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“Letter to Prf.Hiromi Shoji “22-1-18

2022-01-17 22:35:28 | Massy's Opinion

★Massy‘sOpinion

鹿児島短期大学 学長 塩地 洋 殿

前略

・お年賀メール有難う御座いました。遅くなりましたが、本年も宜しく御願い致します。

・先生との出会い

もう先生との出会いは、はるか昔に成ってしまいましたね。確か、自販連の広報部長寺島さんのご紹介で、先生が講師の頃でしたね。自販連も上層部はすっかりメンバーが変わってしまいした。万代副会長は実は僕の親父と懇意にして居りまして、家も同方向で高校生の頃から顔見知りでした。寺島さんも、日刊自動車に居まして、万代さんは多分協会活動には広報が最重要と言う事で引張って来たのでしょう。年恰好も僕と替わらず、業界の地位の向上を最大目標にした万代副会長の意を介して幅広い活動をされたのでしょう。退任後も個人的には良く電話で話しました。万代さんは、自工会、自動車労連、自販連の鼎立を考えて居られたのです。僕も労組の専従経験もあったので、田淵哲也先生(元参議院議員、大阪日産)をご紹介したりしたものです。大学の先生を講師にお迎えする様にされたのですが、一番初めは確か、加藤寛先生だったと記憶しています。

其の後、確かお二人の先生が付かれましたが、貴職に変わられてから長期に亙り担当されましたので本当に話の連続性が出来て、自販連としての考え方の基盤が出来たものと思います。しかし、残念ながら業界自身の顔ぶれも変わり、販売会社自体も存続の如何を問われる事態に成って居りますので、「新しい資本主義」の元に新たな目標を作り上げることに成るのでしょう。

・最近の自動車販売業界

最近の経済情勢は、大規模なM&Aが大きく行われていますが、中小企業の多い自動車業界の話は、中々表面には出て来ないのですが、数多くの合併、企業統合が行われています。特に、日産系のディーラーには多い様です。私は、ディ―ラーの中でもメーカーと折衝する部署に居たのでメーカーとディ―ラーの契約も良く解って居ます。と言っても私が現役を退任してから20年を超えるのでいろいろ改善されているかも知れませんが、契約書の中にあるテリトリ―の問題は、メーカーの優越的地位を示すもので、反面、ディ―ラーに取ってはそのテリトリーにより専売権を守られている訳です。この辺の問題は、最近の様に、お客様は広域に広がっているのに、売り手は古い個別的顧客に対応している様ではスムーズな顧客対応は出来ません。特に大規模顧客に取っての対応は大事な問題であす。最近、東京のタクシー会社に隣県のディーラーが売り込んで居ると言う話も聞いています。売った方は地場資本のディーラーで売り込まれた方はメーカー資本のディーラーの地域です。この問題は、今後如何いう展開をして行くのか?非常に興味をもつていますし、自販連が自動車販売の将来の在り方を考える時、絶対に大事な問題だと思って居ます。

・如何して考え方がもう一つ将来へ進まないの?

さて、先生の京都大学で続けられた研究は、職場が変わられて、「どうなるのか?」と心配をして居りました。先日、関西大学の方からメールが届きまして、先生が仰って居たように成る事、そして、先生のメールや今後の進め方へのご意見を聞き安心いたしました。唯、人が変わりますと浅妻先生、外川先生等古くこのジャンル研究されている先生方とのGapは致し方無い物と思いますが...物事は時間が掛かる物だなと感じて居ります。

・新しい資本主義

総理が変わって「新しい資本主義」と言う良いスローガンを挙げられましたが、果たしてどう変わって行くのか?私は、矢張り、年功序列型賃金体系を変えないと、賃金格差の圧縮は出来ないと思って居ます。世界は、イギリスのEU脱退、ウクライナ問題等、分裂の方向に向いている様な気がします。自動車販売業界は歴史的にコミッション制度が多く取り入れられていました。副業問題や年功序列型の賃金体系を業績給型に変えて行かないと新しい資本主義は出来上がらないでしょう。先生のゼミに参加させて頂き、色んな方と知り合う事が出来た事本当に感謝して居ります。今後も若い人達に幅広い視野を持つように、そして、歴史を良く学ぶように、そして、先生の研究が無に成らぬように、ご指導されることを期待して居ります。 本年と言わず、今後とも宜しくご指導方、御願い致します。

                                                                                      早々