5月に迎える戦勝65周年記念日を前に、モスクワの街頭では勝利に貢献した人物を称える看板の設置が始まった。
市当局はそのなかに、スターリンも含める構えで社会を二分する議論に発展している。
スターリンと言う人物の歴史的役割をめぐる議論は、恐らく今世紀(※男性アナウンサは「こせいき」と言った。)だけでなく来世紀まで続くだろう。
ソ連を率いてナチスドイツから勝利を勝ち取る一方、数千万と言う人を収容所送りにし人道的な被害を招いた。
市の決定によりこの二面性が一層強調されてしまった。
スターリンの肖像を看板として掲示する決定が発表されたのは2月のことだ。
先ずは複製を非難する人権団体が厳しく反応した。
これに対し市行政府は翌月、街中にスターリンを掲示する訳ではないとの立場を説明した。
スターリンも勝利に貢献しており、様々な人物が紹介される看板の中で、貢献に似合った分だけ、彼の肖像を選ぶという(???)だ。
結局掲示はボリショイ劇場の前や戦勝記念公園など9ヶ所に留まる模様だ。
看板自体は1×1.5メートルで、高さ2.7メートルの構造物に取り付けられる。
人権団体は肖像の掲示をテロの正当化だと非難している。何千何万という市民が、自分の父親や祖父を殺した人間を、目にせざるを得なく
なるとの声明を、メモリアル・モスクワヘルシンキグループ・サハロフセンターなど主要な団体が共同で発表した。
さらにメモリアルは市当局が決定を撤回しなければ、ソ連の(???)スターリンによる犯罪を紹介するような政治を行う方針も伝えている。
スターリンの採用には当時の将校たちからの働きかけがあったとされているが、退役軍人全てが同じ考えではない。
ある団体は市長に対し公開書簡で、看板の掲示を取り止めるよう訴えた。
※戦勝65周年によせたスターリンの肖像の掲示問題に付いて(2)へ続く
4月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
市当局はそのなかに、スターリンも含める構えで社会を二分する議論に発展している。
スターリンと言う人物の歴史的役割をめぐる議論は、恐らく今世紀(※男性アナウンサは「こせいき」と言った。)だけでなく来世紀まで続くだろう。
ソ連を率いてナチスドイツから勝利を勝ち取る一方、数千万と言う人を収容所送りにし人道的な被害を招いた。
市の決定によりこの二面性が一層強調されてしまった。
スターリンの肖像を看板として掲示する決定が発表されたのは2月のことだ。
先ずは複製を非難する人権団体が厳しく反応した。
これに対し市行政府は翌月、街中にスターリンを掲示する訳ではないとの立場を説明した。
スターリンも勝利に貢献しており、様々な人物が紹介される看板の中で、貢献に似合った分だけ、彼の肖像を選ぶという(???)だ。
結局掲示はボリショイ劇場の前や戦勝記念公園など9ヶ所に留まる模様だ。
看板自体は1×1.5メートルで、高さ2.7メートルの構造物に取り付けられる。
人権団体は肖像の掲示をテロの正当化だと非難している。何千何万という市民が、自分の父親や祖父を殺した人間を、目にせざるを得なく
なるとの声明を、メモリアル・モスクワヘルシンキグループ・サハロフセンターなど主要な団体が共同で発表した。
さらにメモリアルは市当局が決定を撤回しなければ、ソ連の(???)スターリンによる犯罪を紹介するような政治を行う方針も伝えている。
スターリンの採用には当時の将校たちからの働きかけがあったとされているが、退役軍人全てが同じ考えではない。
ある団体は市長に対し公開書簡で、看板の掲示を取り止めるよう訴えた。
※戦勝65周年によせたスターリンの肖像の掲示問題に付いて(2)へ続く
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4月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル