Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』

2010-04-19 15:45:18 | 映画
『のだめカンタービレ』の完結編を観てきました。

無くなり次第配布終了の、ポストカード4枚と原作漫画が2話収録された
ブックレットをもらってきました。
ポストカードはなんだか得した気分。
でも、今は細かく映画館の中をみていなからわからないですけれど、
一昔前だったら、ご自由にお持ち帰りくださいとされる映画のポストカード
が何種類か、映画のチラシと一緒に置かれていたりもしたよなぁ。
あれはあれでキャンペーンだったのだろうか。

それで、映画はどうだったかといえば、
まぁ、『のだめ』らしいストーリー、描かれ方をしていて、
ファンを裏切らない形になっていたのではないでしょうか。
しかしながら、期待しすぎて観にいくと…、
「なんだかなー」と阿藤快さんのようなぼやきをもらすことに
ならないとも限りません。

毎度のことながら、のだめが可愛かったですねー、上野樹里ちゃん。
あんな素敵な女の子が、あんな変わった女の子の役をやるのが面白いです。
同じように、あんな清潔感のある子が、ばっちいことや格好をする「のだめちゃん」を
演じちゃってるのにも興味をひく。
そして、やりきっているのが、気持ちの良いところです。

のだめちゃんはドラマ版からずっと同じようなところをぐるぐる回ってきているような
印象を受けますが、それでも、一歩一歩前進しているんですよね。
「人生はスパイラル」の典型的な例です、虚構の人物ではありますが。
ぐるぐる回っているようで、らせん状に上昇していくのが人生だって、
僕は20代前半のころに発見したんですが、その後、同じようなことを言っている
人の記事を読むことがあったりもしたので、もう過去にも同じことを
考え付いた人はたくさんいるんでしょうね。
それはそれとして、逆に、そんなのだめちゃんは着実に一歩一歩進んでいるように
見えたとしても、ぐるぐると同じようなことを繰り返す日々の中から
進歩したことであって、すんなり進めているわけではないのだということです。

対照的に、千秋君の場合は、障害物競争のような人生を送っているように
見えますね。ぐるぐる回らずに、ずっと前をがむしゃらに突き進み、
そこにある壁やら障害物を乗り越えていく。

そんなわけで、のだめ型と千秋型の2種類あるってことなのかなぁ、人生は。
それとも、やっぱりそんな千秋君も、ぐるぐる回っていたりするのかもしれない。

それにしても、こう、のだめを観ているとクラシック音楽をすんなり聴けるばかりか、
良い音楽だ!と感動すら覚えるのですが、これに気を良くしてクラシックのCDなぞ
買って聴いてみたら、それほど頭に入ってこない音楽で、眠たくなったりする
んですよね。やっぱり、場面での使いかたや映像とのリンクのさせ方なんかが、
クラシック音楽を聴きやすくしているのかなぁなんて思いました。
あ、それでも、ベートーヴェンの「7番」と
ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」は
掛け値なしで良いですね。ドラマ版ののだめのサントラに入っていたので
けっこう聴きました。

それで、まぁ、映画のほうは、誰にでも勧められません。
ドラマ版からずっと観ている人じゃないと面白くないです。
それでも、そんなドラマを観ていた人のために、というか
ターゲットなんだけど、それでも、こうやって続きを、そして完結編を
作ってくれて嬉しいです。すっきりと、ひとまず物語は終わったかぁと
いう気になりました。ミルヒのその後が気になるんだけど、
全然そのへんはスルーされちゃったな。ぎゃぼー!

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