Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

見えていない、見ていない。

2014-09-14 00:01:14 | days
みなさん御存じだとは思うのだけれど、
全盲の少女が駅で男に蹴られて3週間のけがを負った事件があった。

その件について、ネットでは心ない意見が飛び交ったようだ。

「全盲少女にも非があったのでは」 
白杖につまずき蹴った加害者に理解を示す心ない人たち:J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2014/09/12215842.html


社会的弱者の側にたってあげないなんて。
この記事に出てくるネガティブなコメントは殺伐とし過ぎていて
「これほどまでみんなバカなのか!」とため息が出るくらい。

また、「障害者はおくゆかしく聖者のように、それでいて従属的に生きなければいけない」
という差別的な思い込みが蔓延しているのがわかって、これもイヤになる。
同じ人間なんだから、わがままも言うだろうし、
自分が障害を持っていることに対して、受け入れきれなくて苛立ちを感じたり、
ちょっとひねくれた気持ちになったりする人もいるかもしれない。

金曜日の21:00頃、Eテレでやっている障害者バラエティの番組をちらっと
見たりすることがあるのだけれど、そこでヘルパーさんの愚痴みたいなものや文句も
ほがらかにきけたりするし、それを聞いた障害者の人が「すんません」だとか、
これまたほがらかにいったり、弁解したりしているのをみるわけだけれど、
それが番組上だったとしても、そこから感じ取れる、障害者とヘルパーの一段深い繋がり方が
垣間見れたりもする。このやろう、とかいう怒りや憎しみまであって、
それをなだめて浄化して、ちょっと諦めに近い気持ちで、
でも、ポジティブに接しているかのような。
僕個人としては、ヘルパーさんの人としての凄さ(それは技術的にも気持ち的にも)に
頭が上がらない。僕にも、調子の悪い母がいますが、
まぁ、炊事や買い物や洗い物やゴミの整理や、たまに洗濯干し程度である。
プチプチ介護どころか、家事手伝いの領域だ。

閑話休題。

ルール無用の現代の資本主義、それに支配されていて、
拝金的な価値観とそれに基づく労働システムに、
それこそ「盲目的」に従わざるを得ないから、
こういうあさましい精神の人たちがでてくる。

そう、全盲少女を排除しようとする人たちは精神的に「盲目」だ。

そう思いませんか?

毅然として言ってみた。

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