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危険な段階を克服したキルギス

2010-04-19 | ラジオ
キルギスは自国の発展によって、非常に複雑で危険な段階の一つを通過した。
キルギスはバキエフ大統領が辞任と出国を表明したことで、政治的危険の先鋭化が弱まった。
バキエフ氏はすでに家族と共に国外退去したが、バキエフ氏の側近たちはキルギスに残った。

キルギスの臨時政府はバキエフ氏の側近達を拘束する処置を表明し、すでに元国防相が拘束されている。
バキエフ大統領の弟で大統領警護局長官を務めていた、ジャヌイ・バキエフ氏を含む多くの側近達が指名手配されている。
彼らは今月7日に大統領の辞任を求めて集まった野党支持者たちに対して、発砲の指示を出したと考えられている。
この野党支持者と警官隊との衝突により、84人が死亡900人が負傷した。

CIS研究所・中央アジアの専門家は、キルギスでは現在も危機を克服したとは言い難いとの考えを表し次のように語っている。
「キルギスの安定問題を安全に解決するには、バキエフ氏の辞任と国外退去だけでは不十分だ。キルギスで政権交代後に発生した衝突は、より管理された安全の情勢に向かわせているが、政権崩壊後の4月8日から15日まで存在した体制は不安定なものだった。

二重政権は国内紛争を含めた、不安定な状況に陥る可能性を常に持っていた。
状況は極めて複雑で発砲や迂闊な行動によって、混乱状態に陥る恐れがあった」
専門家はこの様な見解を述べている。

しかしそれでもバキエフ大統領の辞任と共に、キルギス国内では緊迫度が著しく低下した。
キルギス国内は現在新政府が経済ならびに社会分野における(???)に関する即時的で有功的な対策を講じることに期待を表している。
キルギスの状況は危機的状態を超えたものがある。
国家資金は空っぽで多くの企業は活動しておらず、国民の生活水準は著しく低下した。キルギスの公式政府は長年に亘って、パートナー関係を結んでいる国々か、この状況を改善するために支援することに期待を表している。

尚ロシアはキルギス支援を最初に表明した国だ。
ロシア政府は2000万ドルの資金と、3000万ドルの融資をキルギスに供給する決定を表明した。
さらに最大で2万5千トンの石油製品のほか、春から始まる農業シーズンに合わせて種を供与されることが決まっている。
ロシアからの支援はキルギスの安定化に向けた重要な一歩だ。
一方でその他の国々からの援助を必要とされている。
政治分野においては新たな議会選挙や大統領選挙など、新政府の体制構築といった非常に重要な問題の解決が控えている。
これには多くの困難が伴うと見られる。
バキエフ氏との闘いにおいて、キルギスの野党は一つになって挑んだ。
しかしここには個々の関心を追求する、様々な(?)と政党が存在している。
彼らが国家の重要な役職を決定するためには、この統一した政権が崩壊する可能性があるかもしれない。
果たしてキルギスの野党たちは、この権力争いの試練に耐えることが出来るだろうか。

(???)は若い女性アナウンサーの不十分な発声で聴き取れない
(?)は音が歪んで聴き取れず

4月16日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル