アフガニスタンでのテロ対策、民主化、治安回復に向けた作業での
アメリカとNATOの過ちは、日を追うごとに益々明確なものになって来
ている。
アメリカもNATOも現在、困難に直面していることを認めながらも、全
てが然るべき形で進められている様な振りをしている。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしてい
る。
アフガニスタン情勢は悪化の一途を辿っている。
イスラム原理主義勢力タリバンには打撃が与えられたものの、ロシア
の駐アフガニスタン大使の証言によれば、タリバンは依然としてアフ
ガニスタン領の最大25%を統治下に置いている。
アフガニスタンでは連日テロ事件が発生し、それによって民間人や連
合軍の兵士が犠牲となっている。
西側の情報筋が明らかにしたところによると、今年の5月と6月の2ヶ月
間にアフガニスタンで死亡した人の数は、イラクのそれを上回っている。
今年2008年の1月から6月までの間の暴力事件は、昨年の同じ時期に
比べて40%増加した。
またアメリカやNATOの兵士らが誤射によって、民間人に銃撃すると言
う事件が多発しているという事実も、アフガニスタンの風紀を乱している。
イギリスのBBCが報じているところによれば、今年の7月アメリカ空軍が
アフガニスタン東部にあるナンガルハルに空爆を実施し、それにより47
人の住民が死亡した。
その中には39人の女性や子どもが含まれていた。
同じような事件は1年前にも発生している。
一方アメリカの雑誌「TIME」もまた、アフガニスタン情勢が悪化しているこ
とを認める内容の記事を掲載している。
7月14日付のTIMEではアフガニスタン国民の大部分が貧困生活を送り失
業、飢餓、疫病に苦しんでいるとの報道が行われている。
またそれによるとアフガニスタン市民は、外国の治安部隊が肯定的な結
果を生むことは無いと考えている。
多くのアフガン人は宗教や、その考え方においてNATOの兵士たちよりもタ
リバンやアルカイダのメンバーに近く、また彼らは早かれ遅かれ外国人がア
フガニスタンを去り、国に残るのは自分たちだけだということを理解している。
アフガニスタン情勢が浮雲な動きを見せていることに対し、ロシアを含む多
くの国々が深い懸念を表している。
問題は現在の状況から抜け出し、平和な生活を取り戻すためには、どうした
ら良いかと言う事だ。
アメリカとその同盟国はアフガン問題を武力で解決しようとしている。
アメリカ次期大統領に立候補しているオバマ氏も、最近行った自らのカブー
ル訪問で、アフガニスタンに、新たな部隊を派遣し兵力を増強することを支
持する立場を明らかにしている。
一方、平和維持軍の大佐も同じような見解を明らかにしている。
カナダの新聞に掲載された記事でこの大佐は、西側諸国はソ連ではない。
アフガニスタンでのソ連の苦い経験にNATOと、その同盟国が学ぶことは何
も無いと指摘している。
一方かつてアメリカで国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めた人物は、
イギリスの新聞に論文を投稿し、その中でアメリカがアフガニスタンに駐留す
る軍部隊を増強しても、テロの問題を解決することは出来ないと指摘している。
こうした見解には同意しない訳にはいかない。
それは6年にわたるアメリカ、NATO軍の駐留によって証明されているからだ。
この様な条件の下では、これまでとは違った戦法が必要となってくる。
例えばそれは先ず何よりも経済、軍事技術、人道といった分野でのアフガニ
スタンへの支援だ。
今、アフガニスタンに必要なのはNATO軍の部隊を増やすことではなく、工場、
病院、学校を造り、雇用を生み出すことなのだ。
7月26日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
アメリカとNATOの過ちは、日を追うごとに益々明確なものになって来
ている。
アメリカもNATOも現在、困難に直面していることを認めながらも、全
てが然るべき形で進められている様な振りをしている。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしてい
る。
アフガニスタン情勢は悪化の一途を辿っている。
イスラム原理主義勢力タリバンには打撃が与えられたものの、ロシア
の駐アフガニスタン大使の証言によれば、タリバンは依然としてアフ
ガニスタン領の最大25%を統治下に置いている。
アフガニスタンでは連日テロ事件が発生し、それによって民間人や連
合軍の兵士が犠牲となっている。
西側の情報筋が明らかにしたところによると、今年の5月と6月の2ヶ月
間にアフガニスタンで死亡した人の数は、イラクのそれを上回っている。
今年2008年の1月から6月までの間の暴力事件は、昨年の同じ時期に
比べて40%増加した。
またアメリカやNATOの兵士らが誤射によって、民間人に銃撃すると言
う事件が多発しているという事実も、アフガニスタンの風紀を乱している。
イギリスのBBCが報じているところによれば、今年の7月アメリカ空軍が
アフガニスタン東部にあるナンガルハルに空爆を実施し、それにより47
人の住民が死亡した。
その中には39人の女性や子どもが含まれていた。
同じような事件は1年前にも発生している。
一方アメリカの雑誌「TIME」もまた、アフガニスタン情勢が悪化しているこ
とを認める内容の記事を掲載している。
7月14日付のTIMEではアフガニスタン国民の大部分が貧困生活を送り失
業、飢餓、疫病に苦しんでいるとの報道が行われている。
またそれによるとアフガニスタン市民は、外国の治安部隊が肯定的な結
果を生むことは無いと考えている。
多くのアフガン人は宗教や、その考え方においてNATOの兵士たちよりもタ
リバンやアルカイダのメンバーに近く、また彼らは早かれ遅かれ外国人がア
フガニスタンを去り、国に残るのは自分たちだけだということを理解している。
アフガニスタン情勢が浮雲な動きを見せていることに対し、ロシアを含む多
くの国々が深い懸念を表している。
問題は現在の状況から抜け出し、平和な生活を取り戻すためには、どうした
ら良いかと言う事だ。
アメリカとその同盟国はアフガン問題を武力で解決しようとしている。
アメリカ次期大統領に立候補しているオバマ氏も、最近行った自らのカブー
ル訪問で、アフガニスタンに、新たな部隊を派遣し兵力を増強することを支
持する立場を明らかにしている。
一方、平和維持軍の大佐も同じような見解を明らかにしている。
カナダの新聞に掲載された記事でこの大佐は、西側諸国はソ連ではない。
アフガニスタンでのソ連の苦い経験にNATOと、その同盟国が学ぶことは何
も無いと指摘している。
一方かつてアメリカで国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めた人物は、
イギリスの新聞に論文を投稿し、その中でアメリカがアフガニスタンに駐留す
る軍部隊を増強しても、テロの問題を解決することは出来ないと指摘している。
こうした見解には同意しない訳にはいかない。
それは6年にわたるアメリカ、NATO軍の駐留によって証明されているからだ。
この様な条件の下では、これまでとは違った戦法が必要となってくる。
例えばそれは先ず何よりも経済、軍事技術、人道といった分野でのアフガニ
スタンへの支援だ。
今、アフガニスタンに必要なのはNATO軍の部隊を増やすことではなく、工場、
病院、学校を造り、雇用を生み出すことなのだ。
![]() | タリバン―イスラム原理主義の戦士たち アハメド ラシッド講談社 このアイテムの詳細を見る |
7月26日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル