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ASEAN各国 海上における中国との問題解決に軍の共同歩調

2013-09-01 | ラジオ
ASEANはスプラトリー群島および、パラセル諸島における中国との争いにおいて、各国の軍が共同歩調をとることを支持した。
領土問題への対応は、第6回ASEAN諸国国防相会合のメインテーマのひとつとなった。会合はブルネイで開催されているが、ブルネイはマレーシア、フィリピン、ベトナムなどと共に中国と南シナ海において問題を抱えている。これには台湾も関与している。
南シナ海においては、ASEAN10カ国と中国による行動規範策定がうまくいっていない。今回は各国国防相が初めて、この問題を個別に協議した。行動規範をめぐる作業は、中国とASEANが戦略パートナーシップを結んで以来、続けられている。戦略パートナーシップ締結を記念する行事が29日、北京で中国とASEAN10カ国の外相らを集めて予定されている。
しかし今回のブルネイでの会合で、各国国防相らが一致した立場を示すことができなければ、その先行きにも不安が残る。

政治研究予測センターのアンドレイ・ヴィノグラドフ氏は、ブルネイ会合で何らかの成果が出ることを疑問視している。
「第6回ASEAN国防相会合で、南シナ海に関する何らかの統一した立場が生まれるとは思いません。ASEANの一部の国がこの地域に大きな利害を持っているだけでなく、アメリカ、中国をはじめとする世界各国が利害を持っている。米中と共、ASEANの中で自らの仲間を見つけようとしていますし、相手の行動を縛ろうと試みているのだ」
このようにヴィノグラドフ氏は述べている。

8月2日にバンコクで行われた外相会合でも、中国とASEANは妥協点を見出すことは出来なかった。
1年前、ASEANは南シナ海における行動規範について、中国との間で暫定的に合意したことがあった。しかし当時、カンボジアが最後の最後で、中国を南シナ海における緊張の源泉と名指しすることに反対した。それに対してフィリピンとベトナムはそれに固執したが、専門家らはこの裏にはアメリカがいたと見ている。また中国がカンボジアに対する影響力を行使したともいえるかもしれない。
アンドレイ・ヴィノグラドフ氏は、次のように語っている。
「歴史的にかなり長い時間が経ってからでないと、妥協は達成されないと見ている。もちろんその基本は政治ではなく経済です。それゆえに、中国の立場はASEAN各国にとっては受け入れることができない。つまり中国の主権のもとで共同開発をしようというのでは駄目なのだ」
ヴィノグラドフ氏のコメントだ。

中国の習近平国家主席は最近、まさにそのような立場を打ち出した。つまり中国は海上における自らの合法的な権利、および権益を手放すことは出来ないないという立場だ。スプラットリー群島およびパラセル諸島は、いずれも中国が実効支配している。
29日に予定されている中国・ASEAN外相会合は、習近平国家主席の主催となる。何か具体的な成果が上がるのかどうか、それは半歩でも、お互いが歩み寄ることができるかにかかっている。

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8月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル