Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

監督交代ニ非ズ

2010-04-08 15:48:05 | スポーツ
サッカー日本代表。
昨日のセルビア戦での敗戦を受けて、
評論家のセルジオ越後さんなんかは、監督を変えろなんて
意見を出していますが、はたして本当にそれが日本サッカー界にとって
良いことなのかどうか考えてみました。ちょっとだけですが。

W杯目前の今になって、ここで監督を変えたところで、
たとえばそれで戦術が変わり、メンバーががらりと変わって、
急造されたチームが良い結果を残す確率っていうのは、
今のままの岡田体制を維持し、主力のメンバーが今度は、
プレーのアイデアを出すことを惜しまず、
本番では、怪我をすることを恐れず、
相手チームのデータになってしまうからやれなかった
戦術や攻撃のオプションを使えることになるなどを考慮して、
良い結果を残す確率とどちらが上なのでしょうか。

僕は岡田監督に全うしてもらうほうが良いように思うんです。
このままW杯でも指揮をとってもらうことで、岡田監督の力を
出し切ってもらう。出し切ってもらった上での結果を見てみたい。
ジーコ監督が良い結果を残せなかった後をついだオシム監督、
そして、その次を継いだ岡田監督が、何を教訓とし、どう改革し、
何を創造しようとしてきたかを見届けようじゃないかって思いますよねぇ。
数年前に「品格」という言葉のついた本が流行ったりしましたよね、
僕は全くそれらをスルーして、興味もなかったのですが、
そんな岡田監督のやることを見届けるのも、品格なんじゃないのか。
だからって、失敗したら腹を切れなんて、これっぽっちも思いません。

それに、もしかすると、評論家だの記者だのサポーターだの協会の人だのが、
これまでうるさく言いすぎて、監督の集中力をそいでしまった可能性っていうのは
無いのかなぁ。周囲の雑音によって、ベストパフォーマンスを発揮できない
状況においやられている可能性だってある。
監督を責める人たちにだって、そういった責任は出てくるんじゃないのかね。
こっちから言うのは自由だ、無料だ、責任なんて発生しない、
なんていうもんじゃないでしょうからね。
苦言や提言はありがたいものだけれど、言うほうが「ありがたいことを言ってやってる」
なんて考えていたり、それこそ自分のストレス解消のために吐き捨てているだけ
だったりすると、状況をおかしくしてしまうんじゃないだろうか。
とまぁ、これは日本人が真面目だから当てはまりそうに見える道筋なのかもしれません。

代表監督ってのは、華はあるけれど、どえらく大変な職業なんだろうなぁ。
岡田監督には、W杯前にダウンされないことを願います。
息抜きしてほしいですね。

Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする