イスラム過激派組織ハマスの立場にもまた、イスラエルよりの行動におい
てもまた良識が欠けていることから、パレスチナのガザ地区の暴力行為は
エスカレートしているが、これは国際社会全体にとって一種の試練のような
ものとなった。
12月30日にロシア、アメリカ、国連そしてEUの中東問題調停役4者は(?)
一日も早く暴力行為を止めさせようとの、団結した意思を表した。
調停仲介役4者はハマスの戦闘員、及びイスラエルに対し即時停戦を求め、
ガザ地区の人道及び経済危機を阻止することに努力を集中させるよう、共
同で求めるために互いに電話で密に連絡を取り合った。
長期に亘り、かつ見通しの無い対立の深みにはまらないようにする事が重
要であるという、まさに共通の理解、認識が中東和平のプロセスは止まっ
てはいないのだという希望を抱かせている。
ロシアのラブロフ外相によると、イスラエルとアラブのパートナー諸国との直
接交渉という方針は別のものに、とって変えられないものであり現在の状況
こそが、そのことを証明している。
ハマスに懲罰をくわえようとする試みが、アラブ社会の理解を得られないこと
は最初からはっきりしている。
このことはこれまで60年の間、イスラエルが幾度と無く自らの軍事的優位性
を利用しながらも、アラブの人々を跪かせることが出来なかったことを思い起
こすだけで充分だろう。
エジプトのムバラク大統領は国民に宛てたメッセージの中で、イスラエルの攻
撃で如何なる論拠があるにせよ、野蛮な侵略と呼ぶ一方でハマスの立場に
付いても批判を加え、ハマスのリーダーたちが休戦を拒否したことが、イスラエ
ルに侵略の口実を与えてしまった。
イスラエルによる占領に抵抗する合法的な権利は変わらないが、それが破壊
や酷い苦しみを伴った死をもたらすものであってはならない。
エジプトのムバラク大統領は、この様に述べている。
この様にパレスチナでの出来事に対して、イスラエル側にもまたハマス側にも
責任があるという共通の理解が存在している。
そんななかで12月30日、パリで開かれたEU緊急外相協議で示されたフランス
の提案は、手始めとして48時間、休戦を宣言するというものだったが、この提案
は極めて重要なもの様に思われる。
この提案は紛争の当事者双方に考える余裕を与え、人道面での緊張を解くこと
が出来る。
ロシアの立場もそうした提案と同じ方向にある。ロシアは恐らく世界の大国と呼
ばれる国々のなかで、ハマス指導部とコンタクトを持つ唯一の国だと思われる。
ロシア政府はハマス指導部が、パレスチナの人々に対する自らの責任を自覚し、
停戦の状況に戻るべきだと考えており、ラブロフ外相は次の様に述べている。
「休戦の状況に戻るべきだというのは、現在最も肝心な課題であり絶対的な緊
急課題だ。
そして次の一歩としてはPLOの考量の立場に立って、ハマス指導部がこれまで
口頭で繰り返してきたこと、つまりパレスチナ国民の合法的な指導者としてアッ
パス議長の権限を認めるということだ」
ラブロフ外相はこの様に指摘している。
こうした条件が遂行されれば、パレスチナ国内の状況をまとめあげ、パレスチナ
社会の分裂克服に向けた一歩をしるし、イスラエルとの関係を交渉のレールに戻
し、それによって紛争当事者双方は熱くなった頭を冷やすことが出来るのではない
か。
そうロシアは考えている。
※ (?)は電波が弱くなり聴き取れず
2008年12月31日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
てもまた良識が欠けていることから、パレスチナのガザ地区の暴力行為は
エスカレートしているが、これは国際社会全体にとって一種の試練のような
ものとなった。
12月30日にロシア、アメリカ、国連そしてEUの中東問題調停役4者は(?)
一日も早く暴力行為を止めさせようとの、団結した意思を表した。
調停仲介役4者はハマスの戦闘員、及びイスラエルに対し即時停戦を求め、
ガザ地区の人道及び経済危機を阻止することに努力を集中させるよう、共
同で求めるために互いに電話で密に連絡を取り合った。
長期に亘り、かつ見通しの無い対立の深みにはまらないようにする事が重
要であるという、まさに共通の理解、認識が中東和平のプロセスは止まっ
てはいないのだという希望を抱かせている。
ロシアのラブロフ外相によると、イスラエルとアラブのパートナー諸国との直
接交渉という方針は別のものに、とって変えられないものであり現在の状況
こそが、そのことを証明している。
ハマスに懲罰をくわえようとする試みが、アラブ社会の理解を得られないこと
は最初からはっきりしている。
このことはこれまで60年の間、イスラエルが幾度と無く自らの軍事的優位性
を利用しながらも、アラブの人々を跪かせることが出来なかったことを思い起
こすだけで充分だろう。
エジプトのムバラク大統領は国民に宛てたメッセージの中で、イスラエルの攻
撃で如何なる論拠があるにせよ、野蛮な侵略と呼ぶ一方でハマスの立場に
付いても批判を加え、ハマスのリーダーたちが休戦を拒否したことが、イスラエ
ルに侵略の口実を与えてしまった。
イスラエルによる占領に抵抗する合法的な権利は変わらないが、それが破壊
や酷い苦しみを伴った死をもたらすものであってはならない。
エジプトのムバラク大統領は、この様に述べている。
この様にパレスチナでの出来事に対して、イスラエル側にもまたハマス側にも
責任があるという共通の理解が存在している。
そんななかで12月30日、パリで開かれたEU緊急外相協議で示されたフランス
の提案は、手始めとして48時間、休戦を宣言するというものだったが、この提案
は極めて重要なもの様に思われる。
この提案は紛争の当事者双方に考える余裕を与え、人道面での緊張を解くこと
が出来る。
ロシアの立場もそうした提案と同じ方向にある。ロシアは恐らく世界の大国と呼
ばれる国々のなかで、ハマス指導部とコンタクトを持つ唯一の国だと思われる。
ロシア政府はハマス指導部が、パレスチナの人々に対する自らの責任を自覚し、
停戦の状況に戻るべきだと考えており、ラブロフ外相は次の様に述べている。
「休戦の状況に戻るべきだというのは、現在最も肝心な課題であり絶対的な緊
急課題だ。
そして次の一歩としてはPLOの考量の立場に立って、ハマス指導部がこれまで
口頭で繰り返してきたこと、つまりパレスチナ国民の合法的な指導者としてアッ
パス議長の権限を認めるということだ」
ラブロフ外相はこの様に指摘している。
こうした条件が遂行されれば、パレスチナ国内の状況をまとめあげ、パレスチナ
社会の分裂克服に向けた一歩をしるし、イスラエルとの関係を交渉のレールに戻
し、それによって紛争当事者双方は熱くなった頭を冷やすことが出来るのではない
か。
そうロシアは考えている。
※ (?)は電波が弱くなり聴き取れず
パレスチナとは何か (岩波現代文庫―社会) エドワード・W.サイード,島 弘之岩波書店 このアイテムの詳細を見る |
2008年12月31日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル