ロシアにおいて新たな軍事ドクトリーの作成が始まった。
ロシアの軍改革の主要な目的は、現代に見合った最新鋭の武器、兵器を装
備し、あらゆる脅威に対して対応できるような能力を持った、よく訓練された軍
隊を作り出すということだ。
ロシア国防省は世界の主要国の軍隊の状況を分析した結果、現在のロシア
軍は時代の要求に完全に応えるものにはなっていないとの、結論に達した。
軍の刷新において今後、重要な役割を果たすことになるのは、人口知能を持
った武器であり宇宙開発だ。
近い将来ロシア軍は無人の飛行機、無線操縦用の小型艇、新型潜水艦を装
備する予定になっている。
一方、測地や気象観測用の新しい世代の機器は、宇宙空間でその状態がコ
ントロールされることになるだろう。
しかしやはり基本的に最も注意が割かれるのは、情報テクノロジーだと思われ
る。
何故なら21世紀はまさに情報テクノロジーこそが、紛争の軍事解決において勝
利をもたらす力を持っているからだ。
ロシア軍改支援革基金の代表もそうした考え方の持ち主の一人だ。
「私達は現在の軍事技術および武器兵器が持つ、あらゆる可能性を利用すると
言う立場に立脚すべきだ。
先ず第一に利用すべきは情報技術だ。世界がグローバル化している今の時代、
紛争は時にその紛争に参加している国々から、かなり遠いところで生じることも
有り得るからだ。
戦術レベルの部隊、つまり人員がそれほど多くは無い部隊を行動させる場合、
必要なのは最高司令部の管理下にあるあらゆる手段を用いることだ。
そうした場合求められるのが、新しいレベルのインフォメーションシステム、
それにプラス、そうしたインフォメーションシステムに含まれる全く新しい世代の
軍事技術だ。
そうして得られた大量の情報全ては、情報処理の方法のかなりの変更を求める。
つまり人口知能システムが必要となってくる。
武器そのものの枠内のみならず、指揮プロセスにおいてもそうしたことが言える」
ロシア軍改革支援基金の代表は、この様に強調している。
アメリカ国防総省はロシアにおける軍改革の行方を、注意深く見守っている。
ゲイツ国防長官は現在のロシア軍は今のところ、ソ連軍のレベルにまで達しては
いないが、それでもやはりすでにもう今、常に考慮する必要がある。
なぜならロシア政府は国防費をかなり増やし、それでなくても一連の指数でアメ
リカにますます近づきつつある、軍の近代化プログラムを加速化させているからだ。
アメリカのゲイツ国防長官は、この様に述べている。
2008年12月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル