4月8日、チェコのプラハで素晴らしい出来事が予定されている。
ロシアのメドヴェージェフ大統領と、アメリカのオバマ大統領が戦略攻撃兵器に関する新しい条約に調印する。
専門家達はすでにこの合意に付いて、核軍縮プロセスにおける突破口を開くものだと評価している。
この条約の主な課題は、核拡散(?)プロセスに弾みをつけることだ。
アメリカ・カナダ研究所副所長はこのように指摘し、ロシアの声からのインタビューに対し、次のように答えている。
「もし最も多くの核兵器を保有する二つの国が、その首尾一貫した削減に向けて前進していかないのであれば、他の国々に核兵器の保有を思いとどまれたり、あるいはその制限を求めるようなことは決して出来ないだろう。
露米間のバランスは全体的な戦略的な安定にとっての、プラスとなるように意思しなくてはならない。
現在完全にはっきり形成された状況というのは、ロシアがもてるだけの戦略核を保有することが可能であるが、一方アメリカのほうは、欲するだけの戦略核を持てるということだ。ここに原則的な違いがある。
しかしアメリカもまた、軍縮が必要不可欠だ。
何故ならアメリカは核兵器の完全廃絶に向かうことを、長期的な目標として宣言しているからだ。核軍縮はその動きを意味したものである必要がある」
アメリカ・カナダ研究所副所長は、この様に述べている。
またロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所の軍縮問題部長は、こうした状況に付いて条約の作成は、極めて短い期間に行われたことに注目している。
「どのような条約も妥協の産物だ。とは言え核軍縮と言ったデリケートな分野で歩み寄りを達成することは、極めて複雑かつ困難だ。
けれども交渉は両国指導部の注意が絶えず、求められたとは言え余り長期にならず10ヶ月で終わった。
例えば両大統領はジャーナリスト達の計算では、およそ3週間に一度意見を交換し合った。これは交渉プロセスに最高指導部が加わる回数としては前例の無いものだ。
この事は交渉が如何に困難なものであったか、これを強調するものだが、その一方で努力無しにはいかなかったとは言え、きつく縛った結び目を解く方法を見つけることに、成功していったことを示している。
具体的に言えばアメリカにとって重要なのは、予想されるロシアの核戦略の近代化という条件の中で透明性を保つことであり、一方ロシアにとって重要なのは、アメリカの戦略兵器を削減させ、両国の間のおおよその戦略バランスを保つことだ」
軍縮問題部長は、このように指摘している。
今紹介したロシアの専門家の二人とも、戦略攻撃兵器に関する新しい条約は、このところ露米両政府の間で行われている関係の、リセットと呼ばれた政策の結果可能になったと捉えている。
新しい条約が国際情勢全体に、好ましい影響を与えるであろうということは言うまでもない。
このコメントの最後に特に条約が、核拡散防止条約再検討会議の、直ぐ前に調印される点を指摘しておく必要がある。
※(???)は不明瞭な発音で聴き取れない
※(?)は音が歪んで聴き取れない
4月7日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
ロシアのメドヴェージェフ大統領と、アメリカのオバマ大統領が戦略攻撃兵器に関する新しい条約に調印する。
専門家達はすでにこの合意に付いて、核軍縮プロセスにおける突破口を開くものだと評価している。
この条約の主な課題は、核拡散(?)プロセスに弾みをつけることだ。
アメリカ・カナダ研究所副所長はこのように指摘し、ロシアの声からのインタビューに対し、次のように答えている。
「もし最も多くの核兵器を保有する二つの国が、その首尾一貫した削減に向けて前進していかないのであれば、他の国々に核兵器の保有を思いとどまれたり、あるいはその制限を求めるようなことは決して出来ないだろう。
露米間のバランスは全体的な戦略的な安定にとっての、プラスとなるように意思しなくてはならない。
現在完全にはっきり形成された状況というのは、ロシアがもてるだけの戦略核を保有することが可能であるが、一方アメリカのほうは、欲するだけの戦略核を持てるということだ。ここに原則的な違いがある。
しかしアメリカもまた、軍縮が必要不可欠だ。
何故ならアメリカは核兵器の完全廃絶に向かうことを、長期的な目標として宣言しているからだ。核軍縮はその動きを意味したものである必要がある」
アメリカ・カナダ研究所副所長は、この様に述べている。
またロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所の軍縮問題部長は、こうした状況に付いて条約の作成は、極めて短い期間に行われたことに注目している。
「どのような条約も妥協の産物だ。とは言え核軍縮と言ったデリケートな分野で歩み寄りを達成することは、極めて複雑かつ困難だ。
けれども交渉は両国指導部の注意が絶えず、求められたとは言え余り長期にならず10ヶ月で終わった。
例えば両大統領はジャーナリスト達の計算では、およそ3週間に一度意見を交換し合った。これは交渉プロセスに最高指導部が加わる回数としては前例の無いものだ。
この事は交渉が如何に困難なものであったか、これを強調するものだが、その一方で努力無しにはいかなかったとは言え、きつく縛った結び目を解く方法を見つけることに、成功していったことを示している。
具体的に言えばアメリカにとって重要なのは、予想されるロシアの核戦略の近代化という条件の中で透明性を保つことであり、一方ロシアにとって重要なのは、アメリカの戦略兵器を削減させ、両国の間のおおよその戦略バランスを保つことだ」
軍縮問題部長は、このように指摘している。
今紹介したロシアの専門家の二人とも、戦略攻撃兵器に関する新しい条約は、このところ露米両政府の間で行われている関係の、リセットと呼ばれた政策の結果可能になったと捉えている。
新しい条約が国際情勢全体に、好ましい影響を与えるであろうということは言うまでもない。
このコメントの最後に特に条約が、核拡散防止条約再検討会議の、直ぐ前に調印される点を指摘しておく必要がある。
※(???)は不明瞭な発音で聴き取れない
※(?)は音が歪んで聴き取れない
4月7日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル