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北朝鮮とイランをめぐる危機的状況の主な原因は、アメリカとその同盟国からの脅威である

2009-01-15 | ラジオ
北朝鮮をめぐる危機的状況の主な原因となっているのは、アメリカやそ
の同盟国からの脅威である。
北朝鮮は日本の麻生首相の韓国訪問を、自国の安全に対する脅威とみ
なしており、アメリカとの関係が正常化されない限り、核兵器を廃止しな
いと主張している。
これに関連してロシアの声の評論委員は、次の様にコメントしている。
1月11日に行われた日本の麻生首相と、韓国の李明博大統領との会談
を前にアメリカ国防総省は、日本の米軍基地に最新型の戦闘機を配備し、
ソウル近郊の攻撃部隊の配置換えを行った。

北朝鮮はこうしたアメリカの行動を宣戦布告と捉えており、12日の日本と
韓国の首脳会談は、北朝鮮の安全を脅かすための話し合いであると見て
いる。
北朝鮮が今後の6カ国協議での戦術を選んでいくのに、こうした要素を考
慮に入れてくることは間違いない。
そのことを証明しているのがニューヨークのシンクタンクの一つで、オバマ
次期政権の下での外交政策を決定付けるメンバーらと、北朝鮮の外交官
が協議を行ったのだ。
この協議ではアメリカからの核攻撃の脅威が排除され、アメリカとの関係
が正常化されれば、北朝鮮は自国の核兵器を廃止してもよいとの立場が
示された。

これに関連して極東研究所の専門家アスモロフ氏は、次の様にコメントし
ている。
「双方共に自分自身に対し厳しい疑問を投げかけねばならない。
北朝鮮にとってもそれは、現在国の安全保障のために保有している核兵器
を廃止する用意があるのかどうかということだ。
しかも国民の目の前で、核兵器を放棄するということは、面目を失うことを意
味し、国内問題が引き起こされる可能性が有る。
アメリカにとっても状況は似たようなものだ。
北朝鮮を(?)すべき体制だとみなすのを止め、協議のパートナー国であると認
めなければならない。アメリカにとってこれは最も嫌な譲歩かも知れない」
アスモロフ氏はこの様に述べている。

一方イランをめぐる危機も、イラン・アメリカ間の緊張状態に関連している。
と言うのもアメリカはイラン政府を指導しようとし、イスラエル側からのイランへ
の脅しを実質上支持しているからだ。
最近アメリカのテリー元国防長官は、ワシントンで開かれた会議のなかで、オ
バマ次期大統領は核兵器の分野で膨大な問題を抱えることになると発言して
いる。
そしてそのどんな問題も、一方的な形で解決することは出来ない。
この発言はブッシュ大統領の対イラン政策が、失敗に終わったことを認め、イラ
ンとの新たな関係構築を呼びかけるものだ。

アメリカとイランの双方が、こうした行動を取ることが出来れば、結果としてアメ
リカからのイランへの脅威が低下し、イランの核プログラムをより透明なものに
することが可能となるのだ。

(?)は聴き取れず

1月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル