読書。
『ゴーン道場』 カルロス・ゴーン
を読んだ。
今やルノーと日産のCEOを兼任する、日産自動車を生き返らせたカルロス・ゴーン氏による
「人を育てること」についての方法論を、短い質問に短く答えるという形で
読ませてくれる本でした。
もともと朝日新聞かなにかの連載が溜まって本になったものなので、
限られた紙面で簡潔な言葉を綴って(述べて)語りかける方式になっている。
なので、最初は、けっこう浅い感じの本なのかなと思いましたが、
そういう簡潔な言葉の連続によって浮き上がってきて触れることができるようになる
ゴーン氏の経験というものの突き詰められてシンプルに表現される理屈が
実に勉強になるし、これはちょっと問題がありますが、そのまままずはパクってしまいたくなります。
パクるにしても、実践するとなると難題だろうなとしり込みしてしまいそうなのが
たくさんあります。それでも、この本の性質上、人を見る眼が鍛えられるということもあって、
これは即効的に眼力があがります。そんな一時的に向上した眼力で頭に浮かべたいろいろな人物を
眺めてみると、とある人物に対して「彼はすごい人物だな」と再評価することになったりもしました。
つまり、この本は人を育てることをメインにして解説している本ですが、
その理想となる人物像がズバリと描写されているわけでして、
「こういう人物にするためにはこうこう、こうするといいのでは」という言い方で進められるんですね。
だから、その理想像にもはやなれている人がいるとびっくりするという次第です。
人を育てる人も、人に育てられる人も、それぞれにメリットがあって、
良いことだから積極的にやりましょうと言うんですね。
部下を育てること、上司を育てること、リーダーを育てること、子どもを育てること…etc。
それぞれになるほどと思えることもありますし、繰り返しになりますが、自分がその理想像に達するのは
難しいよなぁと思えることもたくさんあります。そしてゴーン氏の、というか、プロフェッショナルの
厳しさを感じられる部分もあります。
僕なんかは、できるだけストレスと無縁でスルスルと抜け道をたどりながら歩いて行けたらな、
なんて思いがちなのですが、やっぱりそれは逃げであって、逃げていると失敗すると書いてありました。
それに逃げないでいるとやっぱりそれ相応のストレスを抱えることは避けられません。
きっと胃が悪くなるなーだとか、休みの日も仕事が頭から離れなくなるなーとか、
僕の人生の負の部分のリバイバルを想起させられたりもしましたねぇ。
そうは言っても、20代の頃とはちょっとは人間が変わってきていますからねぇ、
それほど簡単にはやられないかもしれない。
この本で言われていることの、もっとも大事な部分は「共感能力」と呼ばれる能力かもしれない。
共感能力とは、理屈を超えて相手と心を通わせ合う力、だそうです。
女性の方がこの能力の高い人が多いみたいですね、それは僕も経験上そうだと思います。
逆に、共感能力が高い人はどこかしら女性的に感じるようなところもあります。
思い起こせば、僕は高校時代に意図的にそして実験的に、
直感を排除して理屈だけを駆使して生活していたのですけれど、
それで左脳が鍛えられたといえば鍛えられました、しかし、
ここでいう共感能力の形勢には不利益を背負い込ませただろうなぁ。
なかなか難しいものです。
直感はすごく大事なんですけどねー、理屈より先に来るものであって、
理屈なんてものは往々にして、直感に説明を付け加えたものだったりしますよね。
『ゴーン道場』はそれほど難しい本でもないし、分量も少ないです。
それでも、各章、段落ごとに考えさせられるところもあって、
目を休めながら頭を整理して、また読み始めるという事になることが多い読書になる人が
けっこういらっしゃるのではないでしょうか。
この本の最後に、ゴーン氏の読書観が述べられています。
乱読な読み方は僕も似た感じなので、共感できました。
でも、体系的に読んで知識を蓄えるやり方も、推奨して欲しかったなぁとも思いました。
『ゴーン道場』 カルロス・ゴーン
を読んだ。
今やルノーと日産のCEOを兼任する、日産自動車を生き返らせたカルロス・ゴーン氏による
「人を育てること」についての方法論を、短い質問に短く答えるという形で
読ませてくれる本でした。
もともと朝日新聞かなにかの連載が溜まって本になったものなので、
限られた紙面で簡潔な言葉を綴って(述べて)語りかける方式になっている。
なので、最初は、けっこう浅い感じの本なのかなと思いましたが、
そういう簡潔な言葉の連続によって浮き上がってきて触れることができるようになる
ゴーン氏の経験というものの突き詰められてシンプルに表現される理屈が
実に勉強になるし、これはちょっと問題がありますが、そのまままずはパクってしまいたくなります。
パクるにしても、実践するとなると難題だろうなとしり込みしてしまいそうなのが
たくさんあります。それでも、この本の性質上、人を見る眼が鍛えられるということもあって、
これは即効的に眼力があがります。そんな一時的に向上した眼力で頭に浮かべたいろいろな人物を
眺めてみると、とある人物に対して「彼はすごい人物だな」と再評価することになったりもしました。
つまり、この本は人を育てることをメインにして解説している本ですが、
その理想となる人物像がズバリと描写されているわけでして、
「こういう人物にするためにはこうこう、こうするといいのでは」という言い方で進められるんですね。
だから、その理想像にもはやなれている人がいるとびっくりするという次第です。
人を育てる人も、人に育てられる人も、それぞれにメリットがあって、
良いことだから積極的にやりましょうと言うんですね。
部下を育てること、上司を育てること、リーダーを育てること、子どもを育てること…etc。
それぞれになるほどと思えることもありますし、繰り返しになりますが、自分がその理想像に達するのは
難しいよなぁと思えることもたくさんあります。そしてゴーン氏の、というか、プロフェッショナルの
厳しさを感じられる部分もあります。
僕なんかは、できるだけストレスと無縁でスルスルと抜け道をたどりながら歩いて行けたらな、
なんて思いがちなのですが、やっぱりそれは逃げであって、逃げていると失敗すると書いてありました。
それに逃げないでいるとやっぱりそれ相応のストレスを抱えることは避けられません。
きっと胃が悪くなるなーだとか、休みの日も仕事が頭から離れなくなるなーとか、
僕の人生の負の部分のリバイバルを想起させられたりもしましたねぇ。
そうは言っても、20代の頃とはちょっとは人間が変わってきていますからねぇ、
それほど簡単にはやられないかもしれない。
この本で言われていることの、もっとも大事な部分は「共感能力」と呼ばれる能力かもしれない。
共感能力とは、理屈を超えて相手と心を通わせ合う力、だそうです。
女性の方がこの能力の高い人が多いみたいですね、それは僕も経験上そうだと思います。
逆に、共感能力が高い人はどこかしら女性的に感じるようなところもあります。
思い起こせば、僕は高校時代に意図的にそして実験的に、
直感を排除して理屈だけを駆使して生活していたのですけれど、
それで左脳が鍛えられたといえば鍛えられました、しかし、
ここでいう共感能力の形勢には不利益を背負い込ませただろうなぁ。
なかなか難しいものです。
直感はすごく大事なんですけどねー、理屈より先に来るものであって、
理屈なんてものは往々にして、直感に説明を付け加えたものだったりしますよね。
『ゴーン道場』はそれほど難しい本でもないし、分量も少ないです。
それでも、各章、段落ごとに考えさせられるところもあって、
目を休めながら頭を整理して、また読み始めるという事になることが多い読書になる人が
けっこういらっしゃるのではないでしょうか。
この本の最後に、ゴーン氏の読書観が述べられています。
乱読な読み方は僕も似た感じなので、共感できました。
でも、体系的に読んで知識を蓄えるやり方も、推奨して欲しかったなぁとも思いました。