5月初旬、アムールトラのゾールシカ、これはロシア語でシンデレラの意味だが、このゾールシカは幼少時代を過ごしたウラジオストック近郊の希少動物リハビリセンターから出され、初めて自然の森に放された。
2012年冬、ゾールシカは孤児になってしまった。ここ最近、自然界でこうしたケースが時々起きている。レッドブックに記載された希少動物を守ろうと、あらゆる策がほどこされてはいるものの、アムールトラの住む環境は年々狭くなってきいる。
中国の市場ではアムールトラの毛皮や、アムールトラそのものが高価な値で取引されていることから、密猟者らによる野蛮なハンティングは後を絶たない。
これに集中的な森林伐採と森林火災が追い討ちをかけ、トラの生息できる場所はますます縮小している。こうした中で最も傷を受けやすい立場にたたされているのは子どものトラだ。
世界動物保護基金・ロシア支部のアンナ・フィリッポヴァ代表は、ゾールシカもそうした可愛そうな運命にあったとして次のように語っている。
「ゾールシカは2012年2月、ウスリー地区で狩猟検査官らによって発見された。発見当時、ゾールシカは完全に力をなくしていて、このまま見つかっていなければ数日のうちに飢えと寒さで死ぬ運命にあった。
ゾールシカの母親がどうなったのかは分からない。検察官らによってゾールシカと名づけられたトラの子は、一年をかけてリハビリセンターの専門家の保護のもとにおかれた。ゾールシカはハンティングのやり方を自力で身につけ、獲物を追うことを覚えた。半年以上、ゾールシカは広いバリアの中に放された野生の鹿やイノシシ、タヌキを捕まえ、野生の肉だけを食べて暮らしている。
人間とのコンタクトは一切なく、観察はビデオカメラで遠隔操作で行われている。こうしてゾールシカを野生の環境に戻すことのできる時期がきた。ゾールシカは人間とはまったく交わっておらず、自然の本能がそのまま維持されている。ゾールシカは検察官らに捕獲されたトラのなかでも、野生環境でのサバイバルにかけては一番目覚しい成果をあげた。私たちはゾールシカに大きな期待を寄せている」
代表のコメントだ。
※いまどきのシンデレラは森に住んでいる(2)へ続く
5月14日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
2012年冬、ゾールシカは孤児になってしまった。ここ最近、自然界でこうしたケースが時々起きている。レッドブックに記載された希少動物を守ろうと、あらゆる策がほどこされてはいるものの、アムールトラの住む環境は年々狭くなってきいる。
中国の市場ではアムールトラの毛皮や、アムールトラそのものが高価な値で取引されていることから、密猟者らによる野蛮なハンティングは後を絶たない。
これに集中的な森林伐採と森林火災が追い討ちをかけ、トラの生息できる場所はますます縮小している。こうした中で最も傷を受けやすい立場にたたされているのは子どものトラだ。
世界動物保護基金・ロシア支部のアンナ・フィリッポヴァ代表は、ゾールシカもそうした可愛そうな運命にあったとして次のように語っている。
「ゾールシカは2012年2月、ウスリー地区で狩猟検査官らによって発見された。発見当時、ゾールシカは完全に力をなくしていて、このまま見つかっていなければ数日のうちに飢えと寒さで死ぬ運命にあった。
ゾールシカの母親がどうなったのかは分からない。検察官らによってゾールシカと名づけられたトラの子は、一年をかけてリハビリセンターの専門家の保護のもとにおかれた。ゾールシカはハンティングのやり方を自力で身につけ、獲物を追うことを覚えた。半年以上、ゾールシカは広いバリアの中に放された野生の鹿やイノシシ、タヌキを捕まえ、野生の肉だけを食べて暮らしている。
人間とのコンタクトは一切なく、観察はビデオカメラで遠隔操作で行われている。こうしてゾールシカを野生の環境に戻すことのできる時期がきた。ゾールシカは人間とはまったく交わっておらず、自然の本能がそのまま維持されている。ゾールシカは検察官らに捕獲されたトラのなかでも、野生環境でのサバイバルにかけては一番目覚しい成果をあげた。私たちはゾールシカに大きな期待を寄せている」
代表のコメントだ。
※いまどきのシンデレラは森に住んでいる(2)へ続く
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