1010 Radio

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北朝鮮の非核化問題に付いて

2009-01-26 | ラジオ
ロシアの駐韓国大使は韓国のソウルで開催された、韓国グローバル
フォーラムの国際会合で声明を表し、ロシアは北朝鮮を核保有国とし
て認めず、今後も北朝鮮が核を放棄するよう北東アジアの国々と、協
力を続けていくとの見解を明らかにした。

また駐韓ロシア大使はロシアが地域の安全保障を、重視していること
の重要性を強調した。
ロシアが北朝鮮の核問題に関する6カ国協議の決定に基づき、北東ア
ジアの安全方策政策に関する作業部会で、主導的役割を担っている。

最近、政治家や国際的な専門家たちは、こうした問題にますます大き
な注目を払うようになっている。
しかもロシアを含む多くの国が、国際関係において争点となっているミ
サイル防衛システムや、核不拡散などの問題がアメリカでオバマ政権
の発足と共に(?)主義を基にして、またブッシュ大統領時代にあったよう
なイデオロギー化を廃して解決されるだろうと予測している。

そしてロシアのラブロフ外相も、同様の見解を表している。
偏見の無い公正さを持った新たなアプローチは、北東アジアを含む世界
の多くの地域で必要とされているものだ。
2006年に北朝鮮は核実験を行ったと発表したが、その状況に対して駐
韓ロシア大使は、この実験は深刻な経済状況に陥っている北朝鮮を、核
保有国として認めさせることにはならないとの評価をした。

韓国の連合通信は中国、韓国、そして日本もロシア同様、北朝鮮、を核
保有国だとは認めてはいないと伝えている。
一方、核兵器やミサイルといった軍備を保有するアメリカは、明らかに北
朝鮮の核分野、とりわけミサイル分野での能力を誇張しており、北朝鮮に
対する核保有国の待遇問題では、どちらとも取れる立場をとっている。
だからこそこの問題に関する北京での6カ国協議を、客観的で偏見に囚わ
れないものにすることが必要なのだ。

ロシア科学アカデミー・東洋学研究所の韓国モンゴル課課長も、北朝鮮問
題に関する多くの専門家と同様、アメリカでオバマ政権が発足すると共に、
北朝鮮の核問題に関する6カ国協議のプロセスに、然るべき発展が見られ
るだろうとの考えを示し、さらに次の様に述べている。
「多くの専門家が民主的政府が、新たにアメリカの政権を担うことと北朝鮮
の核問題解決に関する6カ国協議に、新たな刺激を与えるだろうと言う期待
を持っている。
また北朝鮮との関係改善を目指していくとした、アメリカのオバマ大統領の
声明も大きな注目を集めた」
ロシア科学アカデミー・東洋学研究所の韓国モンゴル課課長は、この様に
述べ、同時にブッシュ政権時代に、アメリカの政治が持っていた北朝鮮への
関係に関する特徴に注目し、アメリカにあるそれぞれの官庁が北朝鮮の地
位をそれぞれに評価していたと指摘している。

国防省では原子力分野と、とりわけミサイル分野で北朝鮮の能力を過大評
価する傾向があった。
しかしこの様な過大評価をする客観的な理由が無かったと言うことは、アメリ
カのほかの官庁も認めていた。
しかし国防省にとっては軍事分野と、核問題における北朝鮮の能力を課題評
価することによって、攻撃手段としても利用することが可能な迎撃ミサイルを日
本と韓国に配備する必要性を主張することが必要だったからだ。
そしてこういった全てが、6カ国協議の前進を妨げる原因となっていた。

(?)は聴き取れず

金正日を告発する 黄長の語る朝鮮半島の実相

久保田 るり子
産経新聞出版


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1月23日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル