1010 Radio

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グルジア情勢に関連して地政学的なゲームを楽しむ西側諸国

2008-08-21 | ラジオ
ロシア議会下院国家会議国際問題委員会のコサチョフ委員長は、アメ
リカのCNN-TVからのインタビューに答えた中で、西側諸国はグルジア
の利益を保護しながら地政学的なゲームを楽しんでおり、人権や民主
主義に付いては何も考えていないとの見方を明らかにした。
これに関連してロシアの声の政治評論委員は、次の様にコメントしてい
る。
アメリカとその同盟国は、グルジアへの支援のことしか口にしていない。
その支援とは財政支援、経済支援そしてもちろん軍事支援だ。
またアメリカのライス国務長官が訪れたのは、グルジアのサアカシビリ
大統領による攻撃にさらされた南オセチアではなく、グルジアの首都ト
ビリシだった。

アメリカやヨーロッパの複数の国では、政治家たちがグルジアの基地や、
その他の軍事施設が爆撃を受けたことを嘆いている。
しかし連射ロケット砲の砲撃によって、南オセチアの中心都市ツヒンバ
リが壊滅状態になった事に付いて、声を挙げる人はほとんどいない。
ツヒンバリでは学校、幼稚園、保育所、病院そして住宅が消失した。
公式データによるとグルジアからの攻撃による犠牲者の数は2000人を
超え、9000人が負傷している。
またグルジアの攻撃を停止させようと試みたロシアは74人の兵士を失
い、171人の負傷者を出した。
さらにロシア軍兵士19人が、行方不明となっている。

サアカシビリ政権は自国民に対する大量虐殺を行い、南オセチアに深
刻な人道災害をもたらした。
カフカス地方がさらに大きな火の海と化さずに済んだのは、ロシアが平
和のための作戦を実施したからに他ならない。
しかしアメリカやその他のNATO諸国は、これに全く気付いていない様だ。
こうした国々ではサアカシビリ大統領の民主化をたたえる賛歌を唄い、い
かにしてロシアを罰するべきか議論している。
人権を踏みいじられた南オセチアの住民に付いて、或いは自らの行いに
対するグルジアの責任に対して口にする者は居ない。
しかしサアカシビリ大統領は紛争が発生する直前に、南オセチア問題は、
もっぱら平和的な手段によって解決すると公約していたのだ。

またロシアはグルジアが攻撃を計画していることを、これまでに何度もア
メリカやNATO諸国に警告してきたが、今ではその事実も忘れ去られてい
る。
現在のこうした状況は、普通の頭では理解し難いことだ。
しかしアメリカとその同盟国がとっている、いわゆるダブルスタンダード的
なやり方を説明することが出来る、大きな理由がある。
イギリスの新聞記事の中では、問題なのはロシアの攻撃ではなく、グル
ジアの助けを借りたアメリカの攻撃だ。
南オセチアをめぐる紛争は、アメリカの世界(?)を強化し、あらゆる地域紛
争を阻止しようとする、アメリカの大規模な計画を反映したものだと記され
ている。

ロシアはそんなアメリカとサアカシビリ政権、それに地政学的なゲームにお
いて、この(?)を利用しようとする者たちに一撃を加えるため立ち上がってい
る。

(?)は音の歪みで聴き取れず

8月19日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル