イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

田辺湾釣行

2016年04月11日 | 2016釣り
場所:田辺湾 塔島
条件:中潮 7:29満潮 14:19干潮
釣果:チヌ 50センチ以下 4匹

いよいよチヌの乗っ込みの季節だ。遅れをとってはならないと思いながらなかなか天気と休みが合わない。今週末は連休を取っているが平日の2日間のうち1日は出勤。残りの日は目下のところ雨の予報だ。土日にわざわざ混んだ釣り場に行く気にはならない。釣行を今日に絞って週間予報をチェックし続けていたが前日にいきなり強風注意報が出てしまった。渡船屋さんに電話を入れると「沖磯?、行ってみるで。」との答え。それを信じて田辺に向かった。
港に到着すると風はまったくない。湾内の船が少し上下しているだけだ。予報を信じるか僕の勘を信じるか・・・。沖磯に向かうか湾内で安全策を取るか・・。難しい判断だ。しかし、去年も沖磯に行っていない。ここは自分の勘を信じて沖磯に向かった。

これが結果的にはよかったのか悪かったのか、とりあえず獲物にはありつくことができたがどうも不完全燃焼だ。
渡船が湾内を越えた頃から波と風がひどくなってきた。う~ん、これでは帰り際に湾内のどこかに降ろしてもらうほうがいいなと考えている間に船は塔島に到着してしまった。こうなっては引き返すわけにはいかない。ここまでくれば腹をくくらなければならない。
沖からの風をまともに受けながら仕掛けを作りヌカ団子を投入しはじめる。風は強いが潮は磯と平行に流れているのでなんとか釣りにはなりそうだ。そして2投目でアタリが出た。40センチほどのチヌだ。これでとりあえずボウズはなくなった。
2匹目も間もなく。今度はウキが浮き上がる前に竿先にアタリが出た。その後は風と波がどんどん強くなってきた。



潮は手前に当たり出してここでは絶対に釣れないだろうという場所にウキが浮いてくる。ウキが原因で手前に押してくるのならウキを取ってしまえと考え、ウキの替りに1号の丸玉鉛を仕込んで投入するとすぐにアタリが出た。これも大きい。

潮も高くなってきてスカリは磯の上に打ち上げられるし足元にも波が押し寄せてきた。これは危険と撤退したが元のポイントには必ず魚が集まっている。杓と竿だけ持ってずぶ濡れを覚悟で舞い戻りダンゴを打ち込むとまたアタリが出た。
今日最大の50センチオーバーだ。
父親から紀州釣りの手ほどきを受けて40年余り、こんな釣り方をしたのは初めてだが、“作法”という意味ではこれはまったく最低の釣り方のように思う。イノベーションといえば聞こえはいいがやはり受け継いだ形で釣り上げるのが正しいやり方だ。だから年なしを釣り上げてもなぜだか不完全燃焼なのだ。
そして荒れ模様はどんどんひどくなる一方で、これ以降はもう海の中は洗濯機状態。グレはともかく、どう考えてもチヌを釣る環境ではない。獲物は十分確保できたので正午の便で撤退。こんなに早く帰ってくるのはこの磯に通って30年以上、お昼前に止めちゃったというのは初めてだ。

迎えの船は波に翻弄されて木の葉のように漂っている。なんとか無事に乗り移ったが船上は波をかぶってカムチャッカ沖で操業しています状態で今日の荒れ模様を象徴している。よくぞ迎えに来てくれました。



今日の4000円は値打ちものだ。

帰宅して魚をさばいてみると卵はまだまだ未成熟で大きくなっていない。今年の乗っ込みはもうすぐ先のようだがその分身は美味しい。チヌは何といってもあら炊きが一番だが全く臭みがなく今年のチヌは絶品だった。
ラベルの可愛さで買ったチリ産398円(税抜き)ワインも軽い口当たりで値段の割りになかなか美味しい。



まあ、今日はこれで良しとしておこう。



帰りの道中、いつもの釣具屋さんへカタログをもらうべく寄り道をしたところ、「関西のつり」が休刊するという告知が出ていた。う~ん、これは寂しい。浪人時代は叔父さんから借りたこの雑誌でフラストレーションを回避し、上司が亡くなって単独釣行になってから10年あまりはたくさんのテクニックやポイントを教えてもらった。僕のフィッシングライフも変化して永らく購入をしていなかったが痛勤電車の楽しみのひとつではあったのだ。
デジタルの時代に抗いきれなくなったのが原因なのだろうがなんとも寂しい。「現時点の集大成」とは述べられているものの、リアルな情報だけで終わらせてしまっていいものだろうか、その奥にある様々な人の思いのようなものを受け継ぎ感じることが必要なのではないだろうか。効率だけでは世の中むなしいだけだ。

コメント (4)
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