イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒沖釣行

2021年11月05日 | 2021釣り
場所:水軒沖
条件:大潮 6:24満潮
釣果:コウイカ 5匹

今日は船底塗装を終えた小船のほうで出船だ。例年ならあと10日くらい遅れて始まるコウイカを調査してみようと考えている。今年はすでにいろいろなところで釣果が出ているらしいので期待が持てる。

コウイカを始める前にやはり禁断の仕掛けを試してみる。あのサワラを逃したことがそれほどに悔しい・・。
あまり暗いうちからだと釣れないのではと思い、午前6時を過ぎて出港。こんなに明るくなってから港を出るのは久々だ。



一文字の切れ目を出たところから仕掛けを流し始める。ほんのかすかだが魚が跳ねているところをみたので近づいてみるがアタリなし。
沖の一文字の前を2回ほど行ったり来たりして終了。
しかし、イカを釣っている最中、他の船が2隻禁断の仕掛けを流していた。多分、条件がよければ釣れているということなのだろう。



新々波止の前に移動し、元の防波堤の切れ目の前からスタート。去年もこの場所がよかった。多分今でも切れ目の残骸から潮が通っているからだろうと考えている。
その考えのとおりで、仕掛けを落としてすぐにアタリ。まあまあのサイズが上がってきた。
仕掛けを落としてから生け簀がわりのゴミ箱を準備しようと思っていたので、釣り上げたイカは仕方なくデッキの上に放り込んだ。案の定デッキの上は墨まみれになってしまった。どうやったらこんなになるのだろうと思うほどの汚れ方で、エンジンの前のストレージの蓋にまで墨が飛んできている。



噂通り今年は相当釣れるのじゃないかと思ってしまったがやはりそんなに甘くはない。その後はまったくアタリがない。30分流してやっと1回アタリがあるという感じだ。
最後のほうでやっと群れに当たったか、連続して2回アタリがあったのが救いだろうか。
そして、去年の最初の釣行では仕掛けをロストしたからとはいえ、たった1匹で終わってしまったことを考えると上出来なのかもしれない。

気が狂ったような爆釣劇を見せてくれたのは6年前だ。どうなんだろう、今年はあの年の再来となるのだろうか。
これから2ヶ月間、楽しみだ。

家に帰って庭の木の剪定。ずっとやらねばと思いながら松の木を切っただけであった。今日は残りの3本をやっつけた。プロの庭師でも最低半日かけて剪定するだろうところを僕は30分でやってしまう。1本あたり10分だ。それだからもう、ざんぎり頭もいいところだ。
誰も愛でることのない庭の木だが、放っておくとジャングルのようになり、一応、父親が植えた木なのだから切り倒してしまうわけにもいかない。しかし、自然界に生えている木というのはそんなに勢いよく枝を伸ばしていないような気がするが、やはり、庭のように競争のない世界ではのびのび枝を伸ばすものなのだろうか・・。
叔父さんは、「たいして値打ちのある木ではないのだから全部切って家庭菜園にしろ。」とはいうのだが、その叔父さんの家からあの松は運ばれてきたのだし、槇の木は元の小船のオーナーさんの家に植わっていたものだそうで、多分樹齢は100年くらいたっているのじゃないかとのことだ。そう思うやっぱり切り倒せない。ざんぎり頭でもなんでも僕が刈れるうちは刈り続けようとは思っている。



船底塗装もそうだし、散髪や剪定というのは、お金や労力をかけても元の状態に戻るだけだ。こういうのを物理学では、「低エントロピー状態を維持する。」ということになるのだが、人生学では、「むなしさだけが増大する。」と言い換えられるのかもしれない。

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加太沖釣行

2021年10月30日 | 2021釣り
場所:加太沖
条件:長潮 7:22干潮
潮流:4:16転流 8:15 下り2.0ノット最強
釣果:カワハギ 6匹

今日は本格的に加太に行こうと考えている。しかし、今日もやっぱりお昼前には必ず家に帰っておかねばならない。手術から2日が経ち、昨夜、母親から電話があった。
傷口が裂けるとダメなので48時間は声を出してはいけないと言われていたが、そのほぼ48時間後にいきなり電話をしてきたのである。60年ほど前に仲人さんが言った、「ソ連のブルドーザーみたい・・。」というのは確かなようで体は頑強なようだ。
電話の要件は、大丈夫であることを伝えることとコルセットを届けてほしいということであった。
病院に行くと、いたるところに「面会禁止」という張り紙がしてあるが、あれはきっと建前だけだろうと思っていたので届けたついでに顔を見ておこうと考え、午後一番で病院に行こうと思ったからなのだ。

お昼に家に戻るには遅くとも午前10時には加太の海から脱出しておかねばならない。この季節、アジ、タチウオ、カワハギ、加えてもちろん真鯛と釣りたい魚はいっぱいある。タチウオを釣るためのイワシは冷蔵庫に眠ったままだしいろいろやってみたいがいくつかに絞り込まないと時間が足りない。
潮が小さい日なので一番にはタチウオを思い浮かべるがサバフグが猛威を振るっていて、350円のエサを使い切りたいという動機で700円のテンヤをロストしまくるというのはバランス的に悪いと考えてタチウオはあえなく却下。
代わりにはやっぱり肝パンのカワハギだろう。そして、田倉崎周辺で狙えるマアジの2本立てで行くことにした。ここからなら帰宅も早くなる。

朝一は前回のサワラをバラした悔しさを解消するため禁断の仕掛けを試すことにする。しかし、朝は超早く出てきたためこれではタチウオタイムではないかという感じであった。



名人もタチウオを狙いに行くようだが、「車が入れない」と愚痴をこぼしていた。明日の朝は雨模様の予報なので釣り客が今日に集中しているようで、ただでさえ増加傾向の釣り客のせいで車が入りきらず、渡船屋が駐車場への進入にストップをかけている。コロナショックで魚釣りは脚光を浴びているらしいが、ここは間違いなくそれが吉と出た場所である。
僕はバイクなので平気で入っていくが、受付を待つ釣り客が通路をふさいでしまっていて立往生してしまった。大繁盛はけっこうなことだが、自分の港の周りは静かなほうがよい。




ナブラというのは少し明るくならないと現れないのかどうかはわからないが、今日はまったくアタリがなく、そのまま加太を目指した。



まずはサビキ仕掛けでマアジを狙う。四国沖ポイントにはほとんど船がいないが魚探には反応がある。急いでスパンカーを広げ、仕掛けを下すが反応の割にはまったくアタリがない。



潮は下りなのでやっぱり友ヶ島の北に向かったほうがいいのだろうかと考えて移動を決意するが帝国軍の軍港前で気が変わってしまい、そのままカワハギ釣りに変更。
気が変わった原因はわかっている。早く帰宅しようというのもひとつだが、燃料代の高騰だ。目下のところ、毎週値段が上がっていて、とうとう20リットルで2000円の大台を突破してしまっているのだ。それも、その上がり幅が尋常じゃないほどのペースなのである。



遠くに行くほど燃料を焚くわけだから、途中でスロットルを緩めてしまうというのは当然だろう。

仕掛けを下してみるが、アタリはない。やはりまだ潮が速いのか・・。やっとアタリがあったと思ったら小さなチャリコだ。
潮は意外と速く流れているのでポイントと思しき場所を頻繁に行ったり来たりする。正確なポイントなんて全然知らないのだけれども30メートルの水深は欲しいと思うのでかけ上がりを過ぎて水深30メートルを切ったら移動という感じだ。



やっとアタリが出たのは数回の移動をおこなった時だ。今日も大きなカワハギが釣れた。その後も、きちんと底が取れて、それほど道糸が出ていなければアタリが出てくるという感じだ。ただ、この周辺は潮の流れが複雑で、おそらくは三枚潮くらいにはなっているのではないかと思うほどちょっと油断をすると糸が出てゆく。ポイントがどうのこうのというよりも、いかに正確に底を取るかというほうが大切なような気がする。おそらく、ゴロタ石の底質の場所ならこの魚はどこにでもいるのだろう。

ポツポツとアタリを取りながらやっと6匹。この時点ですでに時刻は午前9時40分。今日はエサ代を400円にアップしたので2時間半釣りを続けることができた。それだけの時間やっているのだからもうちょっと数が欲しいとも思うのだが・・。
残りの20分を再びサビキで費やしたがまったくアタリはなくそのまま終了。

家に帰って病院へ。
「面会禁止」は本物のようで、入り口でいきなりストップをかけられた。事前に病棟から許可をもらっていないと院内にも入れてくれないらしい。どうしても届けないといけないものがあるのだと言ってなんとか入院しているフロアまでたどりついたが、病室の入り口であえなく玉砕。敵の防御は鉄壁であった・・。荷物だけ預けてすぐに退散。



それでも、息子がここで働いているというのは強みで、彼は自由に病棟を行き来できるらしく、様子を見ては奥さんにメールを送ってきているらしい。傷口の腫れも大したことはなく、彼が診てきた患者と比べてもダントツに元気に見えるとか・・。大した数の患者を診ているわけではないだろうが、少しは安心できる。

その後は釣具屋へ。
スマホを持ち始めて、つい最近、やっとLINEというものをインストールしてみた。いつも行く釣具屋が、あれは何というのだろう、友達申請みたいなのをしたらお得な情報が配信されるみたいなことが書いてあったのでそういうことをやってみると、いきなり、31日までポイント10倍という案内が表示された。
もともと、マイナポイントをゲットできたら買おうと思っていたリールがあったのでペイペイに2万円チャージして釣具屋に向かったら、ペイペイではポイントは付きませんとのつたない返事。確かによく見たら、現金だけって書いてある・・。



せっかく来たので現金を出して買ったが、2万円のチャージとリール代1万8千円で僕のへそくりは完全に底を尽いてしまった・・。



スマホ決済なんてまったく使う気はなく、このリールを買うためだけにマイナンバーカードを作りペイペイをインストールしたのにこの2万5千円を何に使えばいいのか、まったく何も思い浮かばないのである・・。






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水軒沖釣行

2021年10月27日 | 2021釣り
場所:水軒沖
条件:小潮 3:35干潮
釣果:ツバス 3匹

今日も近場でお茶を濁す。
まあ、母親の手術日にまで釣りに行こうと考えるのが親不孝なことであるには違いないが、万が一にも失敗して・・となってしまうと当分釣りににも行けなってしまうので行けるときには行っておかねばという意味もある。(こんなことを書けるのも無事に終わってくれたからなのではあるが・・・)

近場で済ますにはやはりタチウオの手助けを借りねばならない。それと、今日は天気がいいので禁断の仕掛けも試してみようと思っている。同じ港のTさんの情報ではときたまナブラが発生してツバスが釣れるとのことだ。

日の出の時間は午前6時を過ぎているので、午前5時に港に到着してもまだまだ真っ暗だ。もう少しゆっくりの出港でよかろうとボートフックの修理をしていたら知らぬ間に東の空が明るくなってきてしまった。



エンジンも温まらぬ間に出発。今日も港内から仕掛けを下し始めるが一向にアタリはない。青岸の灯台の前にさしかかった辺りで仕掛けの点検をしておこうと道糸を手繰っていたとき、アタリがあった。今日もいるじゃないかと点検し終わった仕掛けを下してアタリがあった場所周辺をウロウロするがその後はまったくアタリがなく、周囲が明るくなってしまった。



これから釣れ始めてもまた1匹2匹で終わるのだろうから早々に禁断の仕掛けに切り替えようと決断。
タチウオ仕掛けを回収してみると、鉤が1本伸びてっしまっている。アタリがあったのは1回だけ、その時に伸びてしまったに違いない。そんなに強烈なアタリだとは思わなかったけれども、鉤を曲げるほど大きな魚だったのだろうか・・?



疑問を残したまま、新々波止の南側へ。
Tさんの言っていたナブラは見えない。当然だが毎日あるわけではあるまい。先月アタリがあった周辺をウロウロしているとアタリが出た。けっこうの引きで上がってきたのはハマチと言っていいくらいのツバスだ。もう1匹掛っていたらしく、鉤が1本失くなっていた。ハリスの切り口を見ると斜めにスパッと切れているのでサゴシが喰いついたのかもしれない。グァム島で買ったタコベイトのストックはもうないので、これでオールグァムのタコベイトで仕掛けを構成することができなくなってしまった・・。残念。
なんとかボウズを逃れたがその後はアタリはない。3回ほど同じ場所を流してそのまま帰途につこうと沖の一文字に沿って船を進めていると魚が跳ねている姿を見つけた。ナブラというほどではないが、あの跳ね方はボラではなさそうだ。針路を変更して跳ねていた場所の横を通るとまたアタリが出た。最初の魚よりも少し小さいツバス。

よく見るとあちこちで魚が跳ねている。その場所を見極めながら船を進めるとまたアタリ。
今度は魚が跳ねている場所を取り囲むように船を進めると強烈なアタリがあった。これはきっとメジロクラスのハマチかもしれない。手で手繰る仕掛けだからドラグはない。慎重に道糸をたぐりよせ、魚の姿が見えた。1メートルはゆうにあるサワラだ。これはいい獲物だ。鉤の掛かっている位置を確かめるとカンヌキあたり。ハリスを切られる心配はないが、その後すぐに船の下にもぐられた。船べりから体を乗り出してかわすと今度は前に飛び出してきた。すでに幹糸を持っているので糸を出すわけにはいかない。そのままこらえていると鉤が外れてしまった・・。残念・・。目の前で1メートルの大物を逃がしてしまった。
小学校の頃から先生に、「欲がない。」と言われ続けてきて、確かに魚をバラしても地団太を踏むほど残念と思うことはめったにないが、このサワラは残念至極だ。これはきっと魚の味に関係しているのだろうが、サワラは美味しい魚だ。皮を炙って刺身にしたかった・・。

家に帰って一服して病院へ。とうとう母親の手術の日が来てしまった。
その前に小船の検査証をもらいに海南市まで。



お昼になってもいい天気だ。平和な日だとあのまま加太まで走れるのだがここは我慢だ。



午後1時からの予定だが、ひとつ前の手術が早く終わると母親の予定も早くなるからというので正午に病院へ入る。

手術は予定通りに始まり、そこから6時間。



今日も早朝に起きたのでお通じはなく、おなかの調子はおかしいのだが何か異常が発生したときのために絶対に連絡を取れるようにしておいてくださいと言われているのでトイレに行くこともできない。
ひたすら休憩場所で座ったまま無事を願う。たまに居眠りもするが・・。



手術が終わって病室の前に戻ってきたのは午後7時。外はすっかり暗くなってしまっていた。



なんとか無事に終わったようで、切った周辺の細胞の簡易検査の結果もシロだったそうだ。
母親が病室に入ってから面談室のようなところに呼ばれ、今日の手術の実況みたいなことをしてくれた。魚をさばくだけでもけっこう気持ち悪いと思っているのに、人間を切っているところなんか見たくはないのだが、どうも拒否できるものでもないようだ。けっこうグロい写真が出てくるし、切ったやつがこれですとホルマリンに漬かった肉の塊を見せられる。そういえば、僕の奥さんが脳腫瘍を取る手術をしたときも液体に漬かった腫瘍の欠けらを見せてもらったが、こういう人たちは取り出したものをトロフィーのように誰かに見せたいものなのだろうか。釣り師もでかい魚を釣ると誰かに見せたくなるものだから人の性なのかもしれない。
せっかくだからと写真にも撮らせてもらったがさすがにブログに掲載できるような代物ではない。それよりも早く家に帰りたかった・・。

父親がこの人と結婚を決めたのは仲人さんからソ連のブルドーザーみたいに丈夫だと言われたからだというのはこのブログにも何度か書いている。「2010年」という映画ではソ連の宇宙船の故障は叩けば直るという設定であったが人間の場合はそうもいかないようだ。
ひとつ山を越したが、まだ大腸が残っている。なんとかその丈夫さで乗り切ってくれと祈るばかりだ。
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水軒沖釣行

2021年10月25日 | 2021釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 8:55満潮
釣果:タチウオ 2匹

船底塗装をしてからあっというまに1週間が経ってしまった。しかしいまだに釣りに行けていない。先週から一気に気温が下がったせいか雨が降ったり母親を病院に連れていったりで休日は釣りに行けるような環境ではなかった。
今日も午前中に小船の船舶検査があり、午後からは母親の入院手続きをしなければならない。加太までは行けなくてもせめて港の前でだけでも釣りをしたいと考えていたが、結局今日も雨模様で1日が始まった。

昨日、一昨日の予報では、午前8時くらいまでは雨が降らないとなっていたので、シーズンの最後を見届けるためのタチウオ釣りには行けそうだと思っていた。
午前3時半に目覚ましをかけて寝ていたが、午前2時過ぎには目が覚めてしまった。最近はいつもそうだが、目が覚めてしまうともう寝ることができない。歳のせいでもあるのだろうが、どうも会社のぎくしゃくした人間関係にあきれ果てて、そういうことを目が覚めると同時に思い出してしまうからでもある。
僕自身、一般常識を完璧に身に着けているというほどの賢者ではないけれども、「忙しい中、電話をしています。」という言葉から要件を話し出されて苛立ちを覚えない人間はいないだろう。
布団の中でじっとしているのももったいないのでパソコンを立ち上げブログの原稿を書きながら雨雲の動きを確認してみると、雨の降りだしの時間が予報よりも早くなってきている。短時間予報では午前4時半には雨雲がかかり始めそうだ。



これは思案のしどころだ。出港時刻は午前5時頃でいいだろうと思っていたがその頃には間違いなく雨が降っている。海に出てしまえば多少の雨はオーニングで防げるが出港前から降っていると気分が萎えてしまう。
あの、海面を滑るような乗り心地を体験したいという気持ちと、雨は嫌だなという気持ちが交錯するわけだが、そこに「わかやま〇しぇ」という救世主が現れる。
出港できなくても冷凍コロッケが待っているではないかと思うと踏ん切りがつく。
急いで準備をして家を出る。いつものスーパーでお茶を買って出てくるとバイクのシールドにわずかだが水滴が付いている。気象庁の予測のとおりだ。
ただ、これくらいの雨粒ならなんともないが、港に到着し、碇のロープをほどくころになると完全に雨模様になってきた。そして、赤い橋の下をくぐり切った時には本降りの雨になってしまった。それもかなりの雨だ。風はないけれどもこのまま行くべきか港に引き返すかしばし思案する。やっぱり帰ろうかと思い始めた時に奥の港から船が1艘飛び出してきた。



こんな雨でも行く人がいるんだと知ると僕も逃げるわけにはいかない。ええいままよと倒したままのスパンカーの柱を起こして前進を開始する。

できれば港内だけで終わりたいと思ったのでコンテナふ頭の前から仕掛けを流し始める。
雨で前方の視界が悪い中、フェリーの航路筋に差し掛かった時にかすかなアタリ。引き上げてみると指3本と少しほどのタチウオだ。途中で引きが強くなったと思っていたら魚体に傷が入っている。今日も掛かったタチウオに別のタチウオが喰らいついてきたようだ。ということは、けっこうタチウオの数と活性はいいように思うがその後アタリがあったのは1回だけで周りが明るくなってしまった。
天気がよければその後ツバスでも狙ってみようかと思うのだが、雨は降り続きそんな気も起らず午前6時すぎに終了。



高騰している燃料を使い、前方が見えづらい危険を冒したけれども、まったく割に合わない釣果だ。

その足で「わかやま〇しぇ」へ。今日は以前に買って美味しかったドレッシングを発見。税込み216円で買えるのだから早起きは三文の得なのである。



一度家に帰って船舶検査の準備。



雨の中、本当に来てくれるのかという不安になりながら保安用品を広げて待っていると時間通りに来てくれた。今回の検査員も優しい人で検査は5分ほどで終了。



月曜日は渡船屋も定休日なので話し相手もなく待つ時間が非常に長く感じる。



そして午後からは母親の入院手続きのために病院へ。



再び一度家に帰って今度は手術についての説明を聞いて各種承諾書に署名するために病院へ。



しかし、こんなにたくさんの書類に名前を書かねばならないとは面倒であり驚きだ。
ちゃんと説明聞きましたとか、輸血の合併症の可能性がありますとか、はては麻酔で幻覚を見て暴れることがありますからその時は拘束しますねというのまである。
病院もそれぞれ部署があってそれぞれ承諾書を保管する必要があるのだろうけれども、全部了解で1回だけサインするという方法にしてくれないものだろうか。なんだったら、委任状を書くからそれをコピーして添付してくれと言いたい。それだけあとから文句を言う人がいっぱいいるのということだろうから日本国民の自業自得だ。

手術の詳しいやりかたなんか聞いてもわからないのだが、ここをこう切って骨はこれだけ残ります・・・。などと母親も一緒に聞くことになる。元々痛いのが嫌だと言っている本人にここはノコギリでここはドリルで切りますと説明するのはよけいに恐怖を植え付けるようなものではないのかと心配になってしまう。もっと前、息子が家にやってきて耳鼻科の手術なんて顔が4分の1くらいなくなってしまうほど切り取るんだみたいなことを面白おかしく話をしていたものだから余計に母親は恐れを抱いているのだ。そんなことをベラベラしゃべるのはコンプライアンス上問題があるんじゃないかと苦々しく思っていたけれども母にとっても罪な話だ。

結局、家に帰ってきたのは午後9時を回り、さすがに午前2時過ぎから起きたままでいるとコーヒーを淹れる元気もなくすぐに寝てしまった。


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水軒沖釣行

2021年10月11日 | 2021釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 8:53満潮
釣果:タチウオ5.5匹

今日も午前中に病院に行かねばならない。だから朝だけの出撃だ。午前11時半が予約時間なのでギリギリまで釣りをするとそれなりの時間を取れるのだが、病院に行くまでに軽油の免税証をもらいに行かねばならない。それに、庭の木の剪定も少しずつ進めねばならないのだ。

となると、やっぱりダメ元でタチウオしかない。今年は釣れ始めが遅く、釣れ出すと数がグッと増えたもののその後はすぐに釣れなくなってしまった。結局それほどたくさん食べた記憶もなくシーズンが終わってしまうのかとなると残念だし、前回の釣行の時にタチウオ名人に聞くと、よい日で10匹くらいは釣れるというのでもうちょっと食べておきたいとも思ったのだ。

しかし、今日も暑い。一応ヤッケを持ってきたのだがそんなことを忘れてしまうほど今朝も秋らしさを感じない。



今日もタチウオ名人は出撃する模様だ。



僕もどんな釣りをするにも出港時刻は早い方だが、名人はもっと早い。大体僕が港に到着すると名人はすでに出港したあとなのだが、今日はちょうどエンジンを温めている時であった。
名人も聞くところによると80歳を超えているらしく、それにしては元気だとは思うが、さすがに足腰がおぼつかないようで、前回の釣行の時、名人も加太に出張っていっていたらしく帰港が同じような時刻になっていた。中潮で満潮時刻だったもので舳先と岸壁はかなりの高低差ができており飛び降りることができず、舳先に腰掛け、ロープをたぐり寄せながら届かない足でなんとか降りようとしている。満潮なものだから錨が張ってしまっていて舳先と岸壁の間にはそれなりの空間が開いてしまっているのでこれは危険じゃないかと慌てて介添えに走ったのだが、大体、船を手放そうと決めるのは船への乗り降りがおぼつかなくなった時であるというのは、お父さんが帝国軍の兵士(といっても幕僚クラスの高級士官だったそうだが)だった先輩に教えてもらったことだ。となると、僕もあと20年も船には乗れないなと悲しくなるのである。もっと高級なマリーナなら浮桟橋が付いていて、乗り降りも楽なのだろうけれども貧乏サラリーマンならそうもいかない。もとより、僕はここで生まれたのだからここで釣り人生を全うするのが当然だと思っているのでそれはそれでいいのである。

名人に少し遅れて出港。今日も海面を漂う電気ウキを見つけることができずにポイントへ到着。陸からも釣れていないのだろうな。
そしてこっちにもまったくアタリがない、東の空が明るくなってきて、今日は完全にボウズかと思った時にやっとアタリ。それもほんのかすかなアタリだ。上がってきたのも小さい。まあ、これが今年のアベレージサイズだ。しかし、その後は若干スイッチが入ったか、連続でアタリがある。今日のポイントは港内だ。アタリがあった場所を行ったり来たりしていると、かなり大きなアタリ。おお、これは指4本はありそうかと思いながら仕掛けをたぐり寄せるとかなり明るくなった海面に相当長い魚体が見えた。これは大きいぞと一気に引き上げたら、体が半分になってしまっている指3本ほどのタチウオが引っ掛かっていた。だから今日の釣果には小数点がついている。釣果が少ないのでこれも数のうち、ひと切れだが煮魚用の身を取ることができる。大きく見えたのはこいつに喰いついたタチウオと2匹分の長さの魚影を見ていたからであった。しかし、こいつをひと噛みで真っ二つにするくらいだから、後ろに喰いついていたやつはそれなりに大きかったのかもしれない。
そして、逃げていったやつは共喰いだけでは飽き足らなかったのか、僕の仕掛けも食いちぎって行きやがった。残った鉤は3本。予備の仕掛けに取り替えるほどの時間も残っていないのでそのまま続行。
魚はまあまあいるらしくその後もアタリは続く。といってもそのアタリもすぐに終わり、じっくり粘ればポツポツと魚を拾えるのかもしれないが禁断の仕掛けに変更。



今日は海面も穏やかなので住金の一文字を目指した。小船の方も船底が汚れてしまっているのでまったく速度が出ないのでかなりの時間をかけてやっと釣り公園の前までやってきた。なんでこんなに遠征をしてきたかというと、土曜日にこの辺りにナブラが現れてハマチやシオが釣れたという情報を耳にしたからだ。
釣り公園から一文字の前を通り、裏側まで行ってみたがまったくアタリはなし。
そのまま来た道を引き返し今日は終了。



港に戻ってハロウィンの飾りをつけてみた。何の意味もないが・・・。



家に帰って魚をさばき、道具を洗って松の剪定。秋は枝を切らずに葉っぱを抜けというのが叔父さんの教えなのでそれに従って4分の1ほどをやってみた。もとの剪定の仕方が下手なのか、ほかの家の松の木みたいに枝の先にひとつの葉っぱの塊があるような感じには全然ならない。そんなのを見ていると嫌になってきてすぐにやめてしまい、風呂の水を浴びて県庁へ。



先週の月曜日に申請をしたときに、来週の月曜日は祝日だから火曜日以降に来てくださいと言われたが、今年はオリンピックがあって、この祝日は7月に移っているそうだ。僕もそうだが、そういうことを知らない人間というのは大体が仕事のできない人間だ、周りのことに気を配らないことが如実に表れている。間違った認識をしているやつもバカだが、そういう間違った情報を聞いて、すぐに指摘をできないのはもっとバカである。
あの人も僕みたいにのらりくらりと生きているのだろうなと親近感は覚えるのであるが・・。

家に帰って一服して病院へ。



今日も11時半の診察予約が午後2時まで待つことになった。毎回思うのだが、そんなに待たせるということ明白なのだから予約時間を最初から調整してくれてもよさそうなものだが、待たせることに何か意味があるのだろうかと考える。これは勘繰りでしかないのだが、待ち疲れて診察を受けると、もうそこでは何も考えられなくなる。まあ、大学病院に行こうかとなると命にかかわるような病気なのだから、あれも聞きたい、これも聞きたい、こいつは信用できるのかとか、こっちが思っていることと違うことを言われると文句のひとつも言いたくなるというところを疲れさせて何も言わせないようにしているのではないかと思うのである。これではもう、宮本武蔵の到着を待ち疲れた佐々木小次郎のようなものだ。
病院ではきっとこれを巌流島作戦と名付けているに違いない。

そんな待ち疲れた状況で先週の検査の結果を聞くとクロが確定したということであった。8日のCTスキャンの結果は出ていないので転移があるかどうかはわからないが、転移がないと手術ということになるらしい。選択は自由らしいが、母親曰く、「全身に転移していてくれたほうが手術をしなくて済むからそれのほうがいい。」とのこと。確かにそれはそれで正しいのかもしれない。あの年まで健康に生きてきて今さら手術と言われても恐れしかないというのもうなずける。
僕もその時は全身に回るまで我慢をし続けて医者に行こうかと思ってしまった。何かに似ていると思ったら、シイタケのホダ木状態だ。僕はこれをシイタケ作戦と名付けようと思った。
今の状態を思うと、シイタケ作戦に移行するまえに脳梗塞か心筋梗塞で逝ってしまうほうが確率は高いと思うけれども・・。

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加太沖釣行

2021年10月08日 | 2021釣り
場所:加太沖
条件:中潮 7:17満潮
潮流:4:37転流 8:10 上り2.6ノット最強
釣果:マアジ4匹 マルアジ1匹 チャリコ1匹

今日も付き添いで病院に行かねばならない。ただ、予約は午後からなので午前9時頃までなら加太で釣りができる。
サビキをやろうか、カワハギを狙ってみようか、二者択一だが、潮の流れを見るとマアジ狙いが妥当だろう。
今日は3時間の勝負だ。

できるだけ釣りをする時間を稼ぎたいので保険のタチウオは封印。今日も名人は早くから出船しているが、釣れているのだろうか・・。



帰りの道中の時間も短縮したいので今日は田倉崎周辺でダメでもなんでも粘るつもりにしている。釣れていないのか、この海域にはまったく船がいない。四国沖ポイントから少し離れた漁礁周辺からスタート。



幸先よくすぐにアタリがあった。中サイズのマアジだ。時々バラシはあるもののコンスタントにアタリは出る。しかしそれも30分ほどで終わった。
毎回そうだが、マアジは朝一のアタリだけですぐに食わなくなってしまうのが普通なのだろうか。前回の釣行ではアタリが無くなった時を同じくして潮の流れが変わったが、今日は風向きは変わったようだけれども潮の方向は変化がなかった。魚の心理学の本ではマアジの動きは早朝が活発だと書いていたが、そのとおりなのだろうか・・。

別のポイントを目指して四国沖ポイントへ。ここには数隻の船が釣りをしていた。期待を込めて仕掛けを下すと、錘が海底に到達したと同時にフッと軽くなってしまった。さて、これは食い上げのアタリかと思うと同時に嫌な予感が頭をよぎった。
もう、ひと月くらいになるだろうか、加太の海全域にサバフグが湧いているという噂を耳にしていた。とにかくめったやたらと糸を喰い切るらしい。高仕掛けでもタチウオテンヤでもまったくお構いなしだそうだ。悪いことに、PEラインのメートルごとの目印になっている白いマーカーをシラスかなにかと間違えて喰いついてくるのですべての仕掛けがバッサリ消え失せてしまうというのだ。タチウオのテンヤもPEラインもけっこう高価なものだが、和歌山市も大阪南部も釣具屋から在庫が無くなったという嘘みたいな本当みたいな噂も聞くほどだ。和歌山市は水も無くなるが釣具も無くなっていくのだろうか・・。
その間に、多分3回は加太の海にやってきているはずだが、一度もそんなことに遭遇をしたことがなかったけれども、嫌な予感は的中し、仕掛けがクッションゴムごと消えてしまっていた。これは間違いなくサバフグの仕業だろう。僕のPEラインは相当使い込んでいて染料も落ち、マーカーも判別できないほどになっているのでサバフグも何を目標に喰いつけばよいかと悩むところだろうが、それならばと仕掛けとリーダーを繋ぐサルカンを目標に定めたようだ。スナップを引っ掛けるチチワをバッサリとやられた・・。



気を取り直して新しい仕掛けを投入。今度も一投目すぐに軽くなり、あれ、またやられたか・・。ん、重みはあるぞ、仕掛けは無事だ。また、アタった。抜けた。まだ付いてる。抜けた・・。軽すぎる・・。またやられた・・。
今度は仕掛け側のチチワを喰われた。



これではやってられない。朝一に釣った場所に移動してみるがサバフグもいないがほかの魚もいない。もっと上ってみようとテッパンポイントまで移動した。
ここでもすぐにアタリがあったがバラしてしまった。多分サバフグではない。ここはもう真鯛のポイントだろうと誘い方を変えると小さなチャリコが掛かった。潮流の時刻を勘案するとこのまま真鯛狙いということも考えたが、仕掛けをあっけなくロストしたことのショックは続き、また、残り1時間ではなにほどのこともできまいとあっさり終了。
無風快晴というまことに気持ちのいい海面だが仕方がない。



帰りの道中にはイルカの群れが優雅に泳ぐ姿も・・。



サバフグといい、イルカといい、加太の海はなにやらよからぬものに蹂躙されてしまっているかのようだ・・。


病院の予約は午後1時半。それまでに魚をさばいて図書館へ。
検査だけだったので2時間半の拘束で済んだとはいえ、家に帰るとすぐに刺身の準備。今日も慌ただしく1日が過ぎていく・・。



母親の付き添いだと思うから耐えられるが、これが自分の検査と治療ならこれほど待つことはできない。多分途中で勝手に帰ってしまうだろう。「待つくらいなら穏やかな死を。」というのが僕のスローガンになりそうだ。と、書きながら昨日の朝からやたらと腰が痛く、それもいつもの疲れたような痛さではなく、足の付け根から腰の奥の方に痛みがある。ちょっと歩くのもぎこちないのだが船の上ではそれもあまり痛みを感じないのはなんともわがままだ。目眩のほうも相変わらずで、昨日は久々に改札の手前で完全に視界が消えてしまった。
これは冗談ではなく本当に穏やかならぬ死を迎えてしまうのではないかと少しだけだが心配になるのである。

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水軒沖釣行

2021年10月04日 | 2021釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 4:30満潮
釣果:タチウオ1匹 ツバス1匹

今日も母親の付き添いで病院に行かなければならない。朝一だけは釣りができるので今日もタチウオ釣りに向かう。

前回の休日は台風接近でどこにも行けず、小船のビットの取り付けをしていた。前々から取り替えをしなければと思いながら、億劫なのと材料が手に入らないという理由をつけて何もしてこなかった。50センチの角材を取るのに2メートルの材を買うのはなんとも無駄だと思っていたのだ。そんなときに、おだんごクラブの土さんから角材を譲っていただけたのでその作業を進めているのは9月23日のブログに書いたとおりだ。
作業のキモは取付け穴を垂直に開けること。これには中古の工具屋で買ったドリルガイドを使った。まずはこれで細い穴を開けてそれを頼りに直径12ミリの穴を開ける。
細い穴を開けるまではよかったが、持って行ったインパクト用のチャックが小さくて12ミリのドリルが入らない。う~ん、困った。
という時には幸運なことに救世主が現れてくれる。渡船屋も台風の影響で休業しており、船頭も船の補修をしていた。「ドリル持ってない?」と聞くと、「あるよ!」とのこと。これで事なきを得て12ミリの穴を開けることができた。
しかし、今度はボルトの長さが足らなくなった。前まで取り付けられていたビットは、デッキの壁の勾配に合わせて削られていたが、そんな芸当ができないのと強度を保ちたいので角材はそのままの太さで使い、代わりに家屋の床板を張るときに使うスペーサーを加工して勾配を解消するための自家製スペーサーを作ったのでその分全体の厚みが増してしまった。今度は港の近くのコ〇ナンへ直行し、ボルトを購入。ホームセンターが近くにあると便利でありがたい。
そんなことをやっているとこの日の作業がお昼前までかかってしまった。
元のビットの腐敗具合を見て驚いた。もう、カブトムシの幼虫が出てきてもおかしくないほどボロボロになっている。よくぞ今まで折れずにいてくれたことかと思うほどだ。今回の台風も近畿からは遠ざかってくれてよかったと改めて思った。



出来上がりはこんな感じ。穴の防水作業が残っているが、ほぼ垂直に仕上がり、これで5年は十分持つだろう。



そして今日の釣りだ。
例年なら10月半ばまでは十分タチウオが期待できのだが、今日はまったくダメであった。いつものとおり海保の巡視艇の係留場所から仕掛けを流し始め、仕掛けが下りきらないうちにアタリがあったので今日は相当いけるぞと思ったのだがその後はどこを流してもまったくアタリがなかった。同じ港のタチウオ名人も出撃していたので期待はしていたがまったくダメだった。
早々と午前5時半過ぎに終了して禁断の仕掛けに切り替えた。



ぼ~っと船を流していると南海フェリーが急接近してきてびっくりする一幕もあった。



この時点で完全に戦意喪失していたのがありありだ。
新々波止に沿って流しながら2往復目にやっとアタリ。ツバス1匹で時間切れとなってしまった。




免税軽油の申請をしてからお昼前に病院へ。



今日も待たされる。最初の診断というか、説明を聞くのを終えたのが午後2時。



前回の診断の時に採取した細胞の検査の結果は完全にクロだったそうだ。5段階の5番目というのだから真っクロだ・・・。
最悪は顎の骨を削って悪いところの周りをごっそり取ってしまわなければならないそうだ。とりあえずはもっと詳しく検査をするために組織を取るからから午後にもう一度来るようにとこと。

家に帰ってSNSやニュースを見てみると、紀ノ川の水道橋の崩落事故がえらいことになっていた。事故のことは知っていたが、これはほんの一部の人が影響を受けるだけなのだろうと思ったら、川向うへはこの水道橋1本で飲料水が供給されていたらしい。



人口にして13万人、和歌山市の人口の40%が影響を受けているらしい。その被害者には隣の船のNさんも含まれていた。
これは一大事と思い、近くのスーパーを巡ったがすでにことごく水は売り切れていた。1軒だけ売っていたが一家族一箱かぎりというので2回並んで二箱を調達。
彼には何度も僕の危機を助けてもらった。家族に見捨てられた僕を嵐の中、日根野駅まで拾いに来てくれたのは彼だ。ついこの前も大雨できのくに線が不通になったときにも助けてもらったから、こんな時には何とか役に立ちたいと思ったけれども午後からの診察も長引いてしまった。
途中で館内の照明が消灯してもまだ待っていたので帰宅が遅くなり今日のうちに届けることはできなくなってしまった。





時間をもてあましているとよからぬことを考えてしまう。
山本文緒の「恋愛中毒」という本には、振られた腹いせにもっと美人になって見返してやろうと整形手術を繰り返して挙句の果てに顎の骨を削りすぎ、骨が粉々になって顔が崩れていくという女性が出てくる短編があったが、これってそんなことになってしまうのではないかと恐ろしくなってきた。つまずいてこけたら顎の骨が粉々になっていたなんてシャレにもならないだろう。
これからどんな選択があるのか、それは神のみぞ知るというところだろうか。
「ソ連のブルドーザー」と言われて、これまで丈夫一辺倒で生きてきたけれども、やはり寄る年波には勝てないのだ。
口の中にできるガンというのはほぼ舌ガンか骨にできるものらしく、歯肉にできるものなんてかなり珍しいということだが、よりによってメジャーなところじゃなくてそんなところというのは「ソ連」のなせる業だったりするのかもしれない。

今日も釣行記というよりも雑記記録のようになってしまった・・。
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加太沖釣行

2021年09月26日 | 2021釣り
場所:加太沖
条件:中潮9:11満潮
潮流6:29転流 10:21上り 2.6ノット最強
釣果:タチウオ6匹 マアジ5匹 カスゴ1匹

カワハギが釣れているという情報を隣に係留しているNさんから貰っていた。まだ肝はそれほど大きくないですよとことであったがSNSにアップされている画像を見てみるとまったくそんなことはない。
これは一丁僕も釣り上げてあわよくば肝和えと鍋にして食ってやろうと勇んで加太に出かけた。

朝は少しずつ肌寒くなってきて、シャツ1枚で出発できるのもあと数回だろうと思われる。今日は曇っているのでそうでもないが晴れていれば放射冷却でもっと寒かったかもしれない。



シーズン最初の獲物を狙うためには保険が必要だ。まずは紀ノ川河口でタチウオを釣る。おとといはまったくの不発であったのだが、今日も芳しくない。アタリはあっても細いし、それも散発的でしかもアタリがあるエリアは青岸と新々波止の一番狭い海峡部分だけだ。
仕掛けを流している間にも各方面から続々と沖に向けて船が出てゆく。



それをかわしながら魚を釣るというのもなかなか難しい。小さいものを放流しながら釣りを続け、すっかり明るくなり、さて、加太に向かおうかと準備をしたときには6匹しかデッキの上に残っていなかった。一応、10匹釣ったら加太に向かおうと思っていたのでここでは保険作戦は失敗ということになってしまった。

次の保険はアジ釣りだ。まあ、これは保険というよりも本命に近い位置づけではあるが・・。
加太の沖に到着したのはほぼ潮止まりに近い時刻。このあとから上りに変わっていくが、さて、どこで仕掛けを下ろそうかと悩む。あれだけたくさんの船が出撃していったのに、友ヶ島の南のこの海域にはほとんど船が浮かんでいない。やつらは一体どこに行ったのだろうか・・。
本当なら大和堆ポイントに行くのがいいのだろうが、カワハギ釣りへのリレーを考えるとあまり遠くには行きたくない。今日も船足はいまいちなのである。

四国ポイントの上を通過するもまったく反応はなく、もう少し友ヶ島に近づいてみる。第2テッパンポイントに差しかかったころに小さいが反応があった。



じゃあ、ここからスタートとサビキ仕掛けを下していく。徐々に反応はよくなり、早速アタリが出た。
幸先よく、大きくはないがマアジが2匹上がってきた。
船は東からの風に押されて真西に流れてゆく。この時点ではまったく潮が流れていなかったのだと思う。
3回目の流しの時、魚とのやり取りをしている最中に電話が鳴った。今日はN氏もカワハギ狙いでやってきているらしい。ちからさんも同乗しているとのこと。「釣れ始めたら連絡しますよ~。」と言ってくれて通話を終了。しかし、いまだにスマホの通話の仕方がよくわからない。コールしている最中に画面が真っ黒になってしまうのは節電のためなのだろうか。明るい野外でエンジン音がうるさいところでは電話がコールされているかどうかがまったくわからないのだ。

その頃から船の流れが北を向き始めた。潮が上り始めたようだ。流れが変わってしまったのが悪かったか、アタリが出なくなってしまった。
午前8時になればカワハギ釣りに転戦しようと思っていたが、30分前倒しで移動。
去年釣れた場所が思い出せないままそれらしい方向に向かうとNさんの船を発見。



聞くと1枚ずつ釣り上げているとのこと。僕も早速仕掛けを下すが、潮が速い。おまけに北風もかなり吹いている。潮の向きと風向きが逆なのでよけいに潮が速く感じる。早すぎて底を取ることができない。錘を40号にしてみるが状況は変わらない。これでは前アタリがあっても追い食いを待つ間に仕掛けが暴れて鉤には乗らないだろう。
こんな状況ではエサを消耗するばかりだと判断して移動を決める。ナカトにたくさんの船が集まっているのが気になっていたのだ。
ジギングをやっている船が多いので青物を狙っているのだろう。僕も高仕掛けで狙ってみるがアタリはさっぱりで、10時頃になりそろそろ潮の流れも緩くなり始める頃だと思いまたカワハギ釣りに変更。
底を取りやすいようにと30メートルより浅いところで仕掛けを下すがエサ取りばかりだ。



これでは埒が明かないと底を取れないのを承知で40メートルラインまで移動。海底に錘が到着するまでに道糸は50メートル以上出てゆく。しかし、やはり仕掛けが安定しないのかコツンとアタリがあってもそれっきりでエサだけがなくなる。いきなりゴツンというアタリで上がってきたのは本命ではないカスゴだった。

最後の1匹のエサを使い終わって正午前に終了。

ちょうど同じようなところを流していたNさんに聞いてみると二人で10匹以上釣っているとのこと。あの速い潮の中で本アタリが出るまでエサを追わせるというのはお見事というしかない。

また、出直しだ。エサを300円分だけにしておいてよかった・・。

今日のように最初はポツポツ釣れていて後になるほど釣れなくなってくると体はものすごく疲れたように感じる。これが逆ならあまり疲れたように感じないのだ。
天気のいい日は休みのたびに釣りに行っているので疲れるのは当たり前といえばそうなのかもしれないが、今日は特に疲れた。
次の休日は絶対にゆっくり寝ようと思う・・。

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水軒沖釣行

2021年09月23日 | 2021釣り
場所:水軒沖
条件:中潮 7:19満潮
釣果:タチウオ 1匹

今日は小船の順番の日である。それと、ハバネロをもらってくれる人がみつかったのでそれを届けたいと思うのでサッと行ってサッと帰ってくることができるタチウオ釣りに行くことにした。昨日の六十谷の陸橋からの紀ノ川の川面も濁りは治まっているようだ。ただ、夕べも寝ている間に雨が降ったらしく、それが少し気になるが、まあタチウオだ。絶対に釣れるとたかをくくって出かけたがこれがまったくダメだった。

午前4時50分に出港。



この写真を撮って間もなく南海フェリーが入港してきた。僕の中の法則なら、すでにアタリが出始める頃だ。少し出遅れた。
海保の巡視艇の前あたりから仕掛けを流し始めたがアタリはない。そのまま青岸の灯台を通過。アタリはない。やっとアタリが出たのはもう少し沖に出た時であった。かすかなアタリと共に上がってきたのは指3本にも満たないサイズであった。まだまだ、もっと大きいタチウオが釣れるはずだととりあえずキープ。
しかし、その後もアタリはない。たまにアタリがあっても最初のサイズよりももっと小さいものだ。掛かりが浅いものばかりだったので全部放流していたら残ったのがこれ1匹だけだった。
昨日の雨で上層に真水が混ざっているので棚が深くなっているのかと錘を重くして見たがよけいにアタリがなくなってしまった。

明るくなってきて水面を観察したが、やっぱりそれほどの濁りはないものの、夕べの雨がなんらかの影響を及ぼしたのだろうか・・。



まったくタチウオが釣れなかったので新々波止の南側に移動し禁断の仕掛けを流してみた。しかしこれもまったくアタリはなし。そのまま帰港で今日の釣りは終わってしまったのだ。



陸からの釣りもいまいちなのか、今日は電気ウキの収穫もなく、唯一の収穫は新しく考えたフックキーパーだ。



新築の家の柱なんかを養生する発泡材を切っただけのものだが、これがちょうど船べりの厚みにフィットするのだ。そして簡単に鉤を刺すことができ簡単に外せる。これは使い勝手がいい。これを試すことができたことだけで今日はよしとしておこう。


ハバネロをもらってくれるご奇特な方はおだんごクラブの管理人である土さんだ。土さんは木で作るおもちゃの作家として活躍されている。
今日は初めて工房にお邪魔した。数々の工具とたくさんの素材はもう憧れでしかない。
仕事をリタイヤしてから作家活動を始められたということだが、白秋から玄冬の時期をこんな形で生きることができればさぞ幸せだろうと思うのである。

そして、厚かましくも小船のビットに使う角材をいただいてきた。
相当腐敗が進んでいてグラグラになっている。年寄りの前歯みたいなものだ。近いうちに取り替えねばとずっと考えていたのだが、材料の調達が難しい。50センチほどの角材を切り出すのに二間ほどの柱材を買うというのはもったいない。ダメ元でこういうのがあればお譲りいただきたいのですが・・。とお聞きすると、「ありますよ~。」と階段の下から引っ張り出してきて手渡してくれた。
元のビットよりも少し細いが、強度としては十分だろう。
このブログは翌日に書いているのだが、その翌日、サイズを測って成形してみた。肝心の取り付け穴を開けていないのでうまくいくかどうかわからないが、途中まではなんとかうまく作れた感じだ。新たに発生した台風16号はかなりやばそうだ。この台風の接近までに取り付けられればいいのだが・・。



そして今日も休んだ理由が、母親を病院に連れて行かねがならなくなったからだ。歯茎の化膿が治らないので大学病院で診てもらってくれといつも診てもらっている歯科医から言われたらしい。口の中ってけっこうヤバいよなと思って僕も一緒に行ってみようと思ったのだ。
しかし、どうして予約をしているのにこんなに待たねばならないのかと思うほど待たされた。
午前9時半の予約で、病院を出たのが午後2時半。5時間以上を費やしてしまった。



遅い昼食を食べて家に帰ったのが午後3時半。そこから木を削り始めて塗装まで終了。
病院に行って木を削って1日が終わってしまったのだ。



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加太沖釣行

2021年09月19日 | 2021釣り
場所:加太沖
条件:中潮4:44満潮
潮流:5:11上り1.1ノット最強 7:46転流 
釣果:真鯛1匹 マルアジ3匹

今週は昨日、今日と休みを取っている。台風14号が直撃という予報だったので土曜日はまったく釣りの予定が立てられなかったのでいくつか確認してみたいこともあったので、今日は何としても行きたいと思っていた。
台風は有田市に上陸したということであったが体感的には強烈というほどのものではなかった。朝も快晴でこの秋初めてのオリオン座を見ることができた。



だから、今日も意外と早く風と波は治まっているのかと思っていたが、さにあらず、吹き戻しの風なのだろうか、北向きの風がかなり強い。家を出る頃にはちょっと吹いているなと感じで、まあ、真冬の北西の季節風が強く吹く頃に比べればそれほどでもないのだろうとたかをくくって港に向かったが、出港して港内を走行しているときから波がパシャパシャしている。気圧配置もよくわからないがそんなに北風が吹くのかしらという感じだ。



とりあえず一文字の切れ目を抜けてみると少ししぶきを浴びるくらいでこれも真冬のときに比べればなんてことはないのでそのまま加太へ向けて針路を維持した。

早朝は上り潮がまだ残っているのでできれば大和堆ポイントまで行きたいところだが田倉崎の陰を越えると北風をまともに受ける。無理に行こうとすれば行けないことはないが、みんな同じことを考えているのか、大半の船は田倉崎の陰に集まっている。



とりあえずここで仕掛けを下して様子を見ることにした。
幸先よくすぐにアタリが出た。今日もサビキ仕掛けが冴えている。しかし、上がってきたのは20センチにも満たない小アジだ。しかしマルアジだ。見た目はそれほど濁りはないけれども水潮のせいだろうか・・。
潮は上っているはずだが、流速が遅いのと北風のせいで船はすでに南に流されている。クラッチをずっと前進に入れたままでなければ仕掛けの傾きを保てない。そんなことをしていると今日2回目のアタリ。今度は少しいい型だ。

確認してみたいことのひとつというのが、リールの整備についてだ。前回の休日、この日ももちろん釣りに行こうと思っていたのだが朝起きてみると雨が降っていた。これも歳のせいだろう、起きてしまうと二度寝ができない。手持無沙汰なので前々から気になっていたリールの内部を見てみようと考えた。最近は回し具合が悪く、ギアに塩が噛んでいるのだろう、感触がガリガリしていて、加えてドラグのレバーがボディに擦れているのか、キュルキュル音がするようになってきた。できればギアの掃除をして音がするところにオイルを注しておきたかったのだ。
ハンドルを外してカバーを開けると予想外に汚れが付着している。よく見ると確かに塩の結晶らしきものもいっぱいだ。



キュルキュル音が鳴るところを探してみると、ハンドルのシャフトとボディの接点に取り付けられている、おそらくハンドルの逆転を防止するパーツか、逆向きにぶれないようにするパーツだろう、それが錆び付いてしまっている。前にスピニングリールを治した時には、こういうパーツにはオイルを注してはいけないということを知ったが、そのまま放っておくことはできない。ギアと一緒にパーツクリーナーを吹きかけ錆を落とし、リールオイルを注入した。これでハンドルのロックが効かなくなると問題だが、今の知識ではこれしか思い浮かばない。しかし、海で使うリールのパーツなのに錆が出るようなものを使うとはシマノも焼きがまわったか・・。
ちなみにもうひとつは、スクリューの掃除の効果だ。前回の休日、雨の中けれん棒でスクリューをカリカリ擦ってみた。シャフトに近いところに少しフジツボがあっただけで極端に多かったということもなかった。はたしてこれだけで速度が戻ってくるのかと思ったけれどもそれはそのとおりで体感的にはっきりわかるようなものではなかった。これは多分、船底にそこそこの数のフジツボが成長しているのだろうと思う。



で、魚とのやりとりだが、注油したときにドラグにもオイルが回ったか、やたらとドラグが滑る。結局30センチそこそこの真鯛だったのだが、ドラグをカチカチに絞めないとリールが巻けなかったのだ。
これについては、家に帰ってもう一度カバーを開けてドラグ周りのオイルをきれいに拭き取って作業を終えなんとか元に戻ってくれとカバーを閉めたが、ブログを書くために写真のチェックをしていたらドラグのプレートをセットする向きが逆であったことがわかり再度カバーを開けてやり直しとなってしまった。機械をいじるときは写真を撮っておくというのは重要だ。それに気が付かなかったらずっと滑りっぱなしのリールを使う羽目になっていたところだ。
結局、リールの回転はよくなったことは確認できたが、最終の確認は後日ということになってしまった。


ギアを前進に入れっぱなしなので小さな船団からは北の方に外れてしまった。真鯛も釣れたことだし、このまま行けるところまで行くというのもありだが、小さな船団の中心にいた加太の巨大乗合船のそばに同じ所属の乗合船も合流してきた。



風を避けてここに移動してきたのかもしれないが、あれだけの大きさの船ならこのくらいの風ならどこでもやれそうにも思う。あえてここに移動してきたのならと考え、僕もその後方に移動。まあ、それが奏功したのかどうか、確かにアタリがあった。でも、最初と同じマルアジだ。糸がふけるような引きだったので、お、これはサバかと思ったら3匹掛っていただけだった。何かの料理には使えるかと思いキープ。

そのままこの場所で釣りを続けていたら、いきなり僕の身体が崩れ落ちた・・・。椅子の足が折れてしまったのだ。



確かに、その前に、バキっという音がしてなんだかヤバそうとは思っていた。
以前に座面が割れて竹で修理をしていたのだが、おそらくその頃から劣化が進んでいたのだろう。7か月ちょっとで終わってしまった。
身体はどうもないが、椅子がないと釣りにならない。デッキに置いている収穫用コンテナをひっくり返して椅子がわりに釣ってみるが、座面が低いのとやたらと滑る。今日みたいに波が高いと危険な感じがする。
この時点で午前7時。ボウズは逃れているし、これはきっと神様が危険を警告しているのだろうと思い撤収を決断。
今日の釣りはなんともあっけなく終わってしまった。
くだんのマルアジだが、家に帰ってさばいてみると、小さい魚体ではあるが、おなかの中には脂がいっぱい蓄えられていた。きっとこれは美味しいに違いない。最初の1匹も取っておけばよかったと悔やまれる。

家に帰り、午後から椅子を買ってから港へ。



お月見の子芋を掘っているというので叔父さんの家によると今日も隣のおじさんからハバネロが届いていた。



どれだけの株を植えているのか知らないが相変わらずどんどん実がなっているようだ。僕もこんなにたくさん必要ないのだがくれるというのを断るのも忍びない。全部もらってきて今日もスライスして乾燥させる作業をした。
干してしまうと小さくなってしまってしまうのでそれほどかさばらないが、おそらくすでに5人は殺害できるほどの分量は干せたのではないかと思う。(カプサイシンで人が殺害できればの話だが・・)

このブログをご覧いただいている方で、我こそは試してやろうと思う方、ぜひご一報くださいませ。いくらでも差し上げます・・。

昨日の休みは雨を避けて勝手口の軒先で太刀魚の燻製の仕上げ。


台風の雨は北から吹き込み、家の裏の雨除けの中は水浸しになっている。この屋根は父親が作ったもので、そこは素人細工だ、気密性が悪く、トタン板の屋根と壁のすき間の樋の間から雨が漏れてくるのだ。大雨でかつ北から風が吹くと必ずこうなる。そこに置いていた豆炭も雨に濡れてしまっていた。もともと使いづらい豆炭だったので新しいものを買っていて、今日はこれを使った。今度のやつは、バーベキュー用というようなものではなく、本格的な豆炭のようで、子供の頃にアンカの熱源に使っていたようなやつだ。こんなのは自分では使ったことがなかったが、さすがに一晩中熱を発し続けるというだけはあり、火持ちはすごくよい。その分、着火には時間がかかり、ゆっくり燃える分急激に熱が上がらないようだ。70℃くらいをキープしたいのだがそこまで温度が上がらない。後半はなんとか70℃を実現し、まあ、身も薄いことだしきちんと火も通っているだろうとして完成とした。



今回は豆炭を8個投入したが、燃え残りを見てみると8個全部、コアの部分の半分くらいは残っている。実質4個分くらいしか使っていなかったようだ。温度を上げるためには数を入れないとダメなのだろうが、コアの部分を再び使うことができれば相当燃費はよくなりそうだ。バーベキュー用に比べるとかなりお高いが燃費で比較するとそれほど高くないといえる。
燻製器にも問題があり、一斗缶では熱が逃げすぎる。コンパネでもっと気密性の高い燻製器を作ろうと思いながらいまだに板を切ったまま放置している。しかし、気密性と保温性を上げた燻製器と組み合わせるときっといい結果が生まれそうだ。特にベーコン作りには期待できる。
それまでに早く燻製器作りを加速させねばと思うのである。


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