読書。
『入門!論理学』 野矢茂樹
を読んだ。
本書の言葉を使うと、
論理は、連想や常識による繋がりではないということです。
あくまで論理とは、意味上のつながりから考えることです。
論理、なんて言われて、その定義は何かなんて考えたことのない人って
多いと思いますが、まずはそういうところから考えていく本でした。
(といっても、そこはそんなにページを割いてはいません)
本書で扱う論理学は、
標準的な命題論理の体系です。
いろいろな派というか系統というかがあるみたいなんですよね、論理学には。
とある「考えどころ」をどう判断するか、黒ととるか白ととるか、
どちらも間違いじゃないので、そこで考え方が別れていく。
そんな中での、標準的な命題論理体系なのです。
具体的に、それも簡単に言うと、
「否定」「かつ」「または」「ならば」の4つを、
もっと細かく言うと、それぞれに導入則と除去則があるので、8つになりますが、
それらを使って、証明していこうというのが標準的な命題論理です。
けっこうひょうきんに、
若者をターゲットにしたような今時の言葉遣いで、
道草や冗談をたっぷりしながら進んでいく本なのですが、
前述の導入則だとか除去則だとかで頭がこんがらかりました。
それよりも複雑なものも扱いますし、
第六章の「述語論理」というものも、もっと抽象性を増すので、
なかなかに捉えにくい部分もあります。
途中で問題も出るんですが、最後のほうになると、
ちょっとやってられない感がでてきました。
2日間で読みましたが、駆け足で、読み物として読むには、
けっこう読みごたえ(というか、歯ごたえみたいな感じ)があります。
ノートをつけたりしながら、勉強しようと思って読む人にとっては、
いい教科書になるのではないか。
きっと僕は、さらっと内容を忘れてしまうような気がしますが、
この本を読むにあたって使われた論理力が鍛えられたような感覚もあります。
「対偶」だとかっていう、出来れば覚えていたいようなのも出てきます。
こうやって文章を綴っていくのにも、論理の「裏」「逆」だとかってものを
知らず知らずに使っていますが、実は「論理の裏(あるいは逆)は、真にあらず」
という言葉もあるらしく、間違った論理構造の文章を生産してしまっているのかな、
正しく書くのは難しいものだな、と気付かされたりもしました。
そのあたりは、論理学でも文章でも、泥臭くしつこくやっていくのが、
まずはじめの成長のカギなのかもしれない。
最後のほう、もうギブアップめいてきて、走り読みでしたが、
学生の人なんか、論理力を高めようという意欲があれば、おすすめしたいですね。
きっと、愚直に挑めば、結果として現代文の評論関係での成績がアップするはず。
にほんブログ村
『入門!論理学』 野矢茂樹
を読んだ。
本書の言葉を使うと、
論理は、連想や常識による繋がりではないということです。
あくまで論理とは、意味上のつながりから考えることです。
論理、なんて言われて、その定義は何かなんて考えたことのない人って
多いと思いますが、まずはそういうところから考えていく本でした。
(といっても、そこはそんなにページを割いてはいません)
本書で扱う論理学は、
標準的な命題論理の体系です。
いろいろな派というか系統というかがあるみたいなんですよね、論理学には。
とある「考えどころ」をどう判断するか、黒ととるか白ととるか、
どちらも間違いじゃないので、そこで考え方が別れていく。
そんな中での、標準的な命題論理体系なのです。
具体的に、それも簡単に言うと、
「否定」「かつ」「または」「ならば」の4つを、
もっと細かく言うと、それぞれに導入則と除去則があるので、8つになりますが、
それらを使って、証明していこうというのが標準的な命題論理です。
けっこうひょうきんに、
若者をターゲットにしたような今時の言葉遣いで、
道草や冗談をたっぷりしながら進んでいく本なのですが、
前述の導入則だとか除去則だとかで頭がこんがらかりました。
それよりも複雑なものも扱いますし、
第六章の「述語論理」というものも、もっと抽象性を増すので、
なかなかに捉えにくい部分もあります。
途中で問題も出るんですが、最後のほうになると、
ちょっとやってられない感がでてきました。
2日間で読みましたが、駆け足で、読み物として読むには、
けっこう読みごたえ(というか、歯ごたえみたいな感じ)があります。
ノートをつけたりしながら、勉強しようと思って読む人にとっては、
いい教科書になるのではないか。
きっと僕は、さらっと内容を忘れてしまうような気がしますが、
この本を読むにあたって使われた論理力が鍛えられたような感覚もあります。
「対偶」だとかっていう、出来れば覚えていたいようなのも出てきます。
こうやって文章を綴っていくのにも、論理の「裏」「逆」だとかってものを
知らず知らずに使っていますが、実は「論理の裏(あるいは逆)は、真にあらず」
という言葉もあるらしく、間違った論理構造の文章を生産してしまっているのかな、
正しく書くのは難しいものだな、と気付かされたりもしました。
そのあたりは、論理学でも文章でも、泥臭くしつこくやっていくのが、
まずはじめの成長のカギなのかもしれない。
最後のほう、もうギブアップめいてきて、走り読みでしたが、
学生の人なんか、論理力を高めようという意欲があれば、おすすめしたいですね。
きっと、愚直に挑めば、結果として現代文の評論関係での成績がアップするはず。
にほんブログ村