読書。
『やさしく、強く、そして正直に 弱い心との向き合い方』 上村愛子
を読んだ。
昨年のバンクーバーオリンピックで惜しくもメダルを逃し、
涙を流したモーグルスキーヤー・上村愛子さんの自伝的エッセイ。
「自分は心が弱い」ということを認めた上で、それを見つめ、
「強くしていこう」あるいは、弱いなりにできることを考えていこうとする姿勢を
感じられる部分もありました。
ただ、ちょっと記述が浅かったり、すらすらっと流れていきがちと見受けられたので、
読者をぐぐーっと引き込んで考えさせたり閃かせたりする要素は少なかったかなという印象。
それでも、上村愛子という人の魅力と…、ここが大事なのだけれど、誠実さっていうものが、
十分に感じられて、それだけで最後まで読めてしまうところがあります。
弱い心だなんていいますが、あれだけ誠実でいられるのは、弱い心にはできないはずです。
弱い心だと言ってしまえる一面はあるのでしょうが、強い面もお持ちなことを察しなければいけません。
いろいろな人から応援してもらって、「がんばって」と言ってもらって、そのすべての重みを
一身に背負おうとする姿勢には、「それじゃ潰れてしまうよ」とも言いたいし、
「素晴らしいです!」と拍手を送って見守りたい気分になったりする。
この本を読んでいて考えたのですが、
きっと、スポーツ選手が金メダルを獲るには、少なからずエゴイストの要素を持っていなくては
いけないんじゃないでしょうか。「自分が!自分が!」とか「自分のためだけに!」とか
そういうある意味身勝手さが必要なんだと思うんですよね。
それが、上村愛子さんには欠けている要素かもしれないです。
だけれど、一人の人間としては相当素敵な人で、なかなかこれだけの女性ってお目にかかれない。
おまけに綺麗ですし。
旦那さんの皆川さんは素晴らしい伴侶を迎えられたなぁとうらやましく思うくらいですね。
お幸せにしてくださいな。
さて、上村愛子さんはバンクーバー後に1年の休養ということでしたが、
その後、彼女の気持ちはどういう方向性を向くことになるのでしょう。
次のオリンピックを目指すのか、それとも退くのか。
その去就が気になるところです。
それと、最後に。
もうちょっとこの本の印象について触れるるならば、
それは、上村愛子さんと初めて会って話をしたら意外とウマがあって、
彼女がいろいろ話を聞かせてくれた、という感じ。
初対面の人には話せること、話せないこといろいろありますが、
その中でも出来うる限り心を開いて話をしてくれたっていう印象が
この本にはありますね。
150Pほどの新書サイズの本ですから、気軽に手に取れますが、
いかんせん、バンクーバー直前に出版された本ですので、
読みながら自分も臨戦態勢に入りたかったという人には不向きです(そういう人っているのかな)。
ずっと上村愛子という選手を気にかけてきた人ならば、
読んでみるといいでしょう。
その前に、彼女のブログがありますので、
そちらを覗いてみても良いでしょう。
『やさしく、強く、そして正直に 弱い心との向き合い方』 上村愛子
を読んだ。
昨年のバンクーバーオリンピックで惜しくもメダルを逃し、
涙を流したモーグルスキーヤー・上村愛子さんの自伝的エッセイ。
「自分は心が弱い」ということを認めた上で、それを見つめ、
「強くしていこう」あるいは、弱いなりにできることを考えていこうとする姿勢を
感じられる部分もありました。
ただ、ちょっと記述が浅かったり、すらすらっと流れていきがちと見受けられたので、
読者をぐぐーっと引き込んで考えさせたり閃かせたりする要素は少なかったかなという印象。
それでも、上村愛子という人の魅力と…、ここが大事なのだけれど、誠実さっていうものが、
十分に感じられて、それだけで最後まで読めてしまうところがあります。
弱い心だなんていいますが、あれだけ誠実でいられるのは、弱い心にはできないはずです。
弱い心だと言ってしまえる一面はあるのでしょうが、強い面もお持ちなことを察しなければいけません。
いろいろな人から応援してもらって、「がんばって」と言ってもらって、そのすべての重みを
一身に背負おうとする姿勢には、「それじゃ潰れてしまうよ」とも言いたいし、
「素晴らしいです!」と拍手を送って見守りたい気分になったりする。
この本を読んでいて考えたのですが、
きっと、スポーツ選手が金メダルを獲るには、少なからずエゴイストの要素を持っていなくては
いけないんじゃないでしょうか。「自分が!自分が!」とか「自分のためだけに!」とか
そういうある意味身勝手さが必要なんだと思うんですよね。
それが、上村愛子さんには欠けている要素かもしれないです。
だけれど、一人の人間としては相当素敵な人で、なかなかこれだけの女性ってお目にかかれない。
おまけに綺麗ですし。
旦那さんの皆川さんは素晴らしい伴侶を迎えられたなぁとうらやましく思うくらいですね。
お幸せにしてくださいな。
さて、上村愛子さんはバンクーバー後に1年の休養ということでしたが、
その後、彼女の気持ちはどういう方向性を向くことになるのでしょう。
次のオリンピックを目指すのか、それとも退くのか。
その去就が気になるところです。
それと、最後に。
もうちょっとこの本の印象について触れるるならば、
それは、上村愛子さんと初めて会って話をしたら意外とウマがあって、
彼女がいろいろ話を聞かせてくれた、という感じ。
初対面の人には話せること、話せないこといろいろありますが、
その中でも出来うる限り心を開いて話をしてくれたっていう印象が
この本にはありますね。
150Pほどの新書サイズの本ですから、気軽に手に取れますが、
いかんせん、バンクーバー直前に出版された本ですので、
読みながら自分も臨戦態勢に入りたかったという人には不向きです(そういう人っているのかな)。
ずっと上村愛子という選手を気にかけてきた人ならば、
読んでみるといいでしょう。
その前に、彼女のブログがありますので、
そちらを覗いてみても良いでしょう。