金貨六枚、踊りだす!
くるりらりひゃんころころと、
夕暮れの光線がさしこむ、
廃屋酒場の古い樫の木のテーブルの上を、
あっちへこっちへ滑りまわる。
静かに見ていた男がいたさ。
老いた狩人その人だった。
しめしめ金貨め、踊っているがいい。
これまでの酒代すべて、
返してもらおうじゃないか。
金貨六枚、笑いだす!
きかきかきかきかららららと、
室内涼しくなってわが意を得たりと、
表を向いたり裏を向いたり、
とにかくもうじたばたしながら
笑うしかないようだ。
微笑み浮かべた男がいたさ。
老いた狩人その人だった。
しかし残念、廃屋ぜんたい、
金貨の笑いで揺れ出したがため、
足を踏みいれたとたん、
廃屋、どっしゃんばらりと崩れ去って、
狩人、この世とお別れになった。
金貨六枚、どこへ行った?
くもに尋ねな、ねずみに尋ねな、
からすに尋ねな、かえるに尋ねな。
だけど、誰もわかるヤツはいない。
金貨はきっと、
またどこかの廃屋に現れるのさ。
そのチャンスの時まで、
誰も行方を知ることなんてできやしない。
くるりらりひゃんころころと、
夕暮れの光線がさしこむ、
廃屋酒場の古い樫の木のテーブルの上を、
あっちへこっちへ滑りまわる。
静かに見ていた男がいたさ。
老いた狩人その人だった。
しめしめ金貨め、踊っているがいい。
これまでの酒代すべて、
返してもらおうじゃないか。
金貨六枚、笑いだす!
きかきかきかきかららららと、
室内涼しくなってわが意を得たりと、
表を向いたり裏を向いたり、
とにかくもうじたばたしながら
笑うしかないようだ。
微笑み浮かべた男がいたさ。
老いた狩人その人だった。
しかし残念、廃屋ぜんたい、
金貨の笑いで揺れ出したがため、
足を踏みいれたとたん、
廃屋、どっしゃんばらりと崩れ去って、
狩人、この世とお別れになった。
金貨六枚、どこへ行った?
くもに尋ねな、ねずみに尋ねな、
からすに尋ねな、かえるに尋ねな。
だけど、誰もわかるヤツはいない。
金貨はきっと、
またどこかの廃屋に現れるのさ。
そのチャンスの時まで、
誰も行方を知ることなんてできやしない。
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