因数分解についてまとめておく。
まずは「因数」という用語。
教科書では
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196が2×98や2×2×7×7とあらわされたように、
自然数がいくつかの自然数の積で表されるとき、
そのひとつひとつの数を、もとの数の因数という。
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となっている。
ここで大事なのは、「自然数がいくつかの自然数の積で表されるとき、」
という条件である。
例1 12=2×6 と表されるから、2と6は12の因数である。
ここに注意したい。
12=3×4 と表したときは、3と4は12の因数。
12=2×2×3 と表したときは、2と2と3が12の因数。
これを文字で考えるとどうなるか。
音数分解では「共通因数」という用語が出てくる。
ma+mb を因数分解するときには、ma と mb の共通因数 m
をかっこの外にくくりだして ma+mb=m(a+b) のように因数分解した。
ここでは
ma=m×a と表されるから、m と a は ma の因数。
mb=m×b と表されるから、m と b は mbの因数。
したがって、
ma、 mbの2つの項に共通な因数はm
と考える。
以下いろいろな例でみてみよう。