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BRICsは政治クラブに成り得るか

2010-04-18 | ラジオ
ロシアはG8のメンバーとしてBRICsに参加する必要がある。
これはロシア科学アカデミー準会員で、世界経済国際関係研究所・アジア太平洋研究センター所長のミヘエフ氏が、BRICsサミットを前に現した見解だ。
ミヘエフ氏はロシアの声からのインタビューに対し、国の発展と安全保障の問題がグローバル化していることによって、それぞれの国々がBRICsに加盟しない国を含めた、多くの国を競争相手としてだけでなく、パートナー国として見なすよう
になっていると指摘した。

ミヘエフ氏はBRICs諸国にはG8メンバーと同様、安全保障と発展の問題を理解する上で共通の見方が存在しており、どの国も他の国無しに存在できないことを理解していると指摘している。
さらにミヘエフ氏はロシアはG8のメンバーとして、BRICsに参加しなければならない点を強調した。
一方、ロシアがBRICsのメンバーになることで、ロシアをG8から排除しようとい
う意見が存在している。
しかし最近20年間のロシア外交の論理は、BRICsもG8もロシアにとっては、それぞれが重要であることを説明している。

ミヘエフ氏はブラジルで開催されるBRICsサミットに付いて、ロシア代表団にとってはサミットの過程で、多岐にわたる問題に付いて各国代表たちと会談することが重要だと強調した。

中国はサミットで世界の金融システム改革を提案し、その国際体制の改革モデルに対する支持を積極敵に求める意向だ。
またロシアが北朝鮮を支持することも極めて重要となるだろう。
BRICs枠内では二国間関係も活発に発展している。
ミヘエフ氏は取分けロシアにとっての優先事項は、中国との二国間協力の基盤作りだと指摘している。
「プーチン氏がまだ大統領だった2004年、ロシアと中国は関係強化に向けた、一連の重要文書に調印した。
しかしこのシステムはまだ効果を発揮していない。世界の金融システム改革に付いては、ブラジルやインドよりも先ず中国との間で立場を調整しなければならない。
何故ならブラジルとインドはこの問題に関し、あまりイニシアチブを発揮していないからだ」
ミヘエフ氏はこの様に述べている。

一方BRICs諸国の協力で鍵と成り得るのは金融面だけではない。
ロシアのメドヴェージェフ大統領は最近発表した論文の中で、4カ国の協力が期待できる分野として、原子力エネルギー、航空機製造、宇宙開発と利用、ナノテクノロジーを挙げている。
また中国の胡錦涛国家主席はBRICs諸国の協力の進化は、グローバルな脅威に対処するうえで、極めて重要な意味を持っているとの考えを示している。

ここでは経済問題や金融危機の影響に関する問題だけでなく、テロや過激主義との闘いにおいて、共通の立場を示すことに重点が置かれている。
現代の差し迫った諸問題に対し、包括的かつ足並みの揃ったアプローチを取ることによって、純粋に経済分野での協力体制が(???)たBRICsを一つの政治クラブへと形を変えるための刺激が与えられるだろう。

そしてその結果BRICsは世界の政治経済における、中心的立場に立つチャンスを手にしている。
BRICs、4ヶ国のGDPは世界全体の約15%、人口は地球の人口の約半分を占めている。

(???)は何と言っているか不明

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4月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル