☆労働組合の役割
僕も昭和39年~42年まで3年間、労働組合の専従委員長をやっていた。
当時、泣く子も黙る日産系の自動車労連、販労東京第一地区と言う組織である。色んな巡り合わせで専従になる羽目になったが、当時、自分なりに色んな事を考えて、割り切りをした。「僕の生きているうちに社会主義や共産主義の時代には成らないだろう。だけど今会社にある学歴別差別は不公平だ。無くさなくては...」「そうだ、労働組合は野球に例えれば、一人だけ反対を向いてホームベースを守っているキャッチャーのようだ。人権を守るんだ」「労使協議はキャッチャーがピッチャーにいいサインを送るんだ」と自分なりに自分を納得させて専従になった。多くの野球仲間には「お前、どうして組合専従になんかなるの?」「共産主義になったの?」と言われたものである。
☆当時、考えた事は、
会社に対して・学歴別賃金ライン(大卒と高卒と年功序列型ラインが画然と違っていた)をなくすこと。
・経営協議会の定例化(会社は株主、まず皆の物、社員が経営について意見を言うのは当然の権利)
組合員に対しては「優しい解りやすい言葉を使おう(組合用語を使わない)」と事を最大のポイントに考えた。
☆そこで先ず始めたのが組合用語の解説である。簡単に思い出すままに書いてみよう。
・要求書のスタイル
1、情勢判断=組合が現在の社会、経済情勢をどう見ているか?労使の交渉のレベリング。
2、基本的態度=今年の賃闘をどう考えるか?
3、具体的要求=定期昇給(年功序列型賃金で1歳年令が上がるごとに上がる額)。ベース・アップ賃金の水準が社会的に低い場合ラインのベースを上げる。体系是正結婚適齢期の年令をポイントにあげよう。
と言うような説明を解りやすく関東経営者協会の資料をに使いモデル賃金を作り、団体交渉に望んだ。今ではボーナスまで含めた年間賃金の交渉になるし、社会の企業活動が複雑になっているので春闘も盛り上がり難くなっている。
☆最近、正規雇用、非正規雇用と言うことやフリーター、ニート等の言葉が良く使われるが、僕は全て常時勤務する所、(一般的にはタイムカードを押す所)に使用者責任はあるだろうと思う。「正規雇用」、「非正規雇用」と言うわけ方でなく、雇用の中の年功序列、若しくは永年勤続雇用と短期雇用、何れも「時給ベース+業績給」と言うような将来の形も労使が示して行くことも必要だと思う。現職の組合幹部の若い人達と話すことが有るが、将来性についての意見もアイデイァも新味のある話は聞けない。時代の影響なのか?満ち足り過ぎているのか?皆が他責にしてしまう風潮に最近の一連の「不二家」「日興」「東電」毎日判明する不祥事にサラリーマン化した組合幹部の在り方を感じる。「経営協議会活動」が不十分だと内部告発が増えるだろう。もう一度労働組合の在り方が議論されてもいいだろう。
☆この時代の要求書のスタイルの順番(情勢判断―基本的考え方―具体的態度)やデミングサークルの仕事の進め方(調査―プランー実行―チェック)は未だに身に付いている。
僕も昭和39年~42年まで3年間、労働組合の専従委員長をやっていた。
当時、泣く子も黙る日産系の自動車労連、販労東京第一地区と言う組織である。色んな巡り合わせで専従になる羽目になったが、当時、自分なりに色んな事を考えて、割り切りをした。「僕の生きているうちに社会主義や共産主義の時代には成らないだろう。だけど今会社にある学歴別差別は不公平だ。無くさなくては...」「そうだ、労働組合は野球に例えれば、一人だけ反対を向いてホームベースを守っているキャッチャーのようだ。人権を守るんだ」「労使協議はキャッチャーがピッチャーにいいサインを送るんだ」と自分なりに自分を納得させて専従になった。多くの野球仲間には「お前、どうして組合専従になんかなるの?」「共産主義になったの?」と言われたものである。
☆当時、考えた事は、
会社に対して・学歴別賃金ライン(大卒と高卒と年功序列型ラインが画然と違っていた)をなくすこと。
・経営協議会の定例化(会社は株主、まず皆の物、社員が経営について意見を言うのは当然の権利)
組合員に対しては「優しい解りやすい言葉を使おう(組合用語を使わない)」と事を最大のポイントに考えた。
☆そこで先ず始めたのが組合用語の解説である。簡単に思い出すままに書いてみよう。
・要求書のスタイル
1、情勢判断=組合が現在の社会、経済情勢をどう見ているか?労使の交渉のレベリング。
2、基本的態度=今年の賃闘をどう考えるか?
3、具体的要求=定期昇給(年功序列型賃金で1歳年令が上がるごとに上がる額)。ベース・アップ賃金の水準が社会的に低い場合ラインのベースを上げる。体系是正結婚適齢期の年令をポイントにあげよう。
と言うような説明を解りやすく関東経営者協会の資料をに使いモデル賃金を作り、団体交渉に望んだ。今ではボーナスまで含めた年間賃金の交渉になるし、社会の企業活動が複雑になっているので春闘も盛り上がり難くなっている。
☆最近、正規雇用、非正規雇用と言うことやフリーター、ニート等の言葉が良く使われるが、僕は全て常時勤務する所、(一般的にはタイムカードを押す所)に使用者責任はあるだろうと思う。「正規雇用」、「非正規雇用」と言うわけ方でなく、雇用の中の年功序列、若しくは永年勤続雇用と短期雇用、何れも「時給ベース+業績給」と言うような将来の形も労使が示して行くことも必要だと思う。現職の組合幹部の若い人達と話すことが有るが、将来性についての意見もアイデイァも新味のある話は聞けない。時代の影響なのか?満ち足り過ぎているのか?皆が他責にしてしまう風潮に最近の一連の「不二家」「日興」「東電」毎日判明する不祥事にサラリーマン化した組合幹部の在り方を感じる。「経営協議会活動」が不十分だと内部告発が増えるだろう。もう一度労働組合の在り方が議論されてもいいだろう。
☆この時代の要求書のスタイルの順番(情勢判断―基本的考え方―具体的態度)やデミングサークルの仕事の進め方(調査―プランー実行―チェック)は未だに身に付いている。