Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

アノ星ヲ見ヨ

2010-04-11 19:59:19 | days
夜空に光る数多の星々を見上げながら、
「この中のどれかが、俺の星なんだ」と確信して
目を輝かせる同級生が、中学の頃にいました。

近しい人が亡くなった小さな子供に向かって、
たとえば、「おじいちゃんはお星様になったのよ」
と、ちょっとベタだけど、そう告げる
お母さんやお姉さんが、これまでに多くいたんじゃないだろうか。

死んだ人は星になって、輝き続け、生者を癒し、
地上を見守る役目を担う。

また、生まれ持った星が無くとも、流れ星なんかが、
人の死を暗示するものだなんてことも。
三国志の諸葛孔明が死んだときに、ライバル司馬仲達が
彼の死を知ったきっかけが流れ星だったということもあったようです、
ほんとかどうかは知りませんが。

話は戻りますが、自分の星があるんだと云った同級生は、
きっとそういうくらいだから、1等星クラスの目立つ星を
選んでいた可能性もありますよねぇ。

そういう、「自分の星」があると信じる人はこの先も、まぁまぁな数
いるのかもしれない。そんな人が、オリオン座の赤い星・ベテルギウスを
選んでいたらどうだろう。まもなく超新星爆発をするらしいです。
まもなくといっても、数百年後とかかもしれないそうですけどね。

「あ、俺、死ぬ」って思うのかな。
「運が尽きた」と思うかもしれない。
とにかく良い印象は受けないでしょうね。
あまり信じきっていると、元気がなくなりそう。

期待しすぎると、それが上手くいかなかったときのダメージが大きい。
そういうのと、信じすぎて、裏切られたような結果が出てダメージが大きいのと
同じことですよね。
味気ないかもしれないけれど、傷つきたくない人は、
「信じる・信じない」「期待する・期待しない」のグレーゾーンに気持ちを
落ち着けるといいでしょうね。
人生経験を積んでいくと、そういうところに落ち着く人が多くなるようにも思います。

さて、なぜ同級生の彼が、自分の星があると信じていたかといえば、
それは、手のひらにほくろがあったからでした。そういう人は
自分の星をもっているそうです。
僕にもほくろがあったので、彼は笑顔で、「○○くんにも星があるよ」
といってくれました。
だけど、最近、そのほくろが消えたことに気づきました。
物心ついたときからあったほくろも消えるものなんですねぇ。

きっとどこかで、超新星爆発。
地球に光が届かない超新星が、僕の星だったと思われます。

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