1010 Radio

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ミローノフ・ロシア上院議長の訪日によせて

2009-01-18 | ラジオ
日本民主党の鳩山党首は訪日中の、ミローノフ・ロシア上院議長と
会談した中で、日露の平和条約締結問題は、お互いの国と国民が
受け入れ可能な条件においてのみ解決する事が出来ると述べた。
この話題に付いてロシアの声の評論委員は、次の様にコメントして
いる。
先ず過去数年の露日関係が全体としてダイナミックに発展している
ことは素晴らしいことだ。
特に経済関係の発展は目覚しいものがある。二国間貿易取引高は
すでに9年間続けて伸びており、露日の取引高の大きさは日本がイ
ギリス、フランスと取引する量に肩を並べるまでに達した。
日本は首脳陣が幾度となく声明に表しているように、ロシアの(?)系
燃料を輸入することに大きな関心を抱いている。

この路線での契約は幾つも結ばれている。またこれは将来、アジア
太平洋地域の市場にとって、東シベリアと太平洋を結ぶ石油パイプ
ラインの建設も行われている。

世界の大国である露日は国際政治にも大きな影響力を持っており、
メドヴェージェフ大統領も指摘するように、様々な問題分野に関して
似通った、または全く同じ立場を有している。
唯一両国の間に残る懸案は国境線の画定問題だ。
ロシア政府は幾度と無く公式声明を発表し、そのなかで日本との間
にある南クリルの帰属問題を解決するための作業を続ける用意があ
ることを表明してきた。
ロシアは中国との間に国境線画定問題を解決しており、これによって
全世界に対し、こうした複雑で微妙な問題も双方の国益を考慮して、
妥協と譲歩を行いながら解決することが出来ることを示している。

これに付いてロシア外務省アジア第一課課長は、ロシアの声からの
インタビューに対し次の様に答えている。
「ロシアと中国が国境線画定問題を首尾よく解決できたことは、平和
的な対話、公平そして合理性、同等の権利を有して行う協議というも
のが、こうした複雑でデリケートな問題の解決の上で、正しく効果のあ
る解決方法であることを示している。
こうした経験は国際社会に対し、同様の問題を外交手段で解決する
手本を示している。
露中の国境線画定が行われたことは、然るべき評価を受けて当然の
ことだ。

これは両国の国益を考慮して行われた。
露中の国境線は4300km以上にもわたるもので、これに付いての話し
合いは40年以上行われてきたものだ。
露日の国境線問題に付いては、ロシア側の立場は原則的なものであ
り明確だ。ロシアは二国間関係には、客観的にこの問題を存在してい
ることを認識しており、忍耐強く落ち着いて問題の解決の模索を続け
る用意がある」
ロシア外務省アジア第一課課長は、この様に述べている。

(?)は聴き取れず

1月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル