故1対1で向かい合っている形で潰されるのが解りきったところに突っ込んでいくのかが理解出来ない。何故相手のデイフェンスのギャップに入っていかないのか」と指摘し不満に思いました。そこに山田章仁のようにフットボールを経験した者が現れて、スピンすることを覚えて柔軟性が出てきた上に、外国人と戦うことでパスのパタンに工夫が凝らされてきたと見ました。

サッカーもこのようなラグビーの変化と進歩に見習うべきかと、一寸残念です。