ロシア軍に新たな部隊が創設される。その課題はサイバー攻撃からの防衛だ。オレグ・オスタペンコ国防次官が述べた。これについての国内専門家諸氏の分析をご紹介する。
世界的に見て、自国軍、軍隊の内部にサイバー部局を創設することは、何も真新しいことではない。アメリカが国防総省内にサイバー部隊を創設することを発表したのは既に4年も前のことだ。アメリカのサイバー部隊は今年も増員を決め、これは既に5度目の人員拡充だが、規模は今や5000人になんなんとしている。
アメリカとの均衡の観点からも、ロシア軍には事実上、サイバー部隊を創設しないという選択肢は存在しないのだ。
このように雑誌・軍事産業速報編集長ミハイル・ホダリョノク氏は語っている。
「ハイテクノロジーの敵国と戦端が開かれたとき、応戦しようとしても既に応戦能力が奪われている、という事態があり得る。今、軍隊においてコンピューターという要素が占める役割は、いよいよ重いのだ。もしもコンピューターシステムがダウンすれば、たとえば戦闘機の照準システム、ロケット攻撃の警報システムなどが作動しなくなる。戦場における軍隊の自動統制システムも停止する」
専門家は、このように語っている。
装備が電子機器で飽和状態であること、これが現代の軍隊における弁慶の泣き所かも知れない。ロシア軍もその例外ではない。ホダリョノク氏はそう語っている。
「サイバー部隊の基本的な使命はハッカー攻撃の撃退、また敵対的な侵略の摘発だ。攻撃は軍事システムに向けられるかも知れないし、外国から行われるかも知れない。サイバー安全保障が確立された、と言えるためには、軍隊の中でも基本的な部分、また最も重要な部分が完全に国産のコンポーネントで組み上げられなければならない」
専門家は、このように語っている。
ロシア国防省内の部局として、つまりロシア軍の内部にサイバー部隊を創設するという、今回の発表に先立ち、FSB・ロシア連邦保安庁の内部に対サイバーテロ部局を創設するという発表がなされている。
ですが、その任務の特殊性に鑑みると、このFSB内部のサイバー部局が国防省下のサイバー部隊に拡張するという形は考えにくいものがある。
そう語るのはグロテク社の経営戦略担当ディレクター、アレクサンドル・ヴラーソフ氏だ。
「それぞれ担う課題が異なっている。FSBが取り組むべきは、SNS上のやりとりからテロの企みを摘発することなどだ。
一方国防省は戦略拠点の不断の管制を担保し、それをもって、たとえ一瞬たりとも、戦闘体制から軍隊の統御システムを戦闘可能状態から解こうとする、その企みをだに起こさせないということを課題としている」
専門家は、このように語っている。
このヴラーソフ氏によると、西側諸国のサイバー部隊のもつ機能の中には、潜在的な敵国の軍隊のとうじょ(???)システムを粉砕する措置も含まれている可能性がある。ですがロシアのサイバー部隊の課題は、基本的に防御的性格のものとなるだろう、というのがヴラーソフ氏の見方だ。
ロシア国防省によると、ロシア軍内部へのサイバー安全保障部隊の創設は、年内に行われるとのことだ。
※「とうじょシステム」つて何だ・・・。もしかして統御(とうぎょ)じゃないの???
この男性アナウンサー"W"は基本からやり直してほしい
8月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
世界的に見て、自国軍、軍隊の内部にサイバー部局を創設することは、何も真新しいことではない。アメリカが国防総省内にサイバー部隊を創設することを発表したのは既に4年も前のことだ。アメリカのサイバー部隊は今年も増員を決め、これは既に5度目の人員拡充だが、規模は今や5000人になんなんとしている。
アメリカとの均衡の観点からも、ロシア軍には事実上、サイバー部隊を創設しないという選択肢は存在しないのだ。
このように雑誌・軍事産業速報編集長ミハイル・ホダリョノク氏は語っている。
「ハイテクノロジーの敵国と戦端が開かれたとき、応戦しようとしても既に応戦能力が奪われている、という事態があり得る。今、軍隊においてコンピューターという要素が占める役割は、いよいよ重いのだ。もしもコンピューターシステムがダウンすれば、たとえば戦闘機の照準システム、ロケット攻撃の警報システムなどが作動しなくなる。戦場における軍隊の自動統制システムも停止する」
専門家は、このように語っている。
装備が電子機器で飽和状態であること、これが現代の軍隊における弁慶の泣き所かも知れない。ロシア軍もその例外ではない。ホダリョノク氏はそう語っている。
「サイバー部隊の基本的な使命はハッカー攻撃の撃退、また敵対的な侵略の摘発だ。攻撃は軍事システムに向けられるかも知れないし、外国から行われるかも知れない。サイバー安全保障が確立された、と言えるためには、軍隊の中でも基本的な部分、また最も重要な部分が完全に国産のコンポーネントで組み上げられなければならない」
専門家は、このように語っている。
ロシア国防省内の部局として、つまりロシア軍の内部にサイバー部隊を創設するという、今回の発表に先立ち、FSB・ロシア連邦保安庁の内部に対サイバーテロ部局を創設するという発表がなされている。
ですが、その任務の特殊性に鑑みると、このFSB内部のサイバー部局が国防省下のサイバー部隊に拡張するという形は考えにくいものがある。
そう語るのはグロテク社の経営戦略担当ディレクター、アレクサンドル・ヴラーソフ氏だ。
「それぞれ担う課題が異なっている。FSBが取り組むべきは、SNS上のやりとりからテロの企みを摘発することなどだ。
一方国防省は戦略拠点の不断の管制を担保し、それをもって、たとえ一瞬たりとも、戦闘体制から軍隊の統御システムを戦闘可能状態から解こうとする、その企みをだに起こさせないということを課題としている」
専門家は、このように語っている。
このヴラーソフ氏によると、西側諸国のサイバー部隊のもつ機能の中には、潜在的な敵国の軍隊のとうじょ(???)システムを粉砕する措置も含まれている可能性がある。ですがロシアのサイバー部隊の課題は、基本的に防御的性格のものとなるだろう、というのがヴラーソフ氏の見方だ。
ロシア国防省によると、ロシア軍内部へのサイバー安全保障部隊の創設は、年内に行われるとのことだ。
※「とうじょシステム」つて何だ・・・。もしかして統御(とうぎょ)じゃないの???
この男性アナウンサー"W"は基本からやり直してほしい
「第5の戦場」 サイバー戦の脅威(祥伝社新書266) | |
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8月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル